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ヨガの哲学に学ぶ「するべきこと」5つを紹介

ヨガ哲学の「八支則」を私たちの日常に置き換えてわかりやすく紹介します。

古来から伝わる教えから学ぶ「するべきこと」とは?

身の回りの整頓や書物に触れること、祈りを捧げること…ヨガをすでに実践している方もそうでない方も、すぐに実践できる教えが沢山詰まっています。

日々がより豊かに愛おしくなるヨガ哲学に触れてみましょう。

ヨガ哲学から学ぶ「するべきこと」とは

前回紹介したヨガ哲学の教え「八支則」から、今回は「ニヤマ(するべきこと)」を紹介します。

「哲学」と聞くと、「難しそう」「堅苦しそう」とつい身構えてしまいますよね。

ですが、ヨガ哲学は私たち日本人にもとても馴染みやすく、生活の中ですぐに実践できるものばかりです。

今回、初めてヨガ哲学に触れる方でも大丈夫!

前回のおさらいから初めていきましょう。

前回のおさらい|八支則とは?

ヨガ哲学には「 八支則 」という教えがあります。

ヨガを実践する上で8つ段階があり、一つ一つ積み重ねた先にヨガの本来の目的に辿り着く というもの。

皆さんはヨガと聞いて何を連想しますか?

柔軟性のあるポーズや深い呼吸、体のラインがくっきりと出るウェア…などでしょうか。

実は八支則において、ヨガのポーズや呼吸はヨガの目的に達するための手段に過ぎないのです。

「ヨガスートラ」というヨガの経典にも、ポーズについて記されているのはごく一部。

ヨガをすることで得られる「体が柔らかくなった」「凝りが改善された」といった効果ばかりが注目され、フィジカルなイメージがとても強いですよね。

ヨガの本質に触れる哲学を、日常生活に置き換えながら一緒に考えていきましょう。

「ニヤマ(するべきこと)」を日常生活に取り入れよう

八支則の土台となる一つ目は「ヤマ(するべきではないこと)」。

今回は、さらにもう一段上がった二つ目「ニヤマ(するべきこと)」を紹介します。

ニヤマは5つに区分されます。

シャウチャ(清浄)

「部屋は心を映す鏡」と言うように、部屋を整えると自然と心の整理もつきますよね。

シャウチャ(清浄)は身の回りの整頓だけでなく、

  • 身だしなみ
  • 思考
  • リンパの流れや血行

体の内側・外側だけでなく、心も清潔に保つ ことが大切です。

ヨガのレッスン前ならポーズに入る前にマットの上を整えてたり、仕事前にデスク周りや身だしなみを整えることから始めたり、と日常でも実践しやすい教えです。

何かを始める前はもちろん、何かを終えた後も重要。

せっかくヨガをしたのにマットを雑にしまっていませんか?

疲れを理由に服や鞄をぞんざいに扱っていませんか?

ほんの一工夫で、ものを大切に思う気持ちも育まれ、空間と心の清浄にも繋がっていきます。

サントーシャ(知足)

足るを知る 」という教えです。

物質的なものだけでなく、

  • 健康状態
  • 容姿
  • 環境

など、改めて自分を見つめ直してみましょう。

他人と比べてて、落ち込んでいませんか?

「もっともっと」と欲深くなっていませんか?

そんな自分に気がついたら、今日のことや環境を一つ一つ振り返ってみましょう。

  • 温かい湯船に浸かれた
  • 美味しいご飯を食べることができた
  • お気に入りの服を着て外を歩いた
  • 友人と連絡をとって元気が出た

自分が恵まれていることに気づくことで、欲に眩み浮遊してしまった心が「今」へと戻って来るはずです。

タパス(鍛錬)

自己成長に繋がるのであれば、例え 険しい道でも選択し乗り越える という教えです。

しかし、ただ険しく困難な道を常に選択するというわけではありません。

本来の目的を見失いながら誰かのために頑張ったり、自分の気持ちに目を背けながらひたすらに励むことは教えに反します。

チャンスが巡ってきた場面において、「困難だから」と楽な選択をするのではなく、自己成長に繋がる未来を感じたら鍛錬を積んできたいですね。

スヴァディアーヤ(学習)

自分の心をより良く導いてくれる書物に触れる という教えです。

厳密にはお経や聖典を指す教えですが、現代に置き換え、本に触れることで常に学習を深めていましょう。

教養が身につくだけでなく、感覚が研ぎ澄まされ新鮮な目線で物事を捉えられるようになります。

新しい知識を取り入れたり、琴線に触れるような読書体験を積むことで自分を磨き続けていきたいですね。

電車に乗っている時や、眠りにつく前、つい触ってしまうスマホを本に変えてみませんか?

わずかな時間でも本に触れる習慣をつけてみましょう。

イーシュワラプランダーナ(信仰)

「イーシュワラ」は「神」、「プランダーナ」は「祈り」を意味する言葉です。

自分の内なる神を信じ流れに身を任せる という教えです。

「今日は良い日だった」「最近は悪いことばかり続いている」

こんなふうに、物事を良い悪いで考えたことはありませんか?

しかし、その出来事は本当に良い悪いで判断できるのでしょうか?

逆もまた然りですが、「悪い出来事」だと思っていたことが「良い出来事」へのきっかけに繋がることがありますよね。

このように、物事は単純に良い悪いで判断できません。

どんな状況であれ自分を信じながら感謝を持ち、祈りを捧げることが大切です。

迷いがあったり、困難を感じている時に流れに身を任せるのは難しいですよね。

ですがそんな時こそ慌てずに構え、周りに惑わされることなく自分を一番に信じてください。

眠りにつく前に一日を振り返り、祈る習慣をつけるのも良いですね。

「ニヤマ」を実践して、より健やかな日々を

八支則の「ニヤマ」について紹介しました。

八支則の教えが記されている経典「ヨガスートラ」は、編纂されながらも紀元後500年頃には現代に伝わる形になっていたそうです。

圧倒されるほどの長い歴史ですが、そんな古来から伝わる教えと思えないほど理解しやすく、私たちの日常にとても近いですよね。

「ニヤマ」を今すぐに全て実践しようとせず、

  • 今週は「シャウチャ(清浄)」を意識してみよう
  • お休みの日には「スヴァディアーヤ(学習)」を

と日常に少しずつ取り入れてももちろんOK。

「しなくてはいけない!」と圧迫感や焦燥感に駆られることなく、実践してみてくださいね。

あなたの日常にヨガの教えが自然と馴染み、健やかな日々となったら嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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