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家庭菜園|野菜にも相性あり!畑のレイアウトを考えよう

「畑で野菜を育てよう!トマト、きゅうり、ナスどれにしよう・・・。」などと考えるだけでわくわくしますよね。そこで、知っておいて欲しいのは野菜同士は相性がある事です。

相性が良ければお互い成長を助け合い、逆に相性が悪ければ成長を妨げます。畑での野菜の位置やレイアウトを考える時には、この野菜の相性を頭に入れておくと、家庭菜園もうまくいきやすいでしょう。

野菜にも相性がある!

家庭菜園を始めよう!という人も、野菜を育てるのも慣れてきたという人もお野菜にはお互い相性があるのは知っていましたか?「この人と合わないな・・・。相性が良くないな。」と思うことはありませんか。 人同士相性があるように野菜にも相性が良い悪いがあるのです。 どの野菜同士が相性良いのか悪いのか解説していきます。

寄せ植え・輪作・連作とは

まずは畑のレイアウトを考える際に、必要になる寄せ植え・輸作・連作について説明します。

寄せ植え

種類の違う野菜やお花を同じ畑やプランターで育てることを寄せ植えといいます。同じプランターなどで数種類のお花を植えているのを一度は見かけたことはあるかと思います。 寄せ植えは植物同士の相性を考えて上手に植えると害虫被害が減ったり、相乗効果で育ちが良くなったりもするのです。 相性は 「土」「水」「温度」「肥料」といった生育環境が似たもの同士が相性が良いと言われています。

輸作(りんさく)

同じ場所で同じ植物を何年も連続で育て続けると、 植物が育ちにくくなったり害虫が発生しやすくなります。この現象は「連作障害」と呼ばれ 、この 連作障害を防ぐために輪作を活用します。 輪作とは連年で同じ場所に同じ野菜や花などを育てないよう、ローテーションを組んで栽培することをいいます。

連作

輪作でも少し触れましたが、連作とは同じ畑に毎年同じ野菜や同じ科の野菜などを育て続けることをいいます。 連作によって野菜などが枯れてうまく育たなかったり、害虫が発生しやすくなったりする連作障害が起きてしまいます。 特にナス科は連作のきかないことが多く、家庭菜園でも人気のナス、トマト、ジャガイモ、ピーマンは同じナス科の野菜なので連作障害を引き起こさないように注意が必要です。

畑はレイアウトを考えてから始める

畑を始める前には必ずレイアウトを考えてから始めましょう。 少し面倒に感じるかもしれませんが、野菜同士の相性を考えずに育ててしまうと、 結局うまく育たなかったり土が痩せてしまったりと時間も費用も無駄になってしまいます。

相性の良い野菜と悪い野菜

それでは相性の良い野菜と悪い野菜について解説します。 相性の良い野菜を「コンパニオンプランツ」と呼び、反対に相性の悪い植物を「逆コンパニオンプランツ」なんて呼ばれたりもしています。 今回はポピュラーで家庭菜園での人気の野菜をいくつか選びました。畑のレイアウトを考える際に参考にしてみて下さい。

トマトとの相性

相性の良い野菜はキャベツ、ブロッコリー、ネギ、バジルです。互いに成長を助け合ってくれます。逆に相性の悪い野菜はナス、キュウリ、ピーマン、じゃがいもは同じナス科に分類されているので 同じ区画で育てたり、連作にならないように注意しましょう。

きゅうりとの相性

家庭菜園で育てやすい野菜のきゅうりはウリ科の属する野菜です。相性の良い野菜はトウモロコシ、枝豆、ネギ、ニラです。ウリ科のきゅうりと相性が良いのがマメ科で、マメ科の 根についている根粒菌が栄養状態が改善し、 きゅうりの成長を促します。ネギやニラは近くに植えることで、匂いできゅうりにつく害虫を防いでくれます。カボチャ、スイカ、メロンは同じウリ科なので避けましょう。にんじんやインゲンも成長が阻害されるので避けて下さい。

ナスとの相性

ナスのコンパニオンプランツはネギ、ニラ、しそ、インゲン、トウモロコシなどです。特にネギやニラはナスと相性が良く、 お互いが根を絡めるように植えると害虫を防止しお互いの成長を助長します。 インゲンやトウモロコシなどの豆科は根についている根粒菌による養分が、肥料食いのナスの成長にとても役立ってくれるのです。相性の悪い野菜としてはトマト、ピーマン、じゃがいも、唐辛子などはお互いの成長を妨げてしまいます。

ピーマンとの相性

ピーマンはトウガラシの一種でナス科の野菜です。相性の良い野菜はネギ、ニラ、枝豆、たまねぎなどです。害虫を寄せ付けずお互い成長を助け合います。相性の悪い野菜はトマト、ナスなどの同じナス科のお野菜です。ウリ科のきゅうりとも成長を妨げてしまいます。 どれもピーマンと同じ夏にシーズンを迎えるので、畑での栽培時には位置や連作にならないように注意しましょう。

他にも考えておくポイント

畑のレイアウトを考えるポイントとして野菜のお互いの相性について説明しました。寄せ植えや連作などは昔から農業で応用されている大切なポイントです。その他にも、畑の位置を考える際に抑えておきたいポイントがあるので説明します。

水道の位置と水はけ

家庭栽培で考えるべき点は水道の位置と水はけです。水道の位置は水の確保する意味でも、家庭栽培で使いやすい位置にあると重宝します。水はけですが、雨の降った後など畑にする予定の土を触ってみて下さい。 比較的土が乾いている箇所や、しっとり湿っている箇所など場所によってどうしても水はけの差が出てくるでしょう。 野菜など植える時には、その植物が水はけが良い場所を好むのか保湿性のある土を好むのか、事前に調べておくと畑を作る時の参考になるでしょう。

方角と日当たり

太陽は東から上がって西に沈みます。日中は南側が日当たりが良く、北側は日が当たりにくいのが日本の環境で多く見受けられます。野菜やお花などを植える時には半日陰を好む植物、西日が当たっても平気な植物、直射日光に弱い植物など、日当たりは家庭栽培の育成にはとても重要なポイントになります。植えようと思っている植物の好みを把握していれば、日当たりが悪くてうまく育たなかったなんて事態も回避できますね。 自分の畑がどの位置にあり、太陽光がどのように当たるか周りの建物との兼ね合いも考えて リサーチしておきましょう。

土の質と面積

水はけとも関係ありますが、土の質も考えておくと良いでしょう。さらさらとした乾燥ぎみの土か、粘土のようなしっとりとした土かも把握しましょう。また、面積が十分あるかもある程度把握しておきましょう。例えば70㎝幅の畝を2つ並べたいと考えている時などは単純に140㎝と考えるのではなく、 畝と畝の間にどれくらい幅があれば作業しやすいか 、植える予定の植物は どれくらいの大きさに育ってどれくらいの面積が必要か などイメージは必要です。幅など考えずに畑を作って野菜同士が重なってしまい、狭い中育てるのはかわいそうですよね。

野菜同士のご近所トラブルを回避しよう

畑のレイアウトを、野菜同士の相性をポイントに置いて解説しました。

相性が良いコンパニオンプランツ同士はお互いに成長を助け合い、反対に相性の悪い逆コンパニオンプランツ同士だとお互いの成長を阻害してしまいます。 人間のように、野菜などの植物も相性が大切なのですね。

他にも水はけ、日当たり、土質など総合的に考えてどこにどの野菜を植えれば良いか検討しましょう。 簡単でよいので、図面に描いておくと連作を防げたり、輪作の資料になったりと分かりやすいのでおすすめです。 畑をレイアウトする際に参考にしてみて下さい。

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