【予約困難の「蝶矢」梅酒づくり体験レポあり!】自家製梅酒作りから梅酒の魅力に迫る
まだ少し肌寒い季節に満開を迎えた梅。花が咲いた後は実が育ち、収穫時期になります。梅の実を使った料理は日本人のソウルフード的な存在。「梅干し」や「梅酒」など、いつまでも変わらず人気の食べ方があります。
実は梅の実を使った梅酒や梅シロップは自分で簡単につくることができるんです。自宅にいる時間が長くなったコロナ禍では、梅酒や梅シロップを漬けてじっくり「育てていく」感覚を楽しむこともできておすすめ。
今回はそんな梅酒や梅シロップのつくり方や、今大人気の梅酒づくり体験「蝶矢」について紹介します!
梅酒ってどんなお酒?
「梅酒」は 青梅をお酒と砂糖に漬けて造った果実酒 のこと。定番で、好きな人も多いですよね。
特別な道具も必要なく、自家製で簡単につくれるため人気があります。しかし日本では酒税法があり、自宅で梅酒をつくるに際には条件があります。
- 本人が飲むという目的でつくり、他者に販売をしない
- アルコール度20度未満のお酒を使ってつくらない
これらの条件を守ることが定められています。梅酒をつくる際には酒税法に抵触しないように注意しましょう。
梅酒に必要な材料は?
普段の生活で梅酒を漬ける機会はあまりないかもしれません。私はコロナ禍になってから、時間をかけて何かつくってみたいなと思い、何気なく梅酒づくりをはじめました。
特に梅酒が好きなわけでもなく、梅は少しすっぱくて苦手なイメージすらあったのですが、できた梅酒は自分で育てた可愛さと普通に美味しかったこともあり、毎年つくり続けています。
梅酒でなく梅シロップも似た要領でつくれる のでアルコールが苦手な方にもおすすめです。
材料はすぐに揃う簡単なものばかりなのでご紹介します。
梅酒の場合
- 青梅(紅青梅)…1kg
- 氷砂糖…700g
- ホワイトリカー(アルコール20度以上のものを使いましょう)…1.8ℓ
梅シロップの場合
- 青梅(紅青梅)…1kg
- 氷砂糖…1kg
梅は熟していない 青い梅 を使うのが一般的です。5~6月ごろにはスーパーに並んでいることも多いです。
また、 砂糖やお酒の種類も色々とアレンジできる のですが、とりあえずはごくシンプルなものを今回ご紹介しました。
ちなみに私は ブランデー を使って漬けています。ブランデーは甘みが強く、コクのある風味に仕上がります。それぞれ好みがあると思うのでいろいろと試してみて下さいね。
梅酒・梅シロップのつくり方ステップ
瓶を煮沸消毒して乾燥させる
瓶は 4~5ℓ瓶でふたがきっちり閉まるもの をおすすめします。冷蔵庫には入れないため大きさは気にせず、保管場所(なるべく冷暗所)があれば大丈夫。
青梅を洗い、数時間水につけてあく抜きをする
水分をしっかりとりましょう。
竹串でヘタをほじるように取る
丁寧にヘタをとっていきます。
青梅と氷砂糖を交互に瓶に入れる
ぎっしり間を詰めるように敷き詰めましょう。
(梅酒の場合)最後にお酒を注ぎ入れる
梅がちょうど隠れるくらいになるとベストです。
ふたを閉めて熟成させる
梅酒は 数か月~1年ほど で飲むことができます。
梅シロップの場合はもっと短く、冷凍梅を使うなどちょっとした技を使えば10日ほどで完成することも!
ただし熟成の程度にもよるのでこまめに見てみましょう。私は梅酒は10か月ほどで飲んでいます。熟成具合によって味も違うので、好みに合わせてみてくださいね。
かなり熟成させたうちの梅酒がこんな感じです。
また、 梅酒は青梅を使うのが一般的ですが梅シロップには完熟梅を使っても美味しくできます 。
梅酒はそのまま飲むのがおすすめですが、梅シロップはジュースやスイーツに使うなどいろいろなアレンジも楽しめそうです。砂糖の量で甘さも調整でき、お子さんでも飲むことができるので、ご家族のいる方は梅シロップの方が使いやすいかもしれません。
蝶矢で梅酒づくり体験!
梅酒メーカーといえばチョーヤ を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
「さ~らりとした梅酒♪」というCMでもお馴染みのチョーヤは、大阪創業のメーカー。もとはワインの製造をしていたといいますが、ブランデー製造をしていた時期もあり、現在では梅酒の製造がメインの会社です。「チョーヤ梅酒」を主力商品としており、日本を代表するブランドになっています。
そんなチョーヤ梅酒株式会社さんがつくったお店が、梅酒づくり体験ができる 「蝶矢」 。
京都と鎌倉に店舗があり、完全予約制でコンシェルジュさんに指導を受けながら梅酒づくり体験ができるスペース です。
予約がとっても難しい蝶矢
もしかしたらSNSで見かけた方もいるかもしれませんが、インフルエンサーが来店体験の動画をアップしたこともあり、今とっても予約が取りにくくなっています。
今回は京都店の予約にチャレンジしてみたのですが、2週間前から予約ができるにも関わらず全て予約で埋まっています。ということで、2週間前の0時にスタンバイして 予約枠取りの争奪戦 に参加してみました。
本当に瞬殺なので2回は失敗したものの、3度目のチャレンジで見事予約を取ることができました。
待ちに待った体験レポート
体験時間は1時間 ほど。1度に4人までの参加のようです。スペースもパーテーションで区切られており、コロナ対策も万全です。
20歳以上の人はお酒と梅シロップをつくる体験、20歳以下の方は梅シロップのみつくることができます。また、1種類とは限らず何種類でもつくることができますよ!
梅シロップは10日ほど、梅酒は1か月ほどで完成します。冷凍梅を使うこと、また毎日拡販するサイズの瓶を使うことで時短で完成できるみたいですね。
【1】 まずは梅の試飲から!体験に使う梅は数種類から選ぶことが可能
それぞれ特徴が異なるとは聞いていましたが、
試飲してみてびっくり!
甘さや風味、酸味、全く違う
のでかなり迷ってしまいます。
【2】使う砂糖の試飲
梅シロップと混ぜた時の味の違いを飲み比べました。 シンプルなのは氷砂糖ですが、はちみつやてんさい糖など特徴のある砂糖を使っても美味しかったです。
梅によって、また砂糖によってできあがる梅酒の色も異なるので、味だけでなく見た目で選ぶという方もいるそうです。ちなみに パープルクイーン×こんぺい糖がインスタ映えする と教えてもらいました。
【3】梅酒をつくる人はさらにお酒を選び、組み合わせとサイズを決定
【4】オーダーに従って、スタッフさんが瓶と材料を用意してくれます
【5】ヘタ取りをして、砂糖と梅を交互に入れてフタをすれば完成!
私はSサイズの梅シロップと、Mサイズの梅酒をつくりました。
完成したらスタッフさんが丁寧に箱詰めしてくれます。
毎日撹拌が必要なので少し手間はかかりますが、できあがりがとっても楽しみです!
自宅でもできるキットも発売中
■ 蝶矢
今回体験した蝶矢の手作り梅酒キットは通販で販売中。実際に店舗の予約が取れなくても購入することができます。
■ NIJYUMARU
こちらは梅の産地で有名な和歌山のメーカーの手作りキット。記念日にメッセージ付きでつくれるという面白いセットです。瓶まで一式用意されてるので手軽に始められそうです。
自家製梅酒を楽しもう
自分で漬けてみた梅酒は予想よりもおいしく、ハマってしまうかもしれません。まずは少量、お試ししてみたいという方にはキットもあるのでおすすめです。
梅酒を自宅で楽しむには気を付けなければいけないポイントもありますが、難しくはないので、ぜひつくって楽しんでみてはどうでしょうか?
出典・参考
やってみよっか?