【3月3日はひな祭り】桃の節句の意味は？桃の花の絶景スポット3選も紹介
ひな祭りはお雛様を飾り、雛あられやちらし寿司を食べて…と女の子ならテンションが上がるイベント。
「桃の節句」とも言われていますが、由来や桃の花との関係はあまり知られていません。
今回は「桃の節句」の意味や関係が深い桃の花、桃の花が見られるスポットを紹介します。
経験(難度) ■桃の節句ってどんな意味？
「桃の節句」と言いますが、意外にもその由来は知られていません。一体どのような意味があるのでしょうか。
「桃の節句」は 中国から伝わった暦のひとつ 。元は 「上巳（じょうし、じょうみ）の節句」 と言われており、3月の最初の巳（み）の日という意味がありました。
江戸時代にこの 「上巳の節句」が五節句のひとつ になりました。
五節句とは一年間に五回ある季節の節目の日のこと。1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽(ちょうよう)があります。
五節句を定めた際、 5月5日が端午の節句＝男の子の節句であることの対として、3月3日は女の子の節句 と決められたと言います。
上巳の節句がいつしか桃の節句になったのは、旧暦の3月3日頃（現在の暦で言うと3月末から4月中旬）に 桃の花が満開になること、そして桃の花が魔除けになるという効果があること からだそう。
他にも雛人形は女の子の厄を引き受けるため、雛人形を飾ることで女の子が幸せに成長する願いが込められています。これらのことから「桃の節句」「ひな祭り」という呼び方が定着してきました。
ひな祭りと桃の花の関係は？
先ほども紹介しましたが、3月3日は桃の花が満開になる季節であることから「桃の節句」という名がつきました。
旧暦の3月3日あたり、現在の3月末から4月中旬は梅の花が散り、桃の花が咲く頃です 。（桜の季節とも言われますが、桜はもう少し後というのが定説のようです）。
桃の花が咲き誇る美しい季節にぴったりの女の子のお祭りと言えるのではないでしょうか。
しかし、 桃の花はただ美しいだけではなく、「魔除け」の効果がある 花と言われています。また中国では 長寿をもたらす花としても有名 なのだとか。
その不思議な力を持つ桃の花だからこそ、生命力の象徴としてひな祭りに飾られているという説があります。
女の子がこの先健やかに育っていくために桃の花が守ってくれているのかもしれません。そんな習慣は今までずっと続いており、日本ではひな祭りに桃の花を飾るという風習が根付いています。
ひな祭りに飾る桃は「ハナモモ」の花
桃は元々中国で栽培されていた花です。それも2000年以上も前のことなのだとか。日本には弥生時代以前に伝わったと言われています。
しかし、ひな祭りに飾られるのは私たちが日常に口にする果実の桃の木ではなく、 観賞用に改良された「花桃（ハナモモ）」の花 だといいます。
果実の樹よりも花が少し大きく、色もピンクだけでなく白や赤などさまざまな色があります。
一見するとわかりにくいですが、次に紹介するハナモモの鑑賞スポットを訪れてみると、とてもわかりやすいでしょう。
全国にある桃の花絶景スポット
おうちだけでなく「桃の節句」をたっぷり楽しみたい方は、 花桃を鑑賞しにお出かけしてみてはいかがでしょうか？
3月上旬～5月頃まで時期はさまざまですが、桃の花が咲き乱れるスポットがたくさんあるんです。
花桃の里・はなもも街道
花桃の里は長野県にある桃の絶景スポット。 開花時期は4月中旬～5月上旬 となっています。
日本一の桃源郷というほど美しく、ここで見られる桃の花は約5,000本。
赤、白、ピンクなど様々な色の花が咲き、 美しいグラデーションが見られ、まさに圧巻 です。
また花桃の里周辺は「 はなもも街道 」と呼ばれ、伊那谷～木曽谷間の国道256号線沿い約40kmにわたり約10,000本の花桃が見られます。
花桃の里とはなもも街道は一緒に楽しめる ので、訪れた際はぜひ桃の花を思いっきり楽しみましょう。
近くには温泉街もあるので、さまざまな楽しみ方ができそうです。
花見山
花見山は福島を代表する花の名所。
写真家の秋山庄太郎氏が 「福島に桃源郷あり」 と言い、多くの写真を残したという花見山公園。
実は個人所有の山で、現在も園主はじめスタッフの方々が綺麗に整備し管理されています。
花見山では桃の絶景が見られますが、他にもウメ・レンギョウ・トウカイザクラ・ボケ・サクラなどの様々な花が一斉に咲き、 山全体で美しい景色が見られることで有名 です。
さまざまな色の花が一気に見られるのは花見山のこの時期だけ。ぜひ絶景を見に行ってみてはいかがでしょうか。
引地橋の花桃
四国にある桃の花の絶景スポットが引地橋の花桃。高知県吾川郡（あがわぐん）仁淀川町にあります。
高知と松山を結ぶ国道・33号線にある「 ドライブイン引地橋 」から仁淀川を見下ろすと一面の花桃が見ることができます。
3月下旬～4月上旬ごろが見頃で、温かい四国だからこそ時期は少し早め です。
敷地内に駐車スペースがあるので、車でドライブする方にもおすすめです。
桃の節句を知ろう
普段なじみ深いイベントでもその意味を深く知れば、よりひな祭りを楽しめるかもしれません。
桃の花が見られるスポットも春のおでかけにはぴったり なので、ぜひチェックしてみて下さいね。
桃の花の絶景を見ると、まさに桃源郷にいるような不思議な気分になれそうです。
女の子だけでなく、家族や友人同士で、また大人でも新鮮な気持ちで桃の節句を楽しめそうですね。
いろんなシチュエーションで、「桃の節句」を楽しみ春の到来を祝いましょう。
やってみよっか？
