芽が出たり緑になったジャガイモはどうする?ベランダで育てる方法
ジャガイモの芽には毒があるし、芽が出たジャガイモは養分を取られてしわしわになるので、ジャガイモに芽が出てしまうとがっかりしてしまうもの。
でも、そのジャガイモ、食べずに植えて育てたら、ちゃんとジャガイモが収穫できます。捨てる前に、栽培にチャレンジしてみませんか。
畑で育てるジャガイモはノーリスクハイリターン野菜の王様
ジャガイモを畑で育てるとき、どうやって育てているのか、実際に育ててみないとわからないものですね。家庭菜園で育てるジャガイモは、最も手間がかからないのに、楽に収穫もできます。
- 畝を作った後中央部分をまっすぐ掘って溝の形にする。
- 鶏糞堆肥をたっぷり投入し、その下の土とざっくり混ぜ合わせる。
- その上に土を5cm分ほど埋め戻す。
- 種イモを30cm間隔でならべる。
- 上に土を戻して元の畝の形に戻す。
栽培終了まで、一度も水やりしません。
芋の収穫は、茎の下の方をもって引っこ抜くだけです。芋をつけたまま簡単に引き抜くことができます。
ジャガイモ栽培で気を付けること
ジャガイモの子芋は種イモの上にできるので、種イモは深めに植えます。子芋が地上部に出てしまうと緑になって食べられなくなるので、見つけたら上に土をかぶせます。
地上部分の元気がなくなってきたら 掘り頃 と考えて1本抜いてみて、しっかり芋が育っていたら収穫します。
大きい種イモは切っても切らなくても使える
ジャガイモの種イモとしてベストなサイズは50g前後です。大きな芋は、それぞれ芽が複数ついて大体50gずつになるようカットします。でも、種イモが大きいからと言って必ず切らないといけないわけではないので、切りたくない場合は大きいまま植えることもできます。
栽培後、種イモはかすかすになって焦げ茶色の皮だけになっているものが多いのですが、植えたときのようなカットした形で収穫されることもあります。中身はありますが、翌日まで置いているといつの間にか腐っているか、こげ茶の皮だけになっています。つまりは、役目を終えた種イモの活用先はありません。
畑で芽が出たジャガイモを育ててみたら
芽が出てしまったジャガイモを貸し菜園の隅っこで育ててみました。他のジャガイモの収穫時に、そのジャガイモを植えたところを掘ってみたら、3~4個、何事もなかったかのようにジャガイモが収穫できました。
それ以来、芽が出てしまったジャガイモや、収穫したとき食べるのが面倒なほど小さなジャガイモは、まとめてそれまでとは違う場所に植えな押すことにしました。その結果、大量とは言いませんが、いずれもジャガイモとなって収穫できました。
いらないと捨てる前に、育ててみるのが一番だと思っています。
ジャガイモはいつ植えるもの?
貸し菜園で、そろそろジャガイモを植えようか、まだ寒すぎるか、悩んでいたことがありました。隣の畑を借りていたおじさんに相談したら、「早かろうが遅かろうが、埋めておけばちゃんと育つよ」と言われました。
確かに、埋めてあれば雪が降って地上部が枯れたとしても地下の芋は無事だし、芋が無事ならそのうちまた芽吹き、いずれは収穫につながります。
時期があっていなければ収穫までに時間がかかるでしょうが、いずれは収穫できます。また、だめになりかけたジャガイモを植え時を待って置いておく意味もありません。植えたい時が植え時と考えています。
ジャガイモをベランダガーデニングで育ててみよう
緑になってしまったジャガイモや芽が出たジャガイモを見つけたとき、捨てるよりも、鉢に植えてジャガイモを育ててみましょう。
できれば深さがしっかりある8号以上の鉢に、深めに植え付けましょう。底の方に種イモを植えて、土の上に敷き藁やバークチップを敷いてからしっかり水やりします。
畑のように一度も水やりしないわけにはいきません。でも、水のやりすぎは腐る原因になるので、土がからからに乾くことがないよう、地上部分がぐったりしない程度に水やりは続けましょう。
元気だった地上部分がだんだん元気を失ってきたとき、土を少し掘ってみて、芋ができているようなら取り頃です。
芽が出たり緑になったジャガイモは捨てるより植えてみて
緑になったジャガイモが原因の食中毒が問題になり、小学校の体験教育などでジャガイモを植えなくなってきているそうです。ジャガイモは食卓によく上る食材なので、それらの危険情報も踏まえてぜひ実際に育ててほしいと思います。
ジャガイモ栽培では、消毒済みの種イモ以外を使うとウイルスなどですべてがだめになることがあるといわれています。何度も同じ場所でジャガイモのみ作り続ける“連作”をすると発生しやすい傾向があります。培養土でちょろっと栽培する場合、気にする必要はありません。芽が出たり緑になったジャガイモは捨てるよりも、ぜひ一度ベランダで育ててみてほしいと思います。
やってみよっか?