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失敗しない!ベランダでのバラ栽培のコツと注意点

バラは庭植えにして育てる方が楽に育てられるのですが、鉢植えで育てる場合でも、ポイントを押さえて栽培すれば、そんなに難しいことはありません。

同じ育てるなら、たくさん花も咲かせたいですね。バラを鉢植えで育てるとき、これだけは押さえておきたいコツをご紹介しましょう。

ベランダでのバラ栽培を失敗しないコツ

樹高1m前後までしか育たない四季咲き品種を選ぶ

地上部分が大きく育つ品種は、地下部分も大きく育ちます。“植木鉢”という限られたスペースでしっかり育てるには、すぐに窮屈にならないようにあまり大きくならない品種を育てるのが最適です。

バラには、どう言う風に育つのか、大体の目安が札に書かれているので、四季咲きであることと、樹高が1m前後までしか育たないことを確認しておくと安心です。メーカーにより、記載内容に違いもあるので、販売サイトにある品種情報を複数確認しましょう。

私自身、オベリスクに巻き付けて育てるつるバラのアミロマンティカが例外的に2mまで育つものですが、それ以外の木立性のバラは1.2mまでの樹高になるものを選んで植えています。

10号以上の深さのある大きな植木鉢に植える

バラの根は暑さ寒さの影響を受けやすく、その影響を緩和するために、できるだけ大きな鉢で育てるのがおすすめです。根を深く伸ばすので、できるだけ深さがあるものを選びます。

私は、通常のバラ苗を育てるのには、直径30cmの10号鉢を選んでいます。

根鉢を崩して植えるのは厳冬期のみに

バラは休眠をしている冬季以外に根をいじると枯れてしまうことがあります。厳冬期以外の植え付けでは、なるべく土を落とさないように、そのままの形ですっぽりと植え付けます。

庭植えにしている株を掘り上げて鉢植えにする場合も、真冬以外には掘り起こさないのが原則です。

土の表面をバークチップなどで保護する

鉢植えに限らないのですが、バラの株周りの土の上にバークチップなどを敷いて、マルチングをします。土の乾燥のし過ぎや温度上昇を防ぎ、鉢から土が流れたり浮いたりするのも防ぎます。

また、バラの病気の原因になりかねない、水やりの時などに泥水が葉に跳ね返るのを防ぐ目的もあります

バラの鉢植えを置くとき注意すること

隣と隣のバラの葉っぱが重なり合わないようにおく

バラは葉っぱが茂りすぎると、すぐに害虫の温床になってしまいます。隣同士の鉢が近すぎて葉っぱが重なり合っていても、やはりそこが害虫の温床になります。葉っぱ同士が重なり合わないように間隔をあけて鉢を置くようにしましょう。

葉っぱがどうしても茂りすぎている場合は、混雑している枝を切り落としてすっきりさせます。伸びすぎて、向きを変えても隣に害を及ぼす枝は、短くして重なり合わないようにさせる必要もあります。

床の上に直接植木鉢を置かない

床に直接鉢を置くと、床面の熱の影響をダイレクトに受けるため、根がダメージを受けやすくなってしまいます。また、床面に直置きした鉢の鉢底と、床の間は、害虫の温床になりがちです。

鉢を直接床の上に置かず、フラワーベースを下に置き、その上に鉢を置くようにしましょう。

できるだけ日当たりのよい場所で育てる

バラは日当たりが悪いと生育が悪くなり、蕾がついていたとしても、落ちて花を咲かせなくなってしまいます。地上部分は、できるだけ日当たりがよくなるように、置き場所を決めましょう。もちろん、鉢の部分まで日当たりを確保しなくても構いません。

バラの花をたくさん咲かせるためのコツ

根腐れの心配ご無用!水やりは多すぎる方がいい

バラは水切れするとすぐに枯れますが、水が多すぎてずっと湿っているくらいでは簡単には枯れることはありません。実際、鉢をバケツに入れて水が切れないようにしたまま、1か月置いたままにしていても、バラは元気でした。

バラを栽培して18年、水切れは常に心配していますが、根腐れには遭遇したことがないので、心配したことはありません。

肥料は惜しみなくたっぷりと

バラは肥料食いです。花数が少なくなってきたら即追肥をします。

植え付け時の土は選んでいませんが、肥料はこれでもかと混ぜ込んでおきます。春の開花以降、毎月追肥を欠かせません。追肥するとき、私は鉢のふちの土をぐる~っと掘り起こし、全周に肥料をまき、土を戻しておきます。

肥料やけを心配される方もいらっしゃいますが、そのくらいの追肥を毎月やったとして、それが原因で元気がなくなったバラを見たことがないので、多すぎることはないと考えています。

花芯が茶色くなったら5枚葉の上で切って花殻摘みする

バラの花殻を摘まないでそのままにしているとバラの実・ローズヒップを付けるため、花を咲かせなくなってしまいます。そうなる前に花殻摘みをしておきます。

花殻を摘むタイミングは、花芯が茶色く変色したころです。葉っぱが傷むまで咲かせると、花びらがばさーっと落ちて拾うのが大変です。

切る位置は、3枚葉のところからは新芽は出ないので、5枚葉(ものによっては7枚葉)の上にします。

四季咲きでもバラの開花は夏と冬はなるべく休ませる

四季咲きのバラは夏でも冬でも花を咲かせ続けますが、夏と厳冬期は開花させないようにした方が、春の開花が豪華になるので、夏と冬は花を咲かせないようにします。

夏はバラも夏バテして小さな花しかつけないので、開花にエネルギーを割かないように、肥料をあげるのを控えて花を咲かせないようにします。

冬は、バラを休眠させ、春に向けてエネルギーチャージをしてもらいます。そのままでは休眠しないので、バラの冬支度である強剪定し、葉っぱを全部取り除きます。

強剪定では、樹高の1/2~1/3になるまで切り詰め、細い枝は切り取ります。

ポイントを押さえればベランダでのバラ栽培は難しくない

バラ栽培は難しいと思われがちですが、ポイントを押さえて栽培すれば誰でもすぐにベランダをローズガーデンにすることができます。

大きな鉢で育てること・水と肥料を切らさないこと・日当たりを確保する、この3点が最大のポイントです。

ベランダでバラを育てて、自分だけのローズガーデン作りにチャレンジしてみましょう。

やってみよっか?

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