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花を咲かせるには冬が決め手!デンドロビウム・ノビル系を育てるコツ

節のある太い茎のようなバルブをまっすぐ伸ばして鮮やかな花をぎっしりつけるデンドロビウム・ノビル系は、豪華な蘭なのに、お財布にも優しいコスパの高い植物です。

花が終わったらおしまいと思われがちですが、意外に育てやすく、コツを覚えれば長年花も咲かせられます。

デンドロビウム・ノビル系の特徴はまっすぐ伸びた太いバルブ

デンドロビウムは東南アジアを中心に1200種類以上が自生していて、日本に自生しているセッコクもデンドロビウムの仲間です。

デンドロビウムの中でも、ノビル系は特に丈夫で育てやすく、数多く出回っています。節がある太いバルブをまっすぐ伸ばし、節から出た短い茎に花がぎっしり咲きます。

デンドロビウムの中でも丈夫で流通量が多いノビル系は、胡蝶蘭などから比べると驚くほどリーズナブルに販売されています。

デンドロビウム・ノビル系の日常管理

置き場所は直射日光が当たらない明るめの屋外

デンドロビウム・ノビル系は、最低気温が5℃を下回る期間以外は屋外栽培が基本です。

蘭は直射日光を嫌いますが、デンドロビウム・ノビル系は 晩秋~春は比較的明るい場所へ、夏場は明るめの日陰に置きます

私は地上部がしっかり張り出すバラの大株の間に置いています。バラは冬場、葉っぱを全部取り除いてあるので、その間にあるデンドロビウムノビル系にも日の光がしっかり当たります。

春の終わりごろまでに、バラの枝がぐんと伸びて葉っぱも茂り、間にあるデンドロビウム・ノビル系に当たる日差しがだんだん少なくなってきます。

結果として、遮光が必要な夏場はデンドロビウム・ノビル系の上にバラの葉がしっかり生い茂っているので、自然に遮光されます。

夏場の水やりはざっと毎日

デンドロビウム・ノビル系は、ミズゴケやバークチップに植えられています。我が家ではずっとバークチップに植えています。これらの培地に植えてある鉢植えを、日当たり良好ではない場所に置いていたとしても、屋外ではすぐに乾いてしまいます。

春~秋までは 毎日、培地の上からざっと水やり します。

夏場1週間程度水やりできなくても耐えられる

デンドロビウム・ノビル系は、夏場に1週間程度不在にしていて水やりできなくても、 直射日光が当たらないところに置いていれば、多肉植物のように持ちこたえられます

乾燥のし過ぎで多少枯れ気味になることもありますが、たいていは水をやれば元気に復活します。

日陰に置いた上で水切れ対策するなら、しっかり水やりした後、鉢がすっぽり入るビニール袋を下からかぶせて株元で縛っておきます。根の周りの湿度が保たれて、乾燥のし過ぎを防げます。

冬場の水やりは結構乾いてから

冬場は水をあまり吸わなくなるので、 培地がしっかり乾いているのを確認してから 水やりします。

厳冬期になると10日以上水やり間隔が開くため、つい忘れてしまい、葉っぱがしわしわになることも。すぐに水やりすればたいてい持ち直しますが、そうなる前に水やりするよう心がけましょう。

肥料はひかえめに!やらなくても育つ

デンドロビウム・ノビル系も蘭の仲間なので、 肥料はほとんど必要がありません 。全く肥料をあげなくても花を咲かせます。

肥料をあげるとしたら、5月頃に緩効性化成肥料を2粒ほど、株元にまきましょう。 肥料は少量にして、夏以降は肥料を与えない のがデンドロビウム・ノビル系の育て方のセオリー。

春に与えた肥料が気になる場合は夏に取り除いておきましょう。

デンドロビウム・ノビル系を上手に育てるための重要ポイント

温室に入れるのは最低気温が5℃を下回ったら

寒くなってくると、デンドロビウム・ノビル系も温室や温かい室内に置き場所を変える必要がありますが、最低気温が5℃を下回るまで待つ必要があります。

なぜなら、デンドロビウム・ノビル系は、5℃に近い温度をしっかり体験させないと 花芽をつけないから です。

長野では、10月頃から最低気温を毎日チェックして、5℃の予報が出るや否や日当たりのよい室内に置き場所を変えていました。

浜松は暖地なので、年が明けても簡易温室に入れるかどうかぎりぎりまで悩みます。簡易温室に入れないまま越冬できたこともあり、花芽がつかないのではないかとやきもきします。

花も葉もなくなったバルブは枯れ果てるまで切らない

花も葉もなくなってしまい、棒状になったバルブは切らないでそのままにしておきます。

古いバルブにも花が咲くことがあり、バルブには新芽のための栄養が蓄えられているので、しわしわの枯れ枝のようになるまで温存します。

しわしわに枯れ果てたら、はさみを使って地際でバルブを切り取ります。

花が終わったらバルブぎりぎりまで花柄を切り取る

バルブから伸びた一つの花茎についた花が全部終わったら、バルブの付け根をえぐらない程度まで深く花茎を取り除きます。取り残しが多いと、そこから新芽を出して高芽ができてしまいます。

高芽を育てない場合、バルブの栄養が取られてしまうので、見つけたら取り除きます。高芽を育てなくてもバルブのわきから新芽は伸びてきます。

高芽を育てるときは根が伸びてから切り取って苗にする

高芽を育てる場合、高芽の付け根から伸びてきた 根が3cm以上に伸びるのを待って 、バルブから切り離します。はさみを使わなくても、手でポロンと取れます。

高芽の周りにバークチップをぎゅうぎゅう詰めるだけで新苗ができます。

デンドロビウム・ノビル系は豪華なのに基本は水をあげるだけ

デンドロビウム・ノビル系は節のところから花芽が伸びてきて、どんどん大きくなって色づいていき、やがてバルブいっぱいに花を咲かせます。1輪は3日ほど花持ちし、次々花を咲かせるので1~2か月は花が楽しめます。

寒さに当ててから2か月以上たってから花芽が伸びてくるので、浜松にもってきてから花の咲く時期は遅くなったように思います。

基本的な世話は水をあげるだけなので、非常に簡単です。お財布に優しいのに豪華な花を咲かせてくれるので、蘭の栽培の初挑戦にもぴったりです。

出典・参考

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