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中性浮力って何?スキンダイビングに重要な中性浮力のお話

スキンダイビングのスキルアップに必須と言われているのが、中性浮力です。

スキューバダイビングのスキルにも中性浮力があるので、ご存じの方も多いでしょう。

筆者は、ダイビングプールで8メートルの深さに挑戦したことがありますが、中性浮力を感じる前に水面に上がってしまうのでまだ取得できていない技術です。中性浮力ができるバディに協力してもらい、今年こそは中性浮力にチャレンジします。

今回は、中性浮力とスキルアップの項目をご紹介します。スキンダイビングのスキルが向上すれば、水中世界がもっと楽しめるので参考にしてみてください。

 

中性浮力について知ろう

中性浮力とは?

中性浮力は水中で身体が浮かない・沈まない、沈む力と浮力のバランスがとれた状態です。

人間は、10メートルも潜れば自然に沈んでいく潜行墜落(フリーフォール)の状態になります。フリーダイビングの競技は、この潜行墜落を利用して水深深くまで潜ります。

スキンダイビングで10メートル以上潜るのは太陽の光が届かなくなり暗くなるので、あまりおすすめはしません。適度に明るく魚影が豊富な場所での観察が、楽しいと感じるでしょう。

中性浮力を取得すれば、水中の自由度が上がるので水中観察や海底で歩くこともできます。

また、ウエイトの補助を使って中性浮力を作り出すのも重要です。適正ウエイトで中性浮力を作りやすい環境にして、万が一潜行墜落で身の危険を感じたらウエイトを外して浮上します。

潜行墜落は怖い?

最初に書いたように、筆者はまだ中性浮力を取得できていません。それは、潜行墜落の恐怖映像を見てしまったのも影響して、深く潜って水中に滞在するのを無意識のうちに避けているからです。

浮きもしない・沈みもしない中性浮力を取得すれば、恐怖心は軽減されるでしょう。

同じように恐怖心から、中性浮力を取得できていない人も多いでしょう。

ダイビングプールでの練習は、比較的穏やかに練習できるのでおすすめです。

中性浮力をマスターするとできること

中性浮力をマスターするには、ウエイトの補助の他に肺の空気を抜いて浮力を下げるのも重要になります。これができるとウエイトでの中性浮力の水深と違う水深でも、中性浮力の状態が作り出せます。

息を吐いて思い通りの場所で中性浮力を作りだせたら、水中の観察がより楽しくなるでしょう。

中性浮力をマスターすると、水中の白い砂地の上を歩いているような写真や沈没船の上に立っているような素敵な写真が、撮影できるのでおすすめです。

スキルチェック項目

初級

バディが作成してくれたスキルチェックシートを参考に、スキルチェック項目をご紹介します。

項目を参考に、スキンダイビングのスキル向上チェックシートを作成してみてください。

  • 身体のみで浮ける
  • 仰向けに浮ける
  • 身体のみで泳げる(10メートル)
  • スノーケルクリアができる
  • 水に浮いた状況でフィンの脱着ができる
  • 水面でマスククリアができる
  • フィンキックができる
  • ジャックナイフ潜行ができる
  • 耳抜きができる
  • 身長分潜行・浮上でき水面に戻れる
  • こむら返り時のリカバリーができる

中級

  • 水中で耳抜きできる
  • 水深3メートル潜行・浮上できる
  • 水中で1分以上滞在できる
  • 潜行後水中で5メートル泳げる
  • 水中でドルフィンキックができる
  • 水深5メートル潜行・浮上できる
  • 潜行後水中で10秒間静止できる

上級

  • 水中で仰向けになって泳げる
  • 水深10メートル潜行・浮上できる
  • 水中で30秒静止できる
  • ブラックアウトした人を救助できる(5メートル)
  • 水中でローリングできる(3回転以上)
  • 潜行墜落(フリーフォール)からリカバリーできる
  • 水深15メートル以上潜行・浮上できる
  • 水中での姿勢が維持できる
  • 水深10メートル以上での潜行墜落からブラックアウトした人を救助できる

ウエイトの調節

中性浮力適正ウエイトを知ろう

以前は、ジャックナイフ時の潜行を目的とした適正ウエイトのご紹介でしたが、今回は中性浮力をマスターするための適正ウエイトです。

安全のために、まずはダイビングプールでの練習がよいでしょう。中性浮力が保てるウエイト設定をして、水中で静止する感覚を身に付けましょう。

それができるようになれば、海での実践です。海の方が浮力がありますので、またウエイトを調整してください。浅い場所から始めるのが、安全のためにもよいでしょう。

いつでもウエイトが取り外せるようにしておこう

潜行墜落時にどんどん身体が沈んでいくとパニックになりますが、その前にウエイトベルトを身体から外して浮力をあげましょう。

なので、すぐにウエイトベルトが外せるように手順を整えておきましょう。

緊急脱出に重要な項目なので、ウエイトベルトを使用する場合は必ず事前にチェックしておいてください。

スキルを知ることで上達が早くなります

スキルチェック項目があれば、自分のできないことを理解できます。

のんびりと泳ぐだけでも楽しいですが、スキルを身に着けて水中で自由自在に泳げるようになれば、さらに充実したスキンダイビングができるでしょう。

また、できないことができるようになれば、満足感や達成感もあります。スキルアップを目標にスキンダイビングを行えば、上達も早くなるでしょう。

中性浮力取得とスキルアップを目指して、一緒に頑張りましょう。


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