家庭菜園|放置栽培で初心者OK!スイカ栽培の家庭菜園に挑戦しよう
夏になるとスイカが店頭に並び始めます。ミネラル、ビタミン、水分を豊富に含んでいるスイカは暑い夏にぴったりの食べ物ですね。お店で購入する人が多いかと思いますが、実はスイカは家庭菜園でも育てやすい、なんと放置栽培栽培で育ってくれる植物なのです。
そこで、今回はスイカを家庭で育てる方法やコツを紹介します。今年の夏は自家製のスイカを楽しんでみてはいかがでしょうか。
スイカは家で育てられるの!?
夏に欠かせないスイカ。お店で購入する人がほとんどだと思います。しかし、スイカは初心者でも育てて収穫することができるのです。どうやって育てればよいかイメージしにくいかと思いますが、 コツさえ掴めば家庭菜園でも問題ありません。
放任でOK!以外と初心者向けのスイカ
特に手を加えず自然な状態で育てることを「放任栽培」といいます。 夏が旬のスイカは暑さに強く、放任栽培でも元気に育ってくれるので家庭菜園経験が少ないの人向けでもあるのです。 注意点としては、スイカの根やツタは浅く広く張るので、他の野菜や植物に被害が及んでしまうかもしれません。なので 畑の面積を広く確保しておく必要があります。
なんとプランターでも育てられる
家庭菜園でも育てられるスイカですが、 なんと畑だけでなくプランターでも育てられるのです! プランターならベランダでも栽培できるので畑が無くても諦める必要はありません。ただし、プランターは大型タイプを選びましょう。
また、1つのプランターに対してスイカの苗1株で育てて下さい。欲張っていくつも苗を植えてしまうと お互いが養分などを奪い合い、育ちが悪くなってしまいます。 プランターの場合は小玉スイカが育てやすいのでおすすめですよ。品種としては「 赤こだま 」「 紅こだま 」「 紅しずく 」が栽培しやすいです。
スイカを育ててみよう
それではスイカを育ててみましょう!植え付けまでの過程を畑で育てる場合とプランターで育てる場合、さらに栽培のコツをまとめました。共通で用意するものとしてはスイカの苗です。 初心者は種から育てるのは難しいので苗からの栽培をおすすめしています。
植え付け【畑で育てる場合】
- まずは土と畝の用意です。スイカの家庭栽培に必要な大きさの畝の幅が70~80㎝、高さが15~20㎝、苗と苗の間隔を70㎝を作れる面積を確保しましょう。この時点ではまだ畝は形成しません。
- 理想としては苗の植え付け2週間前には土に焦土石灰を1㎡に対して100gを混ぜて耕しましょう。スイカは酸性が苦手ですが、焦土石灰を混ぜ合わせることによって酸性が中和された土が出来上がります。
- 植え付け1週間前になったら堆肥と化成肥料を土によく混ぜ合わせます。化学堆肥を避けたいという人は、化学肥料をぼかし肥に変更してもOKです。
- 1で記述した大きさに気をつけながら畝の形を作り、整えましょう。マルチも張るとなお良いです。穴を掘りスイカの苗を植えていきます。水をたっぷりと与えたら植え付けは完了です。
植え付け【プランターで育てる場合】
- 大きめのプランターを用意します。長さが60㎝以上の深底のプランターを探しましょう。よく見かける長方形状でも育てられますが、円筒状が理想です。
- プランター底に大粒の赤玉土を敷いて水はけを良くします。土はホームセンターに売っている培養土を8分目まで敷き詰め、スイカの苗を植えます。
- 植え付け後1週間たったら肥料をあげて下さい。さらに1~2週間に1回のペースで追肥をしていきます。液体肥料を使うと手軽でなじみも速いのでおすすめです。
おいしく育てるコツ
植え付けが完了したら少し手を加えます。基本的に放置栽培ですが、少し工夫するだけで美味しいスイカに育ってくれるでしょう。
「わら」を敷く
スイカのつると実を載せて育てるために苗の周りにわらを敷いておきましょう。わらが無い場合は駆った雑草でも大丈夫です。 つるや実を傷つかないようにクッションにして下さい。 プランターで育てているなど十分なスペースがない場合は棒を立てつるをわらの上へ誘導しましょう。そうすれば省スペースでも問題ありません。
摘心(てきしん)
植え付けの後、苗の葉が5~6枚になったら摘心を行います。摘心とは、主枝の先端を切り落とすことです。 先端を切ることで主枝の成長を止め、代わりに他の子ツルに栄養が十分に行き渡るようにするためです。 子ツルも3本までに留め、他のツルも切り取って下さい。 摘心は切り口がすぐ乾くように晴れた日に行うようにしましょう。
人工受粉
確実にスイカの実がなるように人工授粉を行います。雄花と雌花が咲いたら、雄花を摘み取り雌花にこすりつけて下さい。 早朝に花が咲いて受粉しやすいので、遅くとも朝の9時までに済ませて下さい。 雄花と雌花の見分け方としては、がくの下が膨らんでいないのが雄花、がくの下が膨らんでいるのが雌花です。
水やり
畑で育てる場合は、スイカが嫌う多湿になってしまうので水やりは不要です。 水分を与えすぎると果実が水っぽく育ってしまうのです。 葉が枯れてきた場合には朝や夕方の気温が低い時間帯に水をあげましょう。プランターで育てている場合は、土が乾いたら水をあげて下さい。ただし、 収穫1週間前には水やりをせず土を乾かすようにすると実が甘くなりやすいです。
我が家でのチャレンジの結果は?
筆者も自分の家の庭でスイカ栽培に挑戦しました。全くの初心者だったので、特に特別な道具や知識を持っている訳ではありませんでした。一般的な初心者がスイカ栽培した結果を参考にしていただければと思います。
外見は普通だけれども…?
「スイカはさすがに育たないかな…。」と思いつつ、興味本位で畑でスイカ栽培を始めました。しかし 放置栽培と言われるだけあり特に手を加えることなくぐんぐん育ちました。 人工授粉もせずに実がなってくれましたが、問題はツルの成長です。本当にぐんぐん伸びあっという間に地面を覆います。 十分な面積を確保していなかったので周りの植物や花にも覆い被なってしまい整備が大変でした。 スイカの実はわらが用意できなかったので、人工芝の上に載せたりそのまま放置したり様々でしたが、やはりそのまま放置したスイカの中には実割れしてしまうものもありました。結果スイカは収穫できたのですが、 中身の果実の色が薄く味も薄い ものが出来上がってしまいました。栽培は成功と言えませんでしたが、失敗を踏まえての反省点は
- スイカの苗と苗の間隔が狭かった
- 摘心やツルの切り取りをしていなかった
- 水をやりすぎた
これら点を注意すれば、実も濃くなり美味しいスイカになったのかなと思います。我が家の失敗を反面教師にして、スイカ栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。少し手を加える必要はありますが、後は放置栽培なので忙しい人にもおすすめです。
初心者でも大丈夫!スイカに挑戦してみよう
いかがだったでしょうか。スイカの家庭栽培について紹介しました。スイカの家庭栽培は難しいと思われがちですが 実は手が掛からず育てやすいので、家庭菜園初心者にもおすすめの植物なのです。 道具も特別な物は必要なく、ホームセンターなどで手軽に揃えることができます。
プランターでも育てられるので、畑が無いからといって諦める必要はありません。 誰でも挑戦しやすいのは放置栽培の魅力でもありますね。 自家製のスイカを育てて夏を満喫してみてはいかがでしょうか。
やってみよっか?