今日から誰でも格闘家!格闘技の魅力とパンチの効果を紹介
みなさんは、学生時代にどんなスポーツをしていましたか?
野球、サッカー、陸上競技など、スポーツは実に多くの種目がありますし、その種目の1つ1つに他の種目にはない、それぞれの特徴があり、楽しみ方も違いますね。
さて、次の質問です。
みなさんは「なぜ、そのスポーツを選んだのですか?」
答えは十人十色で、様々な理由があると思いますが、やはり「(そのスポーツが)好きだから」という答えが多いのではないでしょうか?それは競技自体が好きなのもあれば、その競技の選手が好き(ファン)というのもあるでしょう。「好きこそモノの上手なれ」という言葉通り、好きな事、好きなものには、人は苦も無く尽くし、努力もできます。
いま現在、私がもっとも「興味がある」「好き」なのが格闘技なのですが、日本でも大晦日には必ずテレビ放映される程の「格闘技の魅力」とは何なのでしょう?
格闘技のいろいろな魅力
私の場合は、子供の頃からプロレスのファンで、大人になってからもK-1や総合格闘技の試合は必ずテレビで観ていましたので、格闘技にはもともと興味がありました。しかし、争いごとは嫌いですし、社会人になってからは「ケンカなどもってのほか」の平和主義者ですから、「強くなりたい」という気持ちで格闘技に興味を持ったり、実際に習い始めたわけではありません。
極端な話ですが、実際にどんなに強い格闘家でも、数人に囲まれたり、ナイフ、拳銃、スタンガンなどの武器を使われれば敵うわけがありません。相手が女性でも、股関を蹴られたり、車でぶつけられればお終いです。
さらに、現代の日本は「喧嘩両成敗」ですから、どんなに正当防衛であっても警察沙汰になり、それなりの損失を受ける事になります。
プロ格闘技がスポーツとして試合をする以外は「闘う」という状況は、まず現代社会ではありえない話です。
私が格闘技を学び、楽しんでいるのは、「身体の使い方」に興味を持ち、なおかつ「格闘技のスポーツ的要素」に魅かれたからです。
まずは、この格闘技に少しづつ触れていきましょう。
誰でも今日から格闘家になれる
そうは言っても、身近に「格闘技に触れる場所」など無い方がほとんどでしょう。前述の蚊を叩いたり、家で受け身の練習をしても、楽しくありません。まずは「格闘技」ではなく「運動、トレーニング」として格闘技に触れていきましょう。
ボクササイズ、キックボクシングも立派な格闘技
本文を読んでいる皆様の中にも、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSを楽しんでいる方は多いと思いますが、人気の女性芸能人たちが「ジム」で身体を鍛える投稿をよく見かけませんか?その中には「ボクササイズ、キックボクシング」の様子を投稿しているものも多くあります。
最近のジムにはサンドバッグや、キックボクシングのトレーナーが配置されている所も多くありますし、パンチやキックの動きを「運動」として取り入れているジムも多いですね。
これだって立派な「格闘の技を磨く=格闘技」ですから、既に「格闘家」としての動きになります。
パンチの効果ってすごい!
では、「パンチ」を例にとってお話ししてみましょう。ボクシングや空手においては、パンチとは「手を振るって、拳を使って相手を殴る」という技になります。
この誰での簡単にできる「パンチ」ですが、実は以下のような効果があります。
- 背中、二の腕の筋力アップ(引き締める)
- 腰まわり(くびれ)のシェイプアップ
- 体幹の強化
- ストレス解消
「手でパンチするだけで、こんなに効果があるの?」と疑われる方も多いでしょうが、それは「本当のパンチ」を会得し、体験したことがないからなのです。
前回の記事で、腰や膝を連動させたら拳の到達点が20cmも伸びた、というお話をしました。
これこそ「パンチ」の基本動作になります。パンチは手と肩くらいしか使わない運動のように見えますが、実は「全身運動」なのです。それでは、「なぜパンチを打つことが、そんなに効果的なのか?」を簡単にお話します。
背中と二の腕の強化
大きく腕を出したり、振り回したりすると、背中(肩甲骨)が動きますね?腕と言うのは肩からではなく、背中から生えているのです。パンチを打つという動作はこの背中が「始点」になりますので、背中(肩甲骨)に効果が表れますし、背中(肩甲骨)を意識しないと、力強く、速いパンチが打てません。
また、「パンチの構え」は両手の肘を曲げて、顔の前に両方の拳を持ってきて、そこから拳を前方に突き出しますが、この構えだけでも十分な運動になります。
試しに両手を真っ直ぐに前に伸ばして、2分間程そのままでいてください。恐らく、二の腕と肩が痛くなってくるはずです。さらにボクシングのグローブを付けると、グローブの重みが加わりますので、もっとキツくなります。
二の腕のたるみが気になる方は、500mmのペットボトルなどを両手に持って、この「腕を上げ続ける」運動するだけでも効果があります。
腰まわり(くびれ)のシェイプアップ
これも以前お話した「腰をひねって」の動作による効果です。
他のスポーツやキック(蹴る)もそうですが、「腰」は多くの動きの原動力になります。パンチでも、もちろん「腰」は重要で、上半身の体重を乗せたり、背中、腕を振るスピードを加速させたりという効果があります。右のパンチなら腰を左に、左のパンチなら腰を右に捻ること(左右に絞る)により、腰周りはどんどん鍛えられていきますし、腹筋にも効果があります。
体幹の強化
近年、よく聞く言葉に「体幹」というものがありますね。
読んで字のごとく「身体の幹」ですから、「身体を支える軸」というイメージです(身体の中心に、1本の太い幹が入っている)。この幹を鍛えると、ちょっとつまずいても転ばなくなったり(バランス感覚があがる)、人に押されたり、ぶつかったりして「よろける」ことがなくなってりする効果があります。
ちょっと「片足立ち」になってパンチを打ってみてください。なんだか、フラフラするし、腕にも力が入りませんよね?これは「体幹」がズレて、バランスが悪くなっているからです。力強いパンチが打つには、しっかりと体重を意識して、左右上下にバランスが偏らないようにしますが、これは体幹を鍛える良いトレーニングになります。
肩甲骨、股関節を動かす
肩甲骨(背中)については、先に述べましたが、股関節も「膝」の動きと連動しています。
真っ直ぐに「気を付け」の姿勢で腰を回しても、あまり回りませんが、足を開いて膝を身体の中心に倒すと、それだけで腰が回り、股関節に響くのがわかります。
また、パンチは足の向きや足首の使い方も重要なのですが、その際にも股関節を閉じたり開いて連動させます。
ストレスを発散しよう!
何も考えずに、思いっきりサンドバッグやトレーナーのミットにパンチをしてみてください。「殴る」という野蛮な行為ですが、最高に気持ちいいのです。古くは狩猟民族だった祖先の血なのか、人間も所詮は肉食動物だからか、「攻撃」というのはなぜか頭をスカッとさせてくれる作用があります。
今なら、サンドバッグを大きなコロナウイルスだと思って、思いっきり殴ってみてください。
嫌いな知人や、イヤな上司の顔を思い出しながらパンチを打ったら、強いパンチが打てるかもしれませんね。
やってみよっか?