ハイビスカスに来年もきれいな花を!ハイビスカスの越冬準備の方法
ハイビスカスは寒さに弱いので、気温が低い期間は、簡易温室や室内に置き場所を変えて越冬させます。
外に置いていた鉢をそのままお部屋に移して終わり…にできないわけではありませんが、ひと手間かけることでハイビスカスも人も快適に冬越しでき、来年も花を楽しめます。
ハイビスカスの越冬準備
夏の花の代名詞のハイビスカスは寒さに弱いので、夏の間はベランダの日当たりのよい場所で育てますが、寒い期間はあたたかな場所に置き場所を変える必要があります。
夏の間にハイビスカスは樹高が高くなり、鉢も汚れています。そのままお部屋に持ち込むと大きくて邪魔になるし、来年はさらに巨大化するし、わしゃわしゃ変な虫が飛び出すこともあります。
そこで、ひと手間かけることで、ハイビスカスも人も快適に冬越しできます。
ひと枝に葉っぱを3~5枚残して剪定する
まずは伸び切ったハイビスカスの枝を剪定します。剪定することで株全体がコンパクトになり、置き場所に苦慮しなくなります。枝が全体に整理されると、状態の点検や病害虫のチェックもしやすくなります。
剪定は、 枝分かれから上に向かって葉っぱを数えて、3~5枚の上で切り落とします 。ざっくり切り終わったら全体を眺めて、飛び出しすぎているところはもう少し切り詰めます。
葉っぱを多めに残しても構いません。コンパクトにした方が良いですが、しすぎて枯れても嫌なので、最低でも3枚は残します。
もし、咲きそうな蕾が残っていれば、その枝だけ残しておいて花後に切ってもOKです。
葉の裏表に強めの葉水をかけて洗っておく
ベランダの簡易温室に入れる場合は省略しても構いませんが、室内で越冬させる場合は、葉に虫の卵がついていたら困るので、 葉の裏表に葉水をかけてしっかり洗い流しておきます 。
しっかり強めのシャワーで洗っておくと、たいていの虫の卵は流れ落ちて被害にあわずに済みます。
鉢を外してまた同じ鉢に戻す
ハイビスカスは根が大きく成長するので、春になると一回り大きな鉢に植え替えるか、根っこを整理して小さくしてから植え替える必要がありますが、 冬に向かうときは根の整理はしません 。
点検と手入れが終わったら、同じ鉢にそのまま戻し入れます。
外した鉢の内外をしっかり水洗いする
外に置いていた鉢は、ベランダといえど汚れています。また、虫の卵もついていることがあります。
外した鉢にそのまま株を戻すので、その前にメラミンスポンジで内外をしっかり水洗いしましょう。室内に虫が湧くのを防ぎます。
土に虫やナメクジの卵がないか点検する
鉢を外したら、地下部に虫や虫の卵が潜んでいないかざっと表面を点検します。見つけたら取り除きましょう。
虫や卵の塊が見つからない限り、土をほぐして中の方まで点検しなくても大丈夫です。落ちた土は汚れがなければそのまま戻しても、新しい土を加えても、どちらでも構いません。
ハイビスカスはあたたかいところで越冬させる
ハイビスカスは10℃以上の温度を保って越冬させる方が、株のダメージが少なくて済みます。浜松の夫の下宿では、ベランダの簡易温室の中で越冬させています。大寒のころ、ビニールが破ける事件が起こりましたが、枯れずに済みました。
冬越し期間中は、日当たりが悪くない方が良いのですが、日当たりが悪いからと言って気にする必要はありません。日当たりがよくてもよくなくても、葉っぱが落ちることもあれば、落ちないこともあります。
いずれにせよ、 寒すぎなければ越冬して、春にまた芽吹いてくれます 。
とにかく暖かいところに置いておきましょう。十分に温度があれば、冬の間でも咲くときがあります。
冬越し期間中も水やりは必要
越冬期間中も、表面の土が乾いてきたら水やりします。
花が咲いているときは水をよく吸うので、水切れに注意しましょう。花がない場合は、土は乾きにくいので、水のやりすぎに注意します。
夜は気温が下がりがちなので、 水やりは遅めの午前中がベスト です。
ハイビスカスを越冬させて来年も花を咲かせよう
ハイビスカスは、冬、温かいところに鉢を移しておけば、春になるとまた花を咲かせてくれます。冬越しした場所からベランダの元の場所に戻すのは、八重桜が咲く頃に行うのがおすすめです。
ハイビスカスは根の成長が旺盛なので、春に置き場所を変えるときに、また鉢を外して、一回り大きな鉢に植え替えるか、根を少し整理して同じ鉢に植え替え、緩効性化成肥料を株元にまいておきましょう。
出典・参考
やってみよっか?