砂漠のバラ「アデニウムオベスム」をずんぐりむっくりに育てる方法
アデニウムは幹がずんぐり太くなる塊根植物コーデックスです。10品種ほどあるうち、最も手に入りやすい品種がオベスムです。
2016年に購入した我が家のアデニウム・オベスムは花はよく咲きますが、幹が太らず上に伸びてちょっと残念。
そんな中、小さな新苗を手に入れました。
アデニウム・オベスムは最も手に入りやすい塊根植物コーデックス
幹がずんぐりむっくりに太ってくる多肉植物を塊根植物コーデックスと言います。かっこいいコーデックスはたいていが多肉植物ショップで、一万円を余裕で超える値段で販売されています。
「砂漠のバラ」とも呼ばれるアデニウムもコーデックスですが、巨大なものでなければ比較的安価に手に入ります。
アデニウム・オベスムは 流通量が多いため、コーデックスとしてはかなりリーズナブル 。初心者でも手に取りやすくなっています。
ダイソーを超えた!?100均よりも3円安いアデニウム
100均のミニ観葉植物コーナーにはよく希少種が混ざってきます。私の巡回歴は20年近くになりますが、いまだアデニウム・オベスムを見かけたことはありません。
4年ほど前のTwitterで、ダイソーのミニ観葉植物のコーナーに300円のアデニウム・オベスムが混ざっていて、思わず二度見したという話を見て、「私も二度見したい!」と思いました。
しかし、先日、近所の薬局のミニ観葉植物をいつものように見ていると、アデニウムがちょこんと座っているではありませんか。
「観葉植物アソート」ですが、5年アデニウム・オベスムを育てていて、アデニウムを見間違えるほどぼけていません。税込み107円。ずんぐりむっくりに育たなくて悩んでいますが、即、購入しました。
アデニウム・オベスムの育て方
アデニウム・オベスムの育て方はそれほど難しいものではありません。簡単にまとめると、 10℃以上に保って乾燥気味にしてガンガン日の当たる場所で育てるだけ です。
砂漠地帯が原産のアデニウム・オベスムは寒さに弱いので、最低気温が10℃を下回る前に、温かく日当たりのよい場所に置き場所を変える必要があります。
表面の土が乾いてきたらたっぷり水やりするのが基本ですが、 寒くなってきたら水やりは控えます 。
長野の自宅は暖房が16℃以下に設定できなかったし、浜松は暖地なので簡易温室の中の温度は朝夕でも低くなかったので、冬場も断水せずに育てましたが、寒さが強い場合は禁水して越冬させます。
アデニウム・オベスムのピンクの花は2週間ほど咲いている
アデニウム・オベスムの花はピンクオンリーで、品種改良によって違う色の園芸品種が出回るようになったようですが、私自身、ピンクしか見たことがありません。
はじめは小さな蕾がやがて かなり大きな蕾になり、ぼん!と開きます 。
でも、一輪が開き始めてからしっかり開花するまで、進行具合が非常にゆっくりなため丸2日かかり、咲いた後は2週間咲きっぱなしです。
アデニウム・オベスムがずんぐりむっくりに育たない
我が家のアデニウム・オベスムはずんぐりむっくりではなく、縦にひょろっひょろです。購入後5年たって、購入時よりは茎周りも大きくなりましたが、それ以上に背が伸びて困っています。
根っこもどんどん伸びていき、植え替えてもすぐに鉢底を飛び出すので、ロングポットに植えています。どうにか太くできないか、なぜ太くならないのか、見るたびため息が出るので、調べてみました。
実生苗以外太くなりにくい
アデニウムは、種から育てる実生苗以外、は太くなりにくいといわれています。我が家のアデニウムは、実生苗ではなく、挿し木苗ではないかと思っています。
多肉植物の聖地と呼ばれるショップで大量に育てていたアデニウムの中から購入してきたのですが、ショップの温室の中央にそびえるような巨体のアデニウムがありました。その枝の挿し木苗じゃないかと思っています。
だから太くなりにくいのではないかと思いますが、それでもできるだけ太くしたいですよね。
深い鉢に植えると縦に伸びやすい
植え替えても1か月くらいで鉢底から根を飛び出すから だんだん深い鉢に植え替えるようになっていました 。
今や、アデニウムの鉢はバラ苗が入っていたロングポット。春になったら、根っこも切り詰めて浅い鉢に植え替えてみましょう。
地上に近い部分の根っこが太くなっていたので、細根も切ってかっこいい根っこを上に出してみましょう。
太くするにはがっつり剪定する
剪定すると枝分かれし、縦に伸びるより横に伸びるようになるのは植物すべてに言えること。樹高が高くなりすぎた観葉植物にも有効ですね。アデニウムにも言えることでしょう。
実は、我が家のアデニウム、剪定したことがありません。1000円で購入したアデニウム・オベスムを切る勇気がなかった貧乏性な私。107円の新苗も手に入ったことですし、春になったら、がっつり剪定してみましょう。
切った枝で挿し木して増やしてもいいですね。
アデニウム・オベスムを育てるのは寒さに気をつければ難しくない
アデニウム・オベスムは暑さに強いので、日当たりがよすぎるという心配なしで、ずっと日当たりのよい場所で育てられます。寒さに弱いので、最低気温が10℃になる前に 温かく明るい置き場所に変えましょう 。
長野では寒冷地なので、ずっと温かくて直射日光が当たる窓辺で育てていましたが、花も咲きました。
寒さに弱い植物なので、強い剪定や植え替えは気温の高い時期に行いましょう。春が一番おすすめです。
ずんぐりむっくりに育てたいので、我が家のアデニウム・オベスムも春になったら地上部も地下部も剪定に挑戦してみようと思います。
出典・参考
やってみよっか?