新幹線開通を待ちきれない福井のお寺へ!キュートな観音も、猫寺も。
福井県の魅力は冬の越前ガニだけじゃありません。
2年後には新幹線開通が控えており、今よりもずっとアクセスもしやすくなるでしょう。
そんな福井県には独特の仏像文化があり、歴史的にも信仰心の強い土地です。福井県の北部、越前のお寺などをまわってみましょう。
歴史と文化が息づく地 福井市~丸岡町
越前北の庄城跡地 柴田神社
ここは、福井駅から歩いて行けます。 柴田勝家の居城 で、落城時に勝家とお市の方は共に炎に包まれました。前夜、覚悟した勝家が天守で最後の やけっぱち大宴会を開いた と伝えられた城。炎上前に脱出した茶々、初、江の 3姉妹と共に銅像 が建っています。
柴田神社
- 住所:福井県福井市中央1-21-17
- 電話:0776-23-0849
- 境内自由
- 駐車場:なし
西光寺にあるキュート観音
福井市街地近くにある西光寺は、フクラムという かわいらしい路面電車 で行けます。ここには、子供くらいの大きさの聖観音像があります。ぱっと見はよくある観音像なのですが、よく見ると何ともキュートな観音様です。
全体はふっくらしてて足が短くスリムとはいえませんが、恥ずかしそうにこっちを見ているのです。拝まれるのが仕事のはずの観音様が、恥ずかしがっている、あんまりじっと見ないでといってるようで、何とも微笑ましいのです。頑張ってるけどこれが精一杯、という感じです。
ここには
柴田勝家とお市の方のお墓
があり、予約して資料館も入れます。
※資料館は2022年5月現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため閉館中です。
西光寺
- 住所:福井県福井市左内町8-21
- 電話:0776-36-1528
- 境内無料、柴田勝家資料館は500円
- 駐車場:なし
明智光秀が住んだ 称念寺
明智光秀は織田信長に仕える前の数年間を越前で過ごしていますが、それがこのお寺です。昨年は大河ドラマの影響で混雑しましたが、今は落ち着いています。ご住職は100メートルほど南にある幼稚園の園長さんで、在寺していればおもしろい話を聞くことができます。
また、ここには 新田義貞公の墓所 があります。
称念寺
- 住所:福井県坂井市丸岡町長崎19-17
- 境内、駐車場無料 ※駐車場は新幹線高架側の、墓地の入り口にある10台ほどの駐車場が利用できます。
鯖江市~越前市へ
真宗本山 證誠寺
浄土真宗の本山といえば京都の東西本願寺ですが、じつは
真宗には10派
あり、そのひとつがこの
鯖江にある真宗山元派本山 證誠寺
です。
御影堂と阿弥陀堂が並ぶ、真宗の本山らしい配置になっています。そして、阿弥陀堂にある阿弥陀如来像が非常にいい味を出しています。
平安か鎌倉初期の作ですが、なぜか国の重文でも県の文化財でもなく、鯖江市の文化財です。ランクに関係なく、これは
いい仏像
です。
證誠寺
- 住所:福井県鯖江市横越町第13号43番地
- 電話:0778-51-0636
- 境内、駐車場無料 ※駐車場は門を入って、砂利の駐車場が数台あります。
猫の寺 御誕生寺
越前市の市街地から離れた場所にある御誕生寺には
猫がたくさん
棲みついています。
並んで必死にごはんを食べている姿が微笑ましかったです。気に入った子がいれば引き取りも相談できるようですが、当然のことながら捨てていくのは厳禁です。
御誕生寺
- 住所:福井県越前市庄田町32
- 境内、駐車場無料 ※駐車場は坂を上がると50台ほどあります。
他にもキュート観音様が!
この辺りには似たような観音様の仏像が複数あります。察するに、当時の人たちが京の都の本格的な仏像を見よう見まねで作ったところ、 かわいらしくなってしまった のではないかと。
つまり、一生懸命真似しようとするけど、材料も技術も少しだけ足りなくて、結果的にこうなってしまった。それが、かえって現代の私たちから見ると微笑ましくて癒されます。
出典・参考
やってみよっか?