【ガーデニング】初めてでもできる!魅力的なオージープランツと育てるコツ
「人気のオージープランツを育ててみたい」
「日本の気候でも上手に育つの?」
この記事は、そんなあなたに向けてオーストラリア原産の植物を上手に育てるコツをまとめました。この記事を読めば、初めてでも上手にオージープランツを育てることができます。
それではどうぞ。
オージープランツを日本で育てるコツ
日本でオージープランツを育てるには、少しコツがいります。上手に育てるコツは、以下の4つです。
- 水はけのよい土を好む
- 高温多湿が苦手
- 日光が大好き
- 肥料は好まない(特にリン酸)
以上の4つが、多くのオージープランツに当てはまります。
コツを考えると、土づくりと植えつける場所が大切です。
オージープランツに適した土づくり
オージープランツは、水はけの良い土を好むので鉢植えの場合は、鉢底石を多めに敷きます。地植えでは、植える場所を畝のように高くするなどの工夫をしましょう。
使用する土に関しては、オーストラリアでは以下のものが推奨されています。
- 荒めの川砂:ココピートモス(ココヤシ繊維)=3:2
- 荒めの川砂:ココピートモス:砂壌土(さじょうど)=5:4:3
※砂壌土は、砂土よりも粘土の多い土壌
上記1・2をホームセンターなどで入手しやすいものに置き換えると、次のようになります。
- 軽石(小粒):調整済みピートモス=3:2
- 軽石(小粒):調整済みピートモス:鹿沼土=5:4:3
調整済みピートモスを使用する理由は、オージープランツはpH5.5~7くらいの弱酸性の土を好むからです。もともとピートモスはpH3.0~4.0と酸性が強いので、pH6.5程度の調整済みピートモスを使います。
また、鹿沼土はpH5.0くらいなのでオージープランツに適しています。
使用する土は「これを使わなければならない」ということはありませんので、自分でブレンドするのもおすすめ です。
私は土壌をやわらかくしたいので、鹿沼土に腐葉土を混ぜました。アカシアを植え込んだ時は、比較的大きな穴を掘り、掘り起こした土に、 鹿沼土と腐葉土と軽石 をブレンドしました。どれもホームセンターで入手できるものを使うと、手軽にできますよ。
日なたで良く育つ
ほとんどのオージープランツは、日光を必要とします。 日陰では多くの場合、生き残ることができません。 庭木が密集していて、木陰になっている場所も適しません。反対に、直射日光には強いです。
コツをおさえれば、オージープランツはスクスクと育ちます。私は手間がかからず、スタイリッシュなオージープランツが大好きです。ユーカリの葉に魅了されてからは、アカシア・グレヴィレア・ドドナエア・メラレウカ・ハナカンザシ……と多くのオージープランツを育てています。
シンボルツリーにも!庭木に最適なオージープランツ3選
園芸店やホームセンターで販売されていて、入手しやすく庭木に最適なオージープランツを3つ紹介します。育てやすく、美しい葉や花を咲かせるものが多いので、きっとお気に入りのオージープランツが見つかります。
グレヴィレア
グレヴィレアは、繊細ながらも美しい花を咲かせます。約250品種がオーストラリアにあります。花付きが良いので、切り花としても使えます。
私は、ホームセンターで購入したグレヴィレア「 ジョンエバンス 」を育てています。植え付けて2年目に花を咲かせました。ジョンエバンスは樹形が乱れにくく、剪定にも強いので初心者の方でも容易に育てられます。
また、耐寒性にも強いので地植えに向いています。もちろん鉢でも育てられるので、私は鉢でもグレヴィレアを育てています。気を付けることは、乾燥です。 グレヴィレアは多湿が苦手ですが、水切れには意外と弱い性質です。
私は、うっかり鉢植えのグレヴィレアを放置してしまい、部分的に枯らしてしまったことがあります。地植えでは、ほぼ水切れの心配はありませんが、鉢植えは定期的な水やりが必要です。完全に乾いてからでは遅いので、鉢表面の土が乾いたら水をあげるようにします。
アカシア
フワフワとした黄色い花を咲かせるアカシアは、日本でも大人気です。世界中に約1200種類あるといわれており、 そのうちの約700種類はオーストラリア原産 です。
愛らしい花は観賞価値が高く、住宅地でも見られるようになりました。
アカシア全体のことを「ミモザ」と思われがちですが、世界的にはミモザは「フサアカシア」のことだそうです。ただ、日本では「銀葉アカシア」が「ミモザ」と混同して流通していることがあります。
アカシアは土壌を選ばず、やせ地でも良く育ちます。肥料も欲しがらないので与えなくても問題ありません。 特にリン酸肥料は根にダメージを与えるので、もし肥料をあげたい時は注意します。
アカシアを育てる際に気を付けることは、剪定です。成長スピードが早いので、植え付けスペースに合わせた剪定を行います。また、剪定は風通しを良くするためにも欠かせません。あとは、 アカシアの花には花粉がたくさん付いているので、花粉症の方は注意してくださいね。
私は最近、ずっと欲しかったアカシアを植え付けました。名前は「 三角葉アカシア 」です。特徴的な葉の形が気に入りました。樹高は3~4mで半日陰でも育ちます。花期は2月なので、今から楽しみにしています。
メラレウカ
「 ティーツリー 」として知られているのがメラレウカです。日本では、アロマオイルで人気です。また、メラレウカは香りが良いだけでなく抗菌作用もあることから、シャンプーやせっけんにも使われています。
スタイリッシュな葉は、フラワーアレンジメントの材料としても重宝します。
メラレウカも、日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。オージープランツの中では、耐寒性があります。しかし寒冷地では、鉢植えにして冬は室内に取り込んだ方が安心です。
わが家では、メラレウカを西側の庭に地植えしています。夏の西日は厳しいですが、3年目に急成長して元気に育っています。地植えができない場合は、小型の種類もあります。「メラレウカ・ホワイトレース」は樹高0.5~1mで、グランドカバーにも使えます。小ぶりで可憐な花を咲かせます。
以上、おすすめの庭木として使えるオージープランツを紹介しました。まだまだ、紹介しきれていないものもあります。
ぜひ、園芸店などで「オージープランツはないか?」探してみてくださいね。
ベランダで育てよう!鉢植えに向いているオージープランツ
鉢植えに向いているオージープランツもたくさんあります。通常、購入するのは鉢植えで売られているものです。地植えをしたくても、雨ざらしでは台無しになってしまう植物もあります。
購入の際は「雨ざらしにしても大丈夫か?」「耐寒性はあるか?」を確認することが重要です。
鉢植えに向いているオージープランツは、以下の通りです。
ハナカンザシ
ハナカンザシは、2月頃から流通します。最初からドライフラワーのように花はカサカサしていて、いつまでも花姿をキープすることから「エバーラスティングフラワー」と言われています。日本では一年草扱いですが、本来は多年草です。うまく夏を越せれば、長く楽しめる花です。
イソトマ
イソトマは、小ぶりで上品な花が魅力です。繊細そうに見えますが、丈夫で大変育てやすいです。冬を越すには、5℃以上必要なので冬は室内に取り込みます。その際は、切り戻しておくのがポイントです。
フランネルフラワー
オージープランツの中で個人的に一番好きな花が、フランネルフラワーです。花びらの質感が他にはない存在です。ただ、雨には大変弱いので、育てるのが少し難しいかもしれません。置き場所は日当たりが良く、雨の当たらない所です。 水はけの良い土を好むので、園芸用土50%・鹿沼土25%・軽石(またはパーライト)25%がおすすめです。
カンガルーポー
カンガルーポーは、日本の気候に適応し育てやすいです。気温がマイナスになったり、強い霜に当てたりしなければ、越冬できます。うまく育てると、2mにもなり存在感を放ちます。オーストラリアでも、庭に植える草花として人気だそうです。
魅力いっぱいのオージープランツを育ててみよう♪
以上で「初めてでもできる!魅力的なオージープランツと育てるコツ」について紹介しました。
ぜひ、オージープランツを育てて、いっそう魅力的な空間を作ってみてください。私もオージープランツへの興味は、まだまだ尽きそうにありません。
それでは、また会いましょう。
やってみよっか?