ジェラシュ遺跡はヨルダン北部の都市ジェラシュにあります。ジェラシュはシリア国境とヨルダンの首都アンマンの中間ほどに位置しており、アンマンからは車で約1時間ほどかかります。ジェラシュは2000年前の古代ローマ都市の街並みがそのまま残る世界でも有数の古代都市遺跡です。ジェラシュ遺跡はジェラシュにある多数の遺跡のことをまとめていいます。同じ地域に有名な遺跡があつまっています。劇場、教会、神殿などがあります。
歴史
ジェラシュはローマ都市の遺跡です。ローマ帝国の支配下で2~3世紀に絶頂期を迎えましたが、西暦749年の大地震で廃墟と化して土の中に埋もれてしまいました。そのため、かえって保存状態が良く「中東のボンベイ」と呼ばれることもあります。1世紀から3世紀にかけて劇場や教会、神殿、石柱、凱旋門、道路などが作られました。1806年ドイツによって発掘が始まり、1920年からヨルダン政府によって発掘と修復が続けられています。
見どころ
ジェラシュ遺跡には現在も、古代ローマ当時の様子をうかがうことのできる記念碑的な建築や公共建築が多く残っています。ローマ時代の町並みが多く残り、凱旋門、神殿、公衆浴場の跡もあります。また、遺跡のあちこちにはコリント式で建てられた柱があります。たくさんの遺跡が一ヶ所に集まっているため、1,2時間かけて一度に見て回れますが、歴史好きな方は半日程度かかっても飽きないほどです。当時のローマ人の生活を肌で感じることができるでしょう。