鹿屋市内発着貸切観光タクシー　⿅屋市認定平和学習ガイドがご案内　鹿屋戦跡ガイドツアー　「串良」「笠之原」「野⾥」「⾼須」鹿屋の戦跡をめぐるコース　＜約4時間＞

戦闘機を空襲から守るため、コンクリートで作られた格納庫です。戦時中には零戦が入っていたと言われています。笠野原基地では当時200基ほどの壕が建設されましたが、現在では、この川東掩体壕が当時の姿を残す唯一のものとなっています。

串良基地跡の地下壕第一電信室。串良基地から飛び立った特別攻撃隊員が突撃前に送る電信を受信していた地下壕です。当時の姿をよく残しており、地下電信室の見学も可能となっています。音声ガイダンスによるモールス信号の再現などが行なわれています。

串良平和公園はかつて串良航空隊の航空基地があった場所で、戦没者慰霊塔が公園の中に建てられています。串良海軍航空基地では約5,000人の飛行予科練習生が訓練を受け、昭和20年3月1日からは特別攻撃隊の基地となり、終戦までの半年間に多くの若者がここから飛び立ちました。当時滑走路として使われていた場所は今では桜並木の道となり、地域の人々から愛されています。

昭和33年、鹿屋基地から特別攻撃のため飛び立った908名の若き特攻隊員の御霊を祀るため、小塚丘に慰霊塔が建立されました。塔の上には南海の空に向かって飛び立とうとしている翼を広げた平和のシンボルの白鳩がのっています。毎年、桜の花咲く4月に慰霊祭が行われています。

桜花の碑は、昭和20年春に神雷（人間爆弾「桜花」）作戦を行った部隊が宿舎としていた旧野里国民学校跡地に建立された碑です。隊員たちが最後の別れの杯を交わした地であることも知られています。碑に書かれた文字は、当時、報道班員として神雷部隊と生活を共にした作家、山岡荘八氏が揮毫しています。

高須トーチカは、太平洋戦争末期に連合軍の上陸に備えて作られました。戦闘では使用されませんでしたが、終戦後、すぐ近くの金浜海岸に進駐軍が上陸しています。トーチカとは、ロシア語で点や地点を意味する言葉で、敵の攻撃から兵士たちが身を隠すための陣地のことを指します。

国道68号線沿いの波静かで風光明媚な砂丘が広がる金浜海岸。終戦後の1945年9月4日、進駐軍アメリカ海兵隊約2500人が日本本土に初上陸した地でもあります。当時、鹿屋の多くの人々が進駐軍を恐れて山間部に逃げたと伝えられ、問題はありませんでしたが、それほどに怖い存在でした。その後、戦争の悲劇を忘れず、未来永劫戦争をしてはいけないという想い、平和を後世へ伝えるために、高須町内会により「進駐軍上陸地の碑」が建立されています。