イスティクラール通りは、トルコの大都市イスタンブルの中心部、新市街と呼ばれる地域に延びる歩行者専用の通りです。タクシム広場から南西方向にベイオウル区役所付近までを結び、道路の中央にはノスタルジック・トラムヴァイと呼ばれる路面電車が走っています。デパート、ブティック、レストランなどが並ぶイスタンブルきってのお洒落な繁華街となっており、南西部分の終点からは観光スポットであるガラタ塔があり、さらに先ではガラタ橋を通じて旧市街に抜けることができます。
歴史
イスティクラール通りの歴史は定かではありませんが、1453年、スルタンメフメット2世がコンスタンティノーブル（現在のイスタンブル）を制圧するために、一夜にして陸路で72隻もの船をボスフォラス海峡側から金角湾まで運んだ経路とも言われています。また、現在のようなお洒落な、どこかパリを感じさせる街並みは、昔、フランスに行ったスルタン・アブドゥルメジットという人物がフランス様式のアパートをいたく気に入り、フランスの建築家を呼び寄せてパリ風の建物を作るよう依頼したのが始まりとも言われています。
見どころ
イスティクラール通りの楽しみは、やはりウィンドウショッピングです。歩行者天国なので車のことを気にせずに、通りの両側に並ぶお洒落な店舗を見て回り、お土産を選ぶのもよいですし、例え買わなくてもその雰囲気やいろいろな商品を見て回るだけでも楽しめます。また、時折通り過ぎるトラムヴァイはチリンチリンと鐘を鳴らし、端から端へと人を運んでいきます。各所で停まりますので、歩き疲れたら乗って風情を楽しむのもいいでしょうし、ゆっくり走りますので存分に写真を撮るのも良いでしょう。
