イスタンブール_考古学博物館の歴史はオスマン帝国時代の1869年、トプカプ宮殿の中庭にあるアヤ・イリニ教会の中に作られた「帝国博物館」に始まります。その後、収蔵品が増加に伴い、現在タイル博物館になっている15世紀の建物に移転しました。1881年にトルコ考古学の父と言われるオスマン・ハムディが館長に就任した後、トルコ国内の遺跡から出土した遺物の散逸を防ぐことを目的に、1891年に現在の博物館の本館部分が建設されました。それまでは欧米各国がトルコ国内の遺跡を発掘し、発掘品の多くをトルコ国外に持ち出していました。更にオスマン・ハムディが現在のレバノン国内のシドンで行った発掘調査により、石棺をはじめとする多くの遺物が発見されことも大きなきっかけとなりました。イスタンブール_考古学博物館の建築は、トルコ国内最古の博物館建築で、現在歴史的建造物となっています。
イスタンブール_考古学博物館のコレクションを代表する展示物には紀元前4~5世紀の石棺があります。中でも「アレキサンダー大王の石棺」は圧巻です。これは1887年に現在のレバノンにあるシドンの古代フェニキア王室の墓所から発掘された石棺の一つで、特別に見事な彫刻や豪華な装飾が施されています。アレキサンダー大王の石棺の真偽は不明ですが、石棺の側面にはアレキサンダー大王と思われる人物を配したマケドニアとペルシアの戦闘シーンやライオンと雄鹿狩りのシーンが見事に表現されています。
たいへん親切に気を使って案内して頂き楽しかったです。後で自分で観光してみると非常に適切なツアー内容でした。一人でしたので、トルコの人の考え方なども話しが出来ました。お勧めします。