ピアノの詩人として有名な、作曲家でありピアニストであったショパンはポーランドのワルシャワ郊外で生まれました。ショパンの作曲した曲はほとんどがピアノ独奏曲で、ノクターンやワルツなどはクラシック音楽好きでなくても一度は耳にしたことがあるはずです。そのショパンの生家が今では博物館として公開されています。博物館内には、ショパンの部屋やピアノ、またショパンの出生証明書や洗礼証明書、初めて書いた楽譜の複製などが展示されています。夏にはこのピアノでコンサートが催され、ショパンの名曲の数々を聴くことができます。
歴史
ショパンは1810年、ワルシャワ郊外のジェラゾヴァ・ヴォラ村でフランス人の父とポーランド人の母の間に生まれました。ショパンの音楽の才能は幼い頃から秀でていて、7歳の時に公開演奏を行うようになりました。また同年、ト短調と変ロ長調の2つのポロネーズを作曲しました。その後もショパンは次々と名曲を生み出し、作曲家としての成功を収めたのです。ショパンが生家を離れた後は、ワルシャワ、ベルリン、ウィーンなどに滞在し、1949年パリの地で永眠しました。
見どころ
ショパンの生家(ショパン博物館)は首都ワルシャワから近く、日帰りでも行くことができます。ショパンのルーツを知ることのできる貴重な展示物や当時のままに復元された部屋のほか、敷地内には美しい庭園が整備されています。その名もフレデリック・ショパンというバラをはじめ、数多くの種類の花や木が植えられ、見る者を楽しませてくれます。また、ショパン縁の楽譜やピアノに囲まれながら、夏に行われるピアノの生演奏を聴くというのは贅沢なひと時になること間違いなしです。