カルカソンヌ城の城壁は、フランス南西部のカルカソンヌのうちの城壁に囲まれた地域を指します。現在ではユネスコ世界遺産に登録されており、登録以後はフランス国内でモン・サン=ミシェルに次いで観光客来訪者2位を誇る観光地になっています。年間で約200万人の観光客が訪れています。ガロ=ローマン期から続く歴史ある都市で、オード川に沿ってコンタル城とサン=ナゼール大聖堂がそびえたっています。城壁の塔の数は53、城壁の長さは約3kmにも及ぶ、歴史的城塞都市です。
歴史
カルカソンヌ城の城壁は、2500年もの歴史を持っています。古代ローマ帝国の時代、カルカソンヌは古代都市として発達しました。 その後3世紀になると都市は外部から攻撃を受け、籠城もしばしばするようになります。 この当時の城壁は現在でも残っています。 そして1659年にピレネー条約の締結によってカルカソンヌが軍事的な地位を喪失するまで、カルカソンヌは多くの戦禍に巻き込まれたのです。
見どころ
見どころの一つとして挙げられるのは、その高い建築技術です。 ガロ=ローマン期に作られた最初の城壁は、渓谷の上に作られました。 石とレンガの列で作られており、これは構造物の安定性を保つための工夫でした。 この当時からそのような工夫がされていたことは、現在の城壁からもうかがい知ることができます。 中世期では大聖堂と伯爵城の建設がなされ、第二の城壁も作られました。 現在は歴史を感じながら城壁の周りを歩いたり、数多くある入り口から中に入り、その様子を見学することができます。