トゥールーズロートレック美術館(Musee Toulouse-Lautrec)は、フランス南部のミディピレネー地方のアルビ(Albi)にある美術館です。19世紀末の代表的な画家であるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)の美術館であり、ロートレックに関する作品のコレクション数は世界一を誇ります。この美術館は、ロートレックの死後に、母親のアデール伯爵夫人がアルビにコレクションを寄贈したことによりつくられました。
歴史
トゥールーズロートレック美術館には、ロートレックの作品がたくさんあります。油絵だけではなく、落書きやデッサン、ロートレックの代表作であるパリの生活を描いたポスターなどが多数展示されています。コレクションの数は1000点を超えていて、見ごたえがある美術館です。また、ロートレック以外の作品もあり、ナビ派のピエール・ボナールや、近代画家のモーリス・ユトリロの作品も展示してあります。他にもほかにも特別展、考古学、近現代絵画の展示などがあり、何度行っても楽しめる場所です。
見どころ
トゥールーズロートレック美術館にあるロートレックの代表作は、「ムーラン・ルージュのラ・グーリュ(石版多色刷りポスター)」・「ディヴァン・ジャポネ(石版多色刷りポスター)」・「ムーラン街のサロンにて(ムーラン街の客間にて)」・「ジャルダン・ド・パリのジャンヌ・アヴリル(石版多色刷りポスター)」などです。ロートレックのパリで生活していた時代の作品が多くあり、当時の様子の一部を知ることができます。ロートレックの作品には、夜の世界を謳歌する人や、夜の世界で働く女達を描いた作品が多く、この美術館にもそのコレクションが多数あります。