【栃木】世界遺産の日光東照宮と周辺観光スポット紹介
栃木県といえば世界遺産の日光東照宮です。なぜ徳川家康は日光に奉られたのでしょうか。東照宮の見どころと、周辺で見ておきたい観光スポット、輪王寺をご紹介します。
日光見ずして結構というなかれ~日光東照宮
豪華絢爛な建築美術、陽明門~拝殿
陽明門には猿の一生の彫刻があります。有名な「見ざる言わざる聞かざる」は神厩舎の3猿です。
眠り猫は東回廊です。拝殿をはじめすべての建築物がぴかぴかです。
地上とは別世界に来たような感覚です。
日光東照宮は、徳川家康が病没した1616年の翌年に建てられましたので、400年以上が経つのですが、これらの豪華絢爛な社殿は 3代将軍家光の代になって建て替えられた ものです。
東京と日光をむすぶ杉並木
東海道や中仙道と同じように、日本橋から日光への街道は
江戸時代の五街道のひとつ
です。
埼玉県を縦断して小山、宇都宮を経由して日光に到る、今の東北新幹線に重なるルートです。距離は140キロ、途中には今でも宿場町の名残があります。
道中には合計
35キロの杉並木
が残されていて、世界最長の杉並木として
ギネスにも登録
されています。
神になった家康
日光は東京から見てほぼ真北にあります。静岡の久能山に葬られた家康が日光に奉られた理由ははっきりしませんが、上野寛永寺の僧天海がかかわったのかもしれません。
天海は風水などの方角に詳しかったといいます。
拝殿の脇、陽明門を入って右手からの
山道を登ると奥宮
へ到達します。ここに家康が眠っています。
日光東照宮
- 住所:栃木県日光市山内2301
- 電話:日光東照宮社務所 0288-54-0560
- 拝観時間:4月1日 ~ 10月31日(午前9時より午後5時まで)11月1日 ~ 3月31日(午前9時より午後4時まで)※各期間とも受付は閉門30分前に終了
- 拝観料:大人 1,300円
- ※各種割引があります。また、宝物館・美術館とあわせた拝観料なども含め、詳しくはホームページなどで確認してください。
2社1寺の世界遺産~輪王寺
東照宮ももともとは輪王寺だった
奈良時代の
766年に創建された輪王寺
は当時広大な境内を有していました。明治時代はじめの神仏分離によって
日光東照宮
、
二荒山神社
、
輪王寺
の3つに分けられました。
今でも広い山内は南北で大きく2つのエリアにわかれます。
大きな金色仏、三仏堂
南側エリアの三仏堂には、阿弥陀仏、千手観音、馬頭観音の3体があります。
いずれも金色が美しく、
坐像なのに高さは8メートル
を越えます。三仏堂は
東日本でもっとも大きな木造建造物
です。
三仏堂の前には逍遥園というおよそ1000坪ある
回遊式の庭園
があります。
3代将軍家光のお墓~大猷院
北側エリアには3代将軍家光が眠る国宝の大猷院があり、その奥には墓所がありますが、ここへ行くまでに仁王門や夜叉門など 大小6つの門 をくぐらなければなりません。
あまり気軽には近づけない雰囲気です。祖父の家康をたいへん尊敬していたという家光の「
東照宮より派手にしないように
」という遺言があったそうです。
その近くには
慈眼堂
という、徳川家康、秀忠、家光と3代に渡って将軍に仕えた天海の墓所もあります。
輪王寺
- 住所:栃木県日光市山内2300
- 電話:0288-54-0531
- 拝観時間:4月〜10月 午前8時〜午後5時 11月〜3月 午前8時〜午後4時 ※拝観受付は、いずれも閉門30分前で終了
- 拝観料:大人 900円
- ※拝観は、三仏堂・大猷院の場合です。このほか、宝物殿、逍遥園との組み合わせや、各単独での拝観も可能です。割引とあわせてホームページなどで確認してください。
江戸、東京を見守り続ける徳川
家康は江戸幕府を開き、太平の世を作り上げましたが、源頼朝を参考にしていた家康は、京都やその近辺ではなく関東に本拠地を置きました。
現在の首都・東京のはじまりは400年前の
家康の決断からスタート
したのです。これがなければ日本の首都は現在も京都か大阪だったことでしょう。
皇居も国会も東京タワーもスカイツリーもなかったのです。
ところで祖父家康をたいへん尊敬した3代将軍家光は男色で有名でした。というより、ひとりの少年を深く愛したというのです。
このままでは後継ぎが危ないと騒ぎ出した春日局など取り巻きの意図を察した少年は自ら身を引き、つまり自害してしまいました。
その後家光は二度と男子に興味を持つことはなく、逆に側室を多数作ったといいます。
出典・参考
やってみよっか?