カリフォルニアワインの最高峰！オーパスワン（Opus One）の魅力を徹底解説
日本でもヨーロッパやチリワインと並んで人気のカリフォルニアワイン。お手頃な価格のワインから、オークションで取引されるような高価なものまで幅広い種類のワインがありますが、数あるワイナリーの中でもずば抜けて有名なのが「オーパス・ワン（Opus One）」です。
1本最低でも3万円ほどからと、その価格からも注目の集まる存在であり、ワイン好きであれば一度は耳にしたことのある名前ですが、いったい何がオーパス・ワンをそこまで特別なワイナリーとしているのでしょうか？この記事ではその魅力に迫ります。
経験(難度) ■オーパスワンの歴史・概要
2人の創業者
アメリカのワイン法が制定された1978年、 フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵 (Baron Philippe de Rothschild) と ロバート・モンダヴィ (Robert Mondavi) が 新世界と伝統産地の技術を掛け合わせ、最高のワインを造ることを夢見て、オーパスワンを創業 しました。
フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵はもともとフランスの有名シャトー、シャトー・ムートン・ロートシルト（ロートシルトはロスチャイルドのドイツ語読み）を所有していた人。アメリカワインを今の位置に引き上げた立役者ともいわれるロバート・モンタヴィと組んで、唯一無二のワインを生み出すことを標榜していました。
ヨーロッパよりワイン生産が盛んではなかったカリフォルニアワインですが、ボルドーメドック格付け第一級のシャトーの所有者が参入してきたことで、一気にレベル、知名度ともに上がっていきました。
ワイナリーのコンセプト「時と場所（TIME&PLACE）」とは
高級ワインの産地であるナパバレーの中にあるオークヴィルAVAの西部に、4つの栽培区画にかけられた自社畑を持つオーパスワン。コンセプトの「時」は時間の経過とともに深みを増していくヴィンテージの個性を表し、「場所」は自社畑の広大な土地の地形、地質や気候を含めたテロワールを表します。それぞれの要素が複雑に絡み合う中、それをまとめ上げる「人」の力が加わり、オーパスワンのワインが完成します。
積み上げてきた経験、知識をフル活用し、常に最善の製造法を追い求め続ける姿勢は、創業以来評価を高め続けるワインの味にしっかりと現れています。
オーパスワンの当たり年は？
2013年、2016年、2018年が当たり年！
伝統的な技術と、最新の科学的アプローチを活用しているオーパスワン では、常に高いレベルのワインを発売しています。ただその中でも、多くのワイン専門誌や、評論家によって特に当たりの年と言われる収獲年が存在します。
特筆して高い評価を受けているのが2013年と2016年、そしてつい最近発売となった2018年は、有力ワイン専門誌「 ワインスペクテーター 」で 100点満点中99点 という ほぼ満点の評価 を受けています。2018年は気候にも恵まれ、ブドウの状態が非常に理想的だったこともあり、今回の高評価に繋がったと言われています。
オーパスワンのワイナリーは見学が可能！見学方法は？
公式サイトから予約
ここまでの評価を受けるワイナリーをぜひ一度見ておきたいと思うのは、全てのワイン好きに共通する願いです。
オーパスワンでは公式サイトよりワイナリー見学の予約を受け付けており、嬉しいことに日本語にも対応しています。価格は2種類の試飲付で一人$100から。所要時間は約1時間のツアーです。
オーパスワン エステートの住所・行き方
- 住所：7900 St. Helena Highway. Oakville, CA 94562
サンフランシスコ中心部からは車で約2時間ほど
公共交通機関を使う場合は、路線バスの10番線 Highway 29 at Oakville Rd Northより徒歩で10分ほど
ワイナリーツアーに参加する
ワイナリー見学とは言っても、アメリカの広大な土地を自分で運転していくのは、なかなかハードルの高いことであるのも事実です。また、自ら運転するとワイナリーでの試飲ができないのもネック。そこで便利なのがツアーに参加する方法。
オーパスワンのワイナリーはもちろん、他のワイナリーにも寄れるため、 ナパバレー全体を飲み比べる という贅沢ができるのも嬉しいポイント。美味しいワインを飲みすぎてしまっても、 運転はお任せのため心ゆくまでワインを味わう ことができます。
チャーターツアーに申し込む
他の人や時間を気にせず楽しみたいという方におすすめ なのが、チャーターツアーに申し込む方法です。
お値段はツアー参加などに比べて高くなりますが、オーパスワンや、オーパスワンのセカンドワインであるオーヴァーチャーのワイナリーなど、自分の好きなところに合わせて希望通りに巡ることができます。
もしワインを買いすぎてしまった場合でも、 車で滞在先まで持っていけるのが嬉しいですね 。 ソムリエ資格を持ったガイドが添乗する ため、自身の知識を深めつつワイナリー巡りができるのも大きな魅力の一つです。
オーパスワンがカリフォルニアワインのベンチマークたる所以
今では 世界的なワイン産地となったナパバレー ですが、オーパスワンはそれをリードする存在として、常に進化し続けています。伝統を大切にしつつも、新しい知見、技術を取り入れ続け、最善の製造法を追い求めているからこそ、カリフォルニアワインのベンチマークとして君臨していることが伺い知れます。
まずはワインを味わい、そしてワイナリーツアーに参加して生産背景まで知ることで、より、ワイン好きから憧れのワインとして語られる理由を深く実感することができるのではないでしょうか。
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