芝増上寺界隈を散歩していたらひょうたん島に!?港区さんぽ
港区の芝はビジネス街として知られており、多くのオフィスビルが立ち並んでいます。ですが、そんなビジネス街には多くの寺社があり、散歩を楽しむことができます。
増上寺と東京タワー
東京を代表するランドマークとして知られる東京タワーは、芝増上寺のすぐ近くにあります。タワーの足元には、映画「南極物語」で有名なタロとジロの銅像が寝そべっています。
増上寺はもともと、弘法大使空海さんの弟子、宗叡さんが9世紀に、現在の紀尾井町に立てた光明寺が前身となっており、江戸時代には徳川家の菩提寺になったという歴史があります。
大門から増上寺へ
新宿から地下鉄大江戸線に乗り、「大門」駅で降りると、サラリーマン向けの飲食店がたくさんあります。それを尻目にキレイに舗装された道路を進むと、やがて増上寺の大門が見えてきます。
三解脱門をくぐる
大門をくぐってしばらく歩くと、朱塗りの立派な門が見えてきます。この門は三解脱門と呼ばれており、くぐることで3つの煩悩が払われるということです。
第二次大戦中の東京大空襲による火災を免れた三解脱門は、元和8年(1622年)に建立されており、みるものに深い感銘を与えます。
大殿をみた後は周辺をぶらぶら
増上寺の周辺には港区立芝公園があり、昼休みを過ごすサラリーマンの方や、付近の親子連れがたくさん訪れています。天気の良い日はお弁当を持っていくこともおすすめです。
青松寺で四天王像をみる
増上寺から東京タワーを抜け、今回の目的地である愛宕神社を目指します。「こんなところに本当に神社なんてあるのかな?」というほどのビジネス街を歩いていると、突然のようにお寺が現れました。
萬年山青松寺(まんねんさんせいしょうじ)
このお寺はかの有名な太田道灌が、1476年に雲崗舜徳禅師を招いて開山したことで知られています。門をくぐると両側に四天王像が出迎えてくれます。
お庭や鐘楼が美しいお寺です
青松寺は関東大震災の時に全焼しており、現在のお寺はその後に再建されたものです。ですが、お庭や鐘楼は往時を思わせる美しい雰囲気を持っています。
青松寺を後に愛宕山へ
青松寺へのお参りを済ませ、しばらく歩くとトンネルが見えてきました。トンネルをくぐると階段があり、何やら建物が見えてきます。階段好きな筆者としては、登らない手はありません。
NHK放送博物館に到着
愛宕神社に向かおうと階段を上ったのですが、何やら古びた(失礼)建物が見えてきました。入口をみるとNHK放送博物館と書かれています。せっかくなので入ってみることにします。
昔のNHK放送局
愛宕山は東京都の23区で一番高い山ということで、こちらにNHKの放送局が設けられたそうです(現在は渋谷に移転しています)。中にはかつての放送機材などが置かれており、昭和を偲ぶことができます。
比較的ご高齢のボランティアの方がいらして、当時のことを詳しく教えてくださいます。平日で暇だったこともあり、みっちり講義していただきました。
ひょっこりひょうたん島!?
リアルタイムでは知らないのですが、かつてNHKで放送していたひょっこりひょうたん島の人形がありました。
ゴン太くんもいました!
子どもの頃にみていた「できるかな」という番組に出ていたゴン太くんや、「にこにこぷん」に出ていた、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりにも会えました。
こちらの博物館では、スタジオでの仕事を体験できたり、放送を体験できたりするコーナーもあるので、小さいお子さんを連れていっても楽しめますよ。
出世の階段を下りる!?
NHK放送博物館を出ると、すぐに愛宕神社へとたどり着きます。途中に勝海舟さんと西郷隆盛さんの顔出しパネルがありました。
愛宕神社
愛宕山頂にある愛宕神社は、1603年に徳川家康公の命で創建されたそうです。それほど大きな神社ではありませんが、朱塗りの門と社殿が美しい神社です。
出世の石段
愛宕神社への参詣を済ませ、NHK放送博物館とは違う階段を下り、帰途につきました。石段を下りて振り返ってみると、そこには「出征の石段」の文字が。
かつて、曲垣平九郎という武士がこの石段を馬で駆け上がり、三代将軍の徳川家光に賞賛されたことから、この名前が付けられています。もう一回上っておきました。
都心の散歩でも意外な発見がありますよ
港区にはたくさんのオフィスビルがあり、一見、散歩には向いていないように思いがちです。ですが、芝には増上寺や東京タワー、区立公園があり、多くの観光客でにぎわっています。
少し足を伸ばせば多くの寺社があり、都会の喧騒を離れることができます。お子さん連れの方は、NHK放送博物館へ訪れることもおすすめです。
やってみよっか?