台湾名産の「絶品からすみ」を日本にお取り寄せ!からすみを食べて教育支援も
おいしいものがたくさんある台湾ですが、おみやげというと何を思い浮かべますか?
パイナップルケーキやお茶もあるけれど、日本へのお土産に買いたいのはやっぱり「からすみ」!台湾の口湖郷では、村人総出でからすみを作って、春節などに家族で楽しむのだそうで、今が出ざかりでもあります。
日本で作られるものとは一味違う、熟練の技で作られる台湾のからすみを味わう方法をご紹介します。
台湾のからすみ、日本のものと何が違うの?
からすみはボラの卵巣を塩漬けして、それを塩抜きしてから乾燥させた珍味なのですが、 薄く切って食べるとねっとりとした食感と、深いうまみとコクが感じられ、「海のチーズ」とも呼ばれています。
台湾ではお正月や結婚式に必ず食卓に登る縁起もので、特別な時に食べる物のイメージが強いです。口湖郷でのからすみづくりは70年以上にも及ぶ伝統があり、ボラが回遊してくる11月になると、村人が総出でからすみを作ります。この時期は卵巣の充実した天然のボラがとれるので、これを取ってからすみにします。
日本でもからすみは作られていますが、 その違いはなんといってもボラの質が違うこと。 大きく育った卵巣を持つ天然のボラを使い、すべて手作業で作っていきます。肝心なのは塩加減と乾燥の工程。程よい塩気になるように塩分を調整し、 通常のものより4日間長く干す ことで、余分な水分をしっかりと抜いています。ひとくち食べてみるとわかりますが、ねっとりとした食感で適度な脂肪分が感じられ、食べ終えた時に程よい塩味が口の中に残り、それがあとを引くのです。
すべて手作り!大変なからすみ作り
日本のものと比べると半分くらいの価格しかしない台湾のからすみ。どうしてそんなに安いかといえば、別に機械化しているからではなく、 生産者が直接販売しているから手頃な価格で買えるのです。
からすみ作りはとても大変な仕事。 冷たい水に手を付けて卵巣にある血管から針を使ってていねいに血を抜き、塩に漬け込んだものをさらに水で洗います。形を整えて干すときには1つが10キロもある重しをいくつものせるので腰を痛めてしまうのだとか。厳しい仕事をしてくれる村人たちがいるからこそ、おいしいからすみがいただけるのですね。
おつまみはもちろん、パスタやサラダにも!からすみの使い方
さて、台湾のおいしいからすみが届いたら、どんなふうに食べるのがいいでしょうか。
一番シンプルな食べ方は、3ミリほどの厚さに切って薄皮をむき、両面をさっと炙っておつまみに。 オーブントースターなどで30秒程度炙ればからすみの香りが立っておいしくいただけます。
さらに、うすぎりの大根で挟んで食べる「からすみ大根」や、昆布締めの鯛におろしたからすみを和えた「鯛のからすみ和え」は日本酒の進む1品です。飲み終えたあとにお茶漬けにしてもおいしいですよ。
からすみ大根
鯛のからすみ和え
からすみ茶漬け
もちろん洋風のお料理にもぴったり来ます。
ペペロンチーノにからすみを加えたパスタや、手軽なところでは、少しゴロゴロと切ったからすみをポテトサラダに入れたり、クリームチーズを塗ったクラッカーにからすみをのせても。
パスタに使うときや、からすみ和え用にからすみを下ろすときは、2分ほどオーブントースターで焼いてからおろし金で下ろすと使いやすいですよ。洋風の料理なら、ドライなシェリー酒を合わせたいところです。
ペペロンチーノからすみ添え
からすみ入りポテトサラダ
クリームチーズ、からすみのせクラッカー
筆者はそんなにたくさんからすみを食べたことはありませんが、数少ない経験を振り返ってみても、このからすみが一番おいしく感じました。 日本で購入できるものは塩気が強かったり、飲食店の手作りは重しが少ないせいか、ねっとりとした食感を感じられませんが、このからすみは上品な塩気が食べたあとから感じられ、それがお酒を呼ぶ絶妙なおいしさでした。
コロナ禍の今、台湾のからすみを手軽に購入するには
さて、この絶品のからすみですが、一体どこで変えるのでしょうか。
実は今、 クラウドファンディングのリターン品 になっていて、支援すればからすみが届くようになっています。
このからすみを作る 陳玉釵(チェン・ユチャイ)さん(写真、下)は、からすみの里として知られる雲林県の口湖郷で子どもたちの教育支援のための私塾を運営しているのです。
この地域の子どもたちは家庭環境に問題のある子どもが多く、ひとり親家庭や貧困家庭の実情を見て「このままではいけない」と一念発起して、私財をなげうって私塾を始めたのだそう。私塾は寄付とからすみ作りの収益で賄っていますが、まだまだ問題の多いこの地域の子どもたちを救うために、今回初めて輸出することになりました。
クラウドファンディング のリターンはからすみのほか、子どもたちが使うノートパソコンを寄付することができたり、学用品を購入するのに使われます。 からすみをおいしく食べて、それが口湖郷の子どもたちの教育支援になったら素敵ですよね。
気の遠くなるような繊細な作業が生み出すからすみを大切に味わうことが、子どもたちの未来をつくるなんて、とても素敵な支援の仕方ではないでしょうか。
初めて輸出される絶品のからすみを食べて、子どもたちの明るい未来を思えたら、いただくお酒も更においしく感じそうですね。
クラウドファンディングの詳細は こちら
やってみよっか?