「旅ラン イタリア/ヴェネチア 後編」| 海外旅ランで出会えるものとは? image

「旅ラン イタリア/ヴェネチア 後編」| 海外旅ランで出会えるものとは?

こんにちは。へっぽこ市民ランナーの東龍太郎です。

前回に引き続き、イタリア・ヴェネチアでの旅ラン(妄想)です。意気揚々とヴェネチアを走りはじめましたが、世界の観光地を走ることの難しさも感じました。

それでも、ヴェネチアは私の旅ランを歓迎するように、いろいろな顔を見せてくれました(あっ、妄想ですけど)。

では、「旅ラン イタリア/ヴェネチア 後編」、いってみましょう。

いよいよ中心街、名所リアルト橋へ

映画の主人公になったような錯覚が!?

さあ、いよいよヴェネチア本島の中心街へ向かいます。目標は、ヴェネチア本島の大運河にかかる白大理石の橋、名所リアルト橋です。

街の中の細かい路地をスマートフォンで確認しながら走るのは大変なので、まさに足の向くまま、気の向くまま、リアルト橋の位置だけ確認し、西へと進みます。

それにしても本当に趣があり、興味深い街並みです。立ち並ぶアパートメントの、オレンジやイエローなどさまざまな色に塗られた壁や、レンガ造りそのままの壁や柱は見ていて飽きません。塗料が剥げかけた壁さえもこの街を表現する大事な要素のようにも思えます。

細い路地や運河にかかる橋はまるで映画のセットのようで、そこを走っていると自分がイタリア映画の主人公にでもなったかのような錯覚に陥ります(錯覚です、あくまでも)。

世界の観光地は旅ランに適さないときもある!?

行きつ戻りつ、中心街に入っていきます。途中の細い路地でリフティングをしている少年を見かけました。カルチョ(サッカー)の国の子どもですから上手なものです。

こんな狭い場所でサッカーボールを蹴っていると日本では怒られそうですが、イタリアの皆さんはおおらかなのか嫌な顔をする人もいないようでした。

リアルト橋に近づくにつれ、さらに観光客が多くなってきました。さすがにゆっくりでもたくさんの人の間を縫って走るのは迷惑だと思い、残念ながら中心街までのランニングは断念。歩いて向かいます。世界の観光地を走るのはやはり注意が必要ですね。

日常ではないどこかに紛れ込む感覚が魅力

行き交うゴンドラを眺めながら走る

当たり前のようにリアルト橋は観光客でいっぱいなので、橋を眺めるだけで引き返すことにしました。歩いてしまった分を取り返すべく、走りやすかった東へと方向転換です。

アパートメントのすぐ横を流れる細い運河には観光客を乗せたゴンドラがゆっくりと行き交っています。そんな光景を見ながら走っていると、本当に日常ではないどこかに紛れ込んでしまったかのような不思議な感覚に陥ってしまいます(それが旅行の魅力ですよね)。

スマホで位置を確認しながら、ラルセナル川、ターナ川にかかる橋を渡り、運河沿いを走ります。広めの運河はゴンドラの姿はなく、小型ボートが並んでいました。

迷路のような路地と洗濯物の大パレード

細い路地の合間には人ひとりしか通れないような建物下の通り道がいくつもありました。こんな秘密のトンネルのような道もこの街の姿なんだなと思うと、妙に興奮したり、感動したりもしました。

そのひとつを走り抜けると大通りに出ました。ジュゼッペ・ガリバルディ通り。まっすぐ進めば海まで出られそうです。左右に並ぶカフェではテラス席で多くの人が食事をとっています。

ヴェネツィアFCのユニシャツを着て走っているジャポネーゼを見て、不思議そうな顔をする人もいれば、ワインやビールのグラスを掲げてくれる人もいます。

海沿いに出る前にまた細い路地に入ります。迷路のように入り組んでいる路地を走っていると、さながら探検隊のような気持ちになってココロ踊ります。

細い路地を抜けると少し開けた道に出て、そこではまた洗濯物の大パレードです。窓辺には色とりどりの花がきれいに飾ってあって、それにまた癒されたりもします。

やがて、アーチのある建物の向こうに海が見えてきました。アーチを出る前に振り返り、ヴェネチアの人々の生活をもう1枚撮影。素敵な絵画を観ているようで、なんだか感激しました。

再び、海沿いに出てきました。海沿いをサンマルコ広場に向けて走ります。先ほど多くの人が食事を楽しんでいたジュゼッペ・ガリバルディ通りにまた出くわしました。イタリアの国旗が気持ちよさそうにたなびいていました。

これまでの価値観を超えてくる何かに出会える

走っている人はほとんど見かけませんでしたが、海沿いで黙々と走る女性とすれ違いました。仲間を見つけたような気がしてうれしかったので、チャオとでも挨拶できたらと思いましたが、残念ながらできませんでした(次のチャンスに頑張ります)。

サンマルコ広場でゴールして走った距離は約9キロ(歩いた分を抜かして)。日本の旅ランよりもさらに日常と切り離された遠い国での旅ランは、ちょっとした冒険でした。

これまでの人生の価値観を超えてくる何かがあったようにも思えました。それが何なのか、はっきりとはわかりません。ですが、それを探るためにも、また海外旅ランをしてみたいです。

結局、ヴェネチア本島の半分も走れなかったので、また別の日にチャレンジします……あっ、妄想だったんだ、これ。いやあ、もう完全に走ったつもりでした。

でも、いつか本当に走りたいですね。

※本記事につきまして、著者は実際に現地を走っておらず、あくまでも “妄想” 旅ランです。ご了承ください(細かいツッコミはご勘弁を)。

やってみよっか?

ログインなしで「いいね!」
あなたに合った情報が探しやすくなります



余暇のアイデア人気ランキング

特集連載

あなたにおすすめ

「いいね」すればするほど、あなたの好みに合った余暇プランがピックアップされます
ログインなしで「いいね!」
あなたに合った情報が探しやすくなります