「旅ラン ハワイ/マウイ 後編」| 45キロ旅ランにチャレンジ!ゴールの先にあるもの
こんにちは。へっぽこ市民ランナーの東龍太郎です。
今回は「旅ラン ハワイ/マウイ 後編」(妄想)です。
ハワイでの2日目は長距離の旅ランにチャレンジ。フルマラソンさながら、ワイレアからラハイナまでを走破します!(も、妄想ですけど)
では、いってみましょう!
マウイでの長距離旅ランにチャレンジ!
45キロを走り切る旅ラン
2日目のスタートもワイレアのウルア・ビーチ・パークから。ゴールはマウイ島北西にあるラハイナという街です。距離にして約45キロ。フルマラソンさながらの長い距離を走り切ります。
今回は、マウイ島で開催されているマラソン大会「マウイ・オーシャンフロント・マラソン」のコースとほぼ同じ道を走ります。
※1日目の旅ランはこちら。
とにかく準備は万端に
長距離を走るので、とにかく準備万端でのぞみます。日差し対策の帽子やサングラスは当然として、小ぶりなランニングリュックに現金やパスポート、バンドエイドなど、いざというときのためのものを入れていきます。
シューズは軽量、高速仕様でそれほど厚底ではないものを選びました。この選択が正解かわかりませんが、とにかく走り切るために最善を尽くします。
そして、日中に走るので、水分補給のために給水ボトルを持ち、途中で継ぎ足していけるようにします。コース確認のためのスマートフォンも忘れません。
東京の猛暑の中でのトレーニングで自信をつけているとはいえ、不安要素をもたないで走れる最小限の荷物を準備します(というか、妄想なんですけどね、これ)。
マウイのオーシャンフロントを疾走する
いざ、ワイレアをスタート!
ウルア・ビーチ・パークを出発し、片側2車線の大通り、ワイレア・アラヌイ・ドライブに出て、その歩道を走ります。左側はホテルなどの施設で一度海は見えなくなります。右側はゴルフ場です。道路のすぐそばまでコースになっていて、ゴルフカートが走っているのが見えます。
大きな交差点に出たら左へ曲がり、オコラニ・ドライブからサウス・キヘイ・ロードに入ります。左右は緑の木々に囲まれた住宅地です。しばらく走ると左側に海が見えてきます。美しい海がいっぱいに広がっていて、それだけで走るモチベーションにもなります。
“アメリカの風景” のなかを疾走する
サウス・キヘイ・ロードが終わり、ノース・キヘイ・ロードに入りしばらくすると、左右とも民家もお店も何もない道になりました。
左側は海、右側は草原、正面は山。「これぞ、旅ランだあ!」とつい叫びたくなる壮大な景色です。数多くの車が走っていますが、人はほとんど見かけません。
やがて海は途切れ、雄大なウエスト・マウイ・マウンテンに向かって走ります。大きなコンテナをつけた大型トラックが爆音を響かせながら通り過ぎます。まさに、アメリカという雰囲気です。
ハイウェイ30号線にぶつかったら左に曲がります。ここまで約17キロ。まだまだこれからです。オーバーペースにならないように気をつけながら、アメリカの風景のなかを走り続けます。
マアラエアという街を過ぎ、しばらくすると左側は再び海になりました。太陽の光は容赦なく照りつけていますが、スタミナはまだ十分。足腰の痛みもなく、ここまでは順調です。
路側帯の白い線の向こうには車が猛スピードで走っています。ちょっと怖いですが、その車の運転手さんたちに命を預けて走ります。
20キロ、絶景のパパワイ・ポイントで休憩
20キロを過ぎたところにあるパパワイ・ポイント(ホエール・ルックアウト・ポイント)で休憩です。駐車スペースがあり、車が何台も止まっています。
冬にはクジラが見えることもあるようですが、クジラが見えなくても十分の絶景です。多めに水分補給し、塩分の入ったタブレットを口に入れ、脚を休めます。
再び、出発です。海岸線は細かなアップダウンやカーブがあり、足腰にダメージを与えます。それでも、目の前に広がっている光がきらめく海は、そのダメージを緩和してくれるのではと思えるほどの美しさです。
30キロ過ぎ、辛くなったら音楽で乗り切る
しばらく走ると、それほど起伏のないストレートの道になります。あいかわらず左側は海です。もちろん、海でいいんです。それを望んでいた旅ランですから。
でも、30キロを過ぎるとやはり肉体的にはもちろん精神的にも辛くなります(妄想でも疲れます)。同じような景色が続き、視覚的にそれほど変化がなくなると、精神的にはキツいのです。
これまでのフルマラソンでは、辛くなったら音楽を聴くようにしていました。マウイの波と風の音だけで最後までいけるかと思いましたが、やはり少し音楽の力を借りることにします。
迷いなく、達郎さん(山下)の曲を選びます。伸びのある声が力をくれます。あと10キロちょっと走ればラハイナの街が盛大に出迎えてくれるはずだと、ポジティブに考えることができるようになります(不思議ですよね、音楽の力って)。
45キロ、無事にラハイナの街に到着
それでも40キロを過ぎたらいよいよ苦しい状況です。前に進むための力が脚にうまく伝わっていないような気がします。それでも「右足出して左足出して、繰り返し繰り返し」と頭の中で唱えます。動きが止まらないように必死です。
そうこうするうちに、いよいよラハイナの街に到着します。ハイウェイ30号線を左に曲がり、フロントストリートに入っていきます。一気に “街の雰囲気” が戻ってきます。
レストランや土産物屋が立ち並んでいいて、観光客もたくさん歩いています。その雰囲気を感じて、脚が最後の力を振り絞ってくれます。
かなりの長い時間、海と山とヤシの木と道路と車だけを見ていたので、ちょっとほっとします。無事に走り切れたことよりも、人の気配がする場所に戻ってこられたという安堵感かもしれません。
太陽と海に見守られていた長距離旅ラン
そして、ゴール地点と決めていた「チーズバーガー・イン・パラダイス」というお店に到着。約45キロ走破です。もう脚は自分のものではない感じです。その脚を引きずりながら、ひとまず近くのベンチに座り込みます。多くの人が目の前を行き過ぎていきます。
しばらく休んで、先に車でラハイナに来ていた家族とホテルで合流。まずは足のマッサージに行き、どうにか自分の脚らしくなったところで、早い夕食です。というよりも、冷た~いビールです。
水平線に落ちていく夕陽があまりにも美しく涙が出ます。達成感だけが理由ではないのです。走っている間中、この海や沈みゆく太陽に見守られていたのかもしれないと思ったりして、余計に涙が出るのです。
これまで走ったことのない、フルマラソン以上の距離の旅ラン・チャレンジでしたが、無事に走り切ることができて幸せだと思いました。
・・・妄想なのに、こんなふうに走り切ったという実感が不思議とあります(嘘みたいですけど本当です)。実現したいと強く思っているからかもしれません。
実現して、走り切って、そのゴールの先にあるものが何なのか、その本当を知りたいのです。そんな気持ちにさせてくれる “妄想 旅ラン”。みなさんも 一度試してみてはいかがですか。
※本記事につきまして、著者は実際に現地を走っておらず、あくまでも “妄想” 旅ランです。ご了承ください(細かいツッコミはご勘弁を)。
やってみよっか?