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【30代から始めるサッカー】バリ島在住、35歳。サッカーデビューしちゃいました!

初めまして。私は現在47歳のごく普通の中年男性です。ひょんなことから、日本を離れてインドネシアのバリ島に住んでいます。

「バリ島? 南国の空の下で、毎日波の音を聞きながら冷えたビールを楽しんでるんだろ!」などと思われがちですが、平日は普通に仕事をして、ストレスも抱え、日本とあまり変わらぬ生活を過ごしています。

そんな現在のバリ島生活での最大の楽しみは、毎週土曜日のサッカー!このサッカーを中心に、現在の生活が回っていると言っても過言ではありません。

47歳のおじさんが、何故にこれほどまでに南国でサッカーにハマったのかをお話ししましょう。

  • 2〜3時間
  • Budget10,000円以下
  • Tools 道具(難度) ■■■
  • Tools 事前準備(難度) ■■■
  • Tools 経験(難度) ■■
  • 難易度の目安

サッカーとの出会いは不純な動機

何かを始めたり、誰かと出会ったりするには、何でも「きっかけ」がありますが、私が当時35歳という年齢でサッカーを始めたのは「運動不足を解消しよう」「学生時代にやっていたサッカーをもう一度」「サッカーに興味がある」ではありません。

ただ「友達が欲しかったから」だけです。

なんだか寂しい理由ですが、バリ島移住当初は日本人の友人など誰もおらず、職場のインドネシア人スタッフや近所の屋台のオバちゃん達が、唯一の友人であり話し相手でした。

日本人カメラマンとの出会い

そこにある日、バリ島在住の日本人カメラマンが私の会社に撮影に訪れました。

撮影が終わってから話をしていると、彼が突然「後藤さん、サッカーって興味ある?」と。

実は私は中学2年生の頃から大学時代、そして社会人になってからも「バスケットボール」をずっとやっていました。いわゆる「体育会系」なので身体を動かすのは好きですが、サッカーに関しては学生時代の昼休みに、グランドで球蹴りをしていた程度です。

サッカーへの興味よりも

「正直、サッカーは興味ないなー」と思っていた私は、彼の次の言葉で心を大きく揺さぶられました。

「今週のサッカー、10人しか集まってないんだよね。もし後藤さんが来てくれたら、試合できるんだけどなぁ。」

心を揺さぶったのは「サッカーの試合ができる」事ではなく、「日本人が10人もいる集まり」に関してでした。話を聞けば、年下は高校生から、上は40台までの日本人たちが、毎週土曜日に集まってサッカーをして、試合後は皆で「試合の反省会」と称して浴びるほどの呑み会をしているそうです。

日本語に、日本人に飢えていた私には、まさに渡りに船の話。サッカーという主役を忘れて、頭の中は「日本人同士で浴びるほど呑む!」というワクワク感でいっぱいです。

「行きます!何時に、どこに行けばいいですか?」

こんなきっかけで、私のサッカー人生が始まりました。

けっこう楽しいお買い物。サッカーに必要な道具とは?

さて、2つ返事で「バリ島日本人サッカー部」へ参加してみたものの、2、3日後に迫った土曜日のサッカーの試合の為に、まず必要な道具を揃えなければなりません。

早速、翌日にスポーツショップに行って、必要な道具を買ってきました。

急遽、始める事になったサッカーとはいえ、いろいろなサッカー道具の買い物は楽しくて、テンションを上げてくれました。

これから始める方は、下記のアイテムを最低限でも揃えておいた方がよいでしょう。

スパイク

高級なものでなくて十分です。4-6,000円位の少し大きめなものがよいです。最近ではトレーニング用の底がスパイクではく、小さな突起だけのものもあります。まずは軽く練習からという方は、これでも十分だと思います。

上下のトレーニングウェア

動きやすいTシャツと短パンでOK(冬は長いもので)

ソックス

膝までくるロングタイプがお勧め。生地はかなり厚いので大きめのスパイクでないと、ソックスを履いてスパイクを履いた時に窮屈に感じます。

脛あて

これは重要。「弁慶の泣き所(脛)」を蹴られた時の痛みは半端ではありません。この脛あてを付ける為に、ソックスは長めのものを選びましょう。

その他

ボール、タオル、ドリンクホルダーなど。ブランド等のこだわりがなければ、インターネットでの安売り品で十分なので、スパイク3600円、ソックス980円、脛あて500円と、5,000円もあれば揃うでしょう。

「習うより慣れろ」は本当?

さあ、いよいよ待望の土曜日がやって来ました。

監督の言葉に愕然

新品の道具に身を包んで、緊張半分、ワクワク半分でグラウンドに到着すると、味方チームでは既に12-3人の日本人達が準備運動やパス回しをしています。こんなに多くの日本人を見たのは、バリ島に来て初めてかもしれません。それだけでテンションが上がっていた私は、監督の一言でそのテンションをどん底まで落とされます。

「後藤くんは初心者だね。んじゃ、今日はトップ(最前線のポジションで、主に攻め役)やってみて、今日の相手は強いからね!」

あれ 。。。??まずは、パスとかトラップとか、蹴り方の練習をしてくれるんじゃないの??生まれて初めてサッカースパイクに足を通したばかりの35歳の中年に、いきなり試合に出ろというのです。。。

試合で全てを学ぶというモットー

そうなんです。

現在まで25年以上もの歴史を持つ、我が伝統の「バリ島日本人サッカー部」のモットーは「習うより慣れろ(練習などより、試合で全てを学べ)」なのです。

ただし、この「習うより慣れろ」は私も同意する正論で、ごく普通の中・高・大学生の授業以外はいっさい英語を勉強しなかった私でも、バリ島に何年かいるうちに、いつの間にか外国人の友人と英語で冗談を言い合えるようになれるのですから、あながち、間違った指導方法ではないのかもしれません。

あぁ、痛恨のデビュー戦

とは言え、「手を使わない」位しかルールも知らない私は、監督に尋ねます。

:TOPですか? 攻めるポジションですよね? 何をしたらいいんですか?

監督 :前の方に居て、相手がボール持ってたら、邪魔しに行って、ボール貰ったら、ゴールのある方向に思いっきり蹴っちゃって

:オフサイドってどんな状況でしたっけ?

監督 :そのうち分かるから、覚えなくていいよ。 まぁ、今日は吐くまで走ってね。(笑)

: 。。。

結局、体力が全くついて行かず、90分のうち30分程のプレーを果たした私は、試合中に3回ほどボールに触って、1回ファールを取られるという成績で、輝かしいサッカー人生の1歩を踏み出したのでした。

この時は、今後も何年もこのチームに在籍するとは夢にも思いませんでした。。。

やってみよっか?

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