こんなときどうしたらいいの?スキンダイビングのQ&Aと道具のお手入れについて
スキンダイビングの道具は、どのようにお手入れしたり保管すればよいのか分からない人もいると思います。海で行うマリンスポーツなので、海水や砂などの対処が必要です。
今回は、スキンダイビングの道具のお手入れについてご紹介します。また、スキンダイビングの道具関連で困った事例と解決方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
海水が付着した道具は注意が必要です
海水の落とし方
海水が付着した道具は、スキンダイビング後に 真水 で洗い流しましょう。水場がない場所は、 ペットボトルに水を入れて 持っていくとよいでしょう。 夏場 は、すぐに海水が蒸発して道具に 塩 が付着していることがありますので、細かい場所は家でメンテナンスをしましょう。
また、ロングフィンに 金具 が付いているタイプもあるので、きちんと乾かさないと錆が発生します。
水中マスク・スノーケル・フィンは、 体の一部 として使う道具なのでこまめに 破損 がないかチェックすると、安心してスキンダイビングを楽しめます。
錆びてしまったら
道具に金属が使われている場合、 錆 が発生して金属の周辺が 赤茶色 になってしまいます。その場合は、金属部分を クエン酸 を含んだキッチンペーパーを当てしばらく放置します。その後、ブラシで擦り洗い流します。クエン酸だけで落ちなかった場合は、 重曹 なども試してみてください。
また、洗い流したあとは 水分 をよく拭き取りましょう。
フィンやマスクなどの保管方法
フィン
フィンは、 真水 で優しく海水を洗い流したら 日陰 で干します。この時なるべく水分を落としておくと、 錆 や 水垢 が発生しにくくなります。ロングフィンは、形が崩れやすく 変形 したまま温かい場所に置くのは止めましょう。乾いたら 型崩れ しないように、 風通しの良い 日陰で保管します。 高温の車内 に置きっぱなしにするのは、型崩れの原因になりますので危険です。
水中マスク
水中マスクもフィンと同様に、洗って 日陰干し をします。マスクは シリコン部分 が汚れやすく、 日焼け止め の汚れや ファンデーション の汚れが付着しやすいです。水で洗い流すだけでは落ちにくい汚れは、 柔らかいブラシ を使って落としましょう。細かい隙間に砂や水垢が付着している場合もありますので、その部分は歯ブラシなどで手入れします。メンテナンス後、水分が乾いたら マスクケース に保管しましょう。マスクのシリコン部分は、変形や変色しやすい場所なのでこまめにチェックしておきましょう。
また、保管するとき普段使っているサイズより 緩めて 保管しておくと、自分の使うサイズ部分が劣化しません。
スノーケル
スノーケルも、使用後に真水で洗い日陰に干します。 ホース を使ってスノーケルの 内部 に水を送りこんで、洗うと綺麗に洗浄できます。きちんと洗わずに放置すると、 カビ が発生しますので気をつけましょう。スノーケルは口に加えて呼吸を助ける道具なので、 清潔 に保ちましょう。また、定期的にスノーケルを 分解 してブラシで汚れを落とすのも清潔に保つコツです。乾いたら専用のケースに入れて保管します。
ラッシュガードやウェットスーツの洗い方
ラッシュガード
ラッシュガードは洗濯機に入れて洗えるものが多いので、帰宅してから 洗濯ネット に入れて洗濯します。(取り扱い表示に従いましょう) 色褪せ や 縮み を防ぐ洗剤もありますので、それを使用すると安心です。海水が付いたまま洗濯機に入れるのに抵抗がある人は、すぐ乾く素材なのでスキンダイビング後 水洗い して干しておきましょう。
また、ラッシュガードは日焼け防止のために作られた繊細な衣類なので、気になる人は 手洗い するとよいでしょう。干すときは、直射日光に当てすぎると 衣類の日焼け の原因になりますので気をつけてください。
ウェットスーツ
スキンダイビングで使用するウェットスーツは、ほとんどが ジャージ素材 です。ジャージ素材は、 塩分が染み込みやすい のでできるだけ 長く水に浸けて 塩を落とします。ファスナーが付いているウェットスーツは、 ファスナー部分 に塩が付着しているので水の中で何度か動かしておきましょう。 ウェットスーツシャンプー という商品があるので、それを使って手洗いするとよいでしょう。洗い終わったら脱水して日陰に干しますが、カビ防止のため表と裏を交互に干す人もいます。
保管方法は、 折り曲げないように ハンガーにかけて保管しましょう。
グローブやフィンブーツ
グローブやフィンブーツ(ソックス)も ウェットスーツ素材 で作られたものが多いので、ウェットスーツと同じように手洗いするとよいでしょう。カビが生えないように、しっかりと乾かして保管しましょう。
カメラやダイブコンピューターなどの電子機器
防水カメラ
防水カメラやウェアラブルカメラは、ハウジングを装着していない場合は海から出るたびに 水洗い します。カメラ自体に 金属部分 が多く錆びやすいので、こまめに水洗いしてタオルドライしましょう。
真水に5分~10分ほど浸けておくのがポイントです。ハウジングを装着していても、 ハウジング部分に塩や水垢 が付着しますので水洗いをして綺麗に保ちましょう。水洗いが終わったらタオルなどで水分を拭き取り、保管します。
ダイブコンピューター
ダイブコンピューターも防水カメラと同様に、使用後は 真水に浸けて 塩を落とします。細かい作りになっていますので、真水に浸けておく時間も少し長めにしましょう。 ダイヤル部分 があるものは、そこに塩が溜まったり錆で動かなくなったりします。バンド部分に 日焼け止め が付着すると 白っぽく なりますので、ブラシで擦って落とすとよいでしょう。また、砂が細かい隙間に入り込んだ場合は、歯ブラシなどで取り除きます。
電子機器は、 水に弱い ので取り扱いには注意が必要です。
スキンダイビングの道具で困った事例と解決方法
マスクレンズのくもり
マスクの外気温 と マスク内の気温差 や 鼻呼吸 をしてレンズがくもってしまう現象に悩まされる人も多いでしょう。 マスククリア をすれば解決しますが、何度もマスククリアするのは面倒だなと感じます。
そういった悩みを解決するのが、 レンズのくもり止め です。ダイビングショップや通販でも買えますので、レンズのくもりが気になる人は購入するとよいでしょう。
また、新しいマスクは油分が付着しているのでくもりやすいと言われています。使用する前に洗ったりレンズ部分に 歯磨き粉 を塗り油分を落とす方法もありますので、試してみてもよいでしょう。
水中マスクのサイズが合わない
日本人は 小顔 だったり 面長 だったりする人が多いので、海外ブランドの水中マスクサイズを最小にしてもゴーグル内に 海水が浸水 してくる場合もあります。
ダイビングショップなどで試着できればサイズが合わないという問題も起こりにくいのですが、近くに試着できるダイビングショップがない人は通販を利用して購入するのでぴったりのサイズが見つかりにくいです。 小顔用の水中マスク もありますが、それでも合わない人は 子供用の水中マスク がおすすめです。海外の通販サイトには、子供用水中マスクの種類が豊富です。値段も安いので、水中マスクの大きさに悩んでいる人は試してみてもよいでしょう。
また、 マスクバンド と言って水中マスクのシリコン部分が 髪の毛に絡まない ようにするグッズもあるので、おすすめです。髪の毛が絡んだりマスクに引っかかったまま水中マスクをすると、浸水の原因になりますので注意が必要です。
ウエイトの適正重量が分からない
ウエイトの 適正重量 は、着ている ウェットスーツの厚さ によって快適に泳げる重量が違います。
目安はありますが、実際に海に入り 少ない重さのウエイト から始めて徐々にウエイトを増やしていく方法で、適正重量を調べるとよいでしょう。海水とプールでは 浮力が違います ので、海水の方がウエイトが重くなります。重すぎて海面に上がれなくならないように、しっかりとバディに確認してもらいましょう。
自由に泳げる 適正ウエイト を知って、スキンダイビングを楽しみましょう。
ロングフィンが重い
ロングフィンを使用して水中で重いと感じるのは、泳ぎに 無駄な力 が入っている場合や自分の 脚力 に合っていない場合があります。
スキンダイビングの泳ぎ方は、 水泳のバタ足 とは違います。ゆっくり フィンを蹴るイメージ で泳ぐので、バタ足で泳ぐと非常に疲れます。ロングフィンが重いと感じるときは、 泳ぎ方を見直してみる とよいでしょう。
また、ロングフィンに使用される素材で扱いやすさが変わります。プラスチック製のものは安いですが重く、カーボン製のものは高価ですが軽いです。中間に グラスファイバー製 のロングフィンがありますので、扱いやすく値段もお手頃です。ロングフィンが重いと感じるときは、試してみてください。
フィンのサイズが少し緩いときは、 フィンを固定するゴムバンド があるのでそれを使うともっと足に馴染みます。
道具は大切に長く使えば体に馴染みます
スキンダイビングの道具は、自分の 体の一部 です。道具を破損したまま使っていると、 海難事故の原因 になりかねません。高価な道具も多いので、お手入れや管理をしっかり行いましょう。
また、 砂や海水 はお手入れするときにとても厄介なので、泳いで疲れていても 真水で流す のを忘れないようにしましょう。これだけでも、長持ちする期間が変わってきます。
安全に快適に楽しむための道具なので、大切に使いましょう。
やってみよっか?