【東京・品川エリアのパワースポット】品川最古の「荏原神社」と1000年前のランドマーク「品川寺」
東海道が通る品川エリアは、古くから漁業と海運で栄えた港町でした。海岸線はちょうど現在のJR線に沿った形になっていました。東海道と海岸線に沿う形で、早くから寺院や神社が建立された歴史ある場所です。
この記事では、品川駅から東海道にかけて、ぜひ訪れて欲しいパワースポットを紹介します。
東京品川エリアのパワースポット~荏原神社と品川寺
荏原神社~品川最古の古社
荏原神社とは
荏原(えばら)神社は 1300年前の709年に創建 されたという古い神社です。
現在は南側に目黒川が流れていますが、河川改修される100年ほど前までは北側を流れていました。この目黒川を挟んで北側を品川神社に分けたといわれています。
品川神社からも歩いて2〜3分、「新馬場」駅の駅前です。 東海道沿い にあり、江戸時代までは海岸沿いの道でした。
東海七福神のひとつ
荏原神社は品川神社と同じく東海七福神のひとつです。 福の神で知られる恵比須さま を祀っています。 恵比須さまは鳥居をくぐったすぐ左側で、にっこりと満面の笑顔でお出迎えしてくれます。 恵比須さまのご利益といえば、商売繁盛、五体満足、五穀豊穣です。
拝殿でお参りしてふと見上げると、屋根から恐くて珍しい龍神に睨まれているのが見えます。
「 品川の龍神様 」といわれる荏原神社は、1247年、京都の八坂神社から牛頭天王を勧請し、源氏、徳川家など多くの武家の信仰を集めました。源頼義・義家の親子は奥州へ向かう途中に、ここで戦勝を祈願し、当時の品川沖の海で身を清めたといいます。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
品川寺~1000年前のランドマーク
江戸六地蔵のひとつ
品川寺(ほんせんじ)は弘法大師・空海が800年ごろに創建した品川エリアで最古のお寺で、品川の名前の由来にもなりました。
「新馬場」駅のひとつ南側、「青物横丁」駅からすぐの東海道沿いにあります。
門前には、 銅製の大きな地蔵菩薩さま が座っています。高さは4.5m、東京都指定文化財になっている「江戸六地蔵」のひとつです。
ご本尊は太田道灌が伝えたという聖観音菩薩です。太田道灌は江戸城を築城した人物です。
品川寺には弘法大師・空海が造ったという 秘仏の水月観音 があります。戦国時代に武田信玄がこの像を持ち帰ろうとしましたが、持ち去って運んでいたふたりの武士が発狂してしまったので、驚いて元に戻したと言い伝えられています。
境内には修験道の開祖とされる神変大菩薩の銅像が祀られています。財産を守る神とされ、宝くじの当選にご利益があるといわれています。買った宝くじをこの像にお供えして祈願すると大当たりしたことが広まりました。
世界を旅した梵鐘
鐘楼にぶら下がっている梵鐘はぜひじっくり見てほしい、国の重要美術です。
周囲に6つの観音様が配されたもので、400年近く前の江戸初期、1657年に造られた梵鐘です。1867年にパリの万博に出品されましたが、行方不明になり、60年後にようやくスイスで発見され帰ってきたため、「 洋行帰りの鐘 」と呼ばれます。
現在のお寺からは海は見えませんが、1200年前、弘法大師・空海がこの場所にお寺を建てたのは、海からのランドマークのためだったようです。江戸時代に東海道が作られるもっと前には、海の潮位が高く、品川寺のギリギリまで海岸だったので、洋上の船からは品川寺がよく見えたのです。
品川寺も、東海七福神のひとつで、開運厄除けと財宝をもたらす神、 毘沙門天 をお祀りしています。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
品川寺
海照山普門院 品川寺は、真言宗醍醐派の別格本山で大同年間(806~10)開創と伝えられる品川区で最も古いお寺です。本尊は水月観音(非公開)。東海七福神の毘沙門天を祀っています。
ゆっくり心静かにお参り
ご紹介した2つのスポットは共に東海七福神に数えられ、駅も近く歩いてまわれる範囲内です。東海道が通る品川はもとより中世から港の発展と共に廻船や海産物の問屋が発展してきました。
品川に限らず、パワースポットは神社仏閣が多いですが、いちばん大切なのは、その場所へ行ったときに、自分に合った雰囲気、なんとなく好きな雰囲気かどうか、という感覚だといいます。
特に神社は境内の雰囲気になんとなく心地よさが感じられ、心が落ち着けるなら、それは自分に合った神社、神様なので、できるだけ長い時間を過ごすこと、さらに繰り返し訪れるといいようです。お寺の場合は、仏様との相性です。阿弥陀様や観音様などたくさんありますが、好きだなと思える仏様に巡り合えれば自然と運気も上がるでしょう。
やってみよっか?