サウナの本場フィンランドで究極の「ととのう」体験の旅へ~おすすめサウナ4選紹介~
2022年に国連により発表された世界幸福度ランキングで、5年連続1位となっている北欧の国「フィンランド」。
今日本ではサウナブームが訪れていますが、本場フンランド式サウナが注目されているのをご存知でしょうか。
今回ご紹介するのは、サウナ好きなら一度入ってみたいと思うスポットばかり!サウナの紹介と合わせて「ととのう」とはなにか、フィンランドの幸福度の秘密を探ります。
フィンランドってどんな国?
幸福度ランキング世界第1位「フィンランド」!
フィンランドは、国連により発表された世界幸福度ランキングで、5年連続 第1位に輝いています。それは、なぜなのでしょうか?
その大きな理由は、フィンランドに住む人が、 綺麗な澄んだ空気や水、森、林の中を散策、サウナなど、シンプルな喜びや楽しさを思う存分感じているから。 心穏やかに、目の前の物事に心を満たし、日常の小さなことに喜びを感じている国民性が特徴なのかもしれません。
とても過ごしやすい国
公共サービスはスムーズに機能し、不便なく過ごせます。
また、犯罪や汚職も少なく、国民からの政府への信頼も厚い。便利で機能的な社会と、そこで暮らす人々が暮らしやすいようにと温かく見守る文化が生まれました。
フィンランドを訪れる旅行者にとっても同様で、安心して旅行できる旅行先と言えるでしょう。
フィンランドの主な観光都市
ヘルシンキ
人口約560,000人のフィンランドの首都。自然豊かな森と、美しい海岸線に彩られ「バルト海の乙女」と呼ばれるほど。 ヨーロッパで最もモダンな都市の1つ とされています。
カラフルなマーケット広場、由緒正しい建築物、コンサートホールや博物館、海岸沿いの公園やカフェ など見どころ満載な都市です。
タンペレ
フィンランドの南に位置し、フィンランド第三の 都市。劇場や音楽といったアートイベントが多く開催される文化都市 として有名です。
ムーミン谷博物館 があり、ムーミン関連作品が展示されています。自然に囲まれた街で、ネシ湖とピュハ湖にはさまれています。「森と湖」を体感させてくれるクルーズ船やガラスセンターやアウランコ自然公園などがあります。
ラップランド
フィンランドの 最北の地域 。白銀の大地に広がる 美しいオーロラが有名 。また、 ロヴァニエミはサンタクロース村として世界でも注目される スポット。
暖かい時期はトレッキングにフィッシング、紅葉が始まればハイキング、雪が積もったらスキーと 一年中アウトドアが楽しめます。
フィンランドは一年中楽しめる国!
例えば、上述したフィンランド北部にあるラップランドでは、 春と秋はオーロラを見るのに最も適していて、綺麗なオーロラが見られる確率が高いです。 また、夏の季節は「白夜」として知られる太陽が沈まない季節でもあり、日本ではできない不思議な経験ができるでしょう。
冬には、ダウンヒルスキー・クロスカントリースキー・スケートなどのウィンタースポーツが楽しめ、春(5月初旬まで)までスキーをすることができます。
一方、フィンランド南部では、雪がなくなり植物が咲き始めるので、景色を楽しみながらのハイキングなども人気です。
また、フィンランド全土では一年中「サウナ」が親しまれています。
フィンランド人の娯楽・サウナ
毎日サウナに通う人もいるほど、フィンランドではサウナが生活の一部となっています。なぜフィンランド人はサウナが好きなのか?その理由は、 暗闇の中でじっと黙ってリラックスすることで、心と体が浄化されるから だといいます。
フィンランドにあるサウナの数は300万以上!
人口540万人の国に、330万ものサウナが存在する 。これほど、フィンランドではサウナ文化が深く根付いています。いろんな場所にサウナがあるので、観光客も地元住民も、気軽にサウナを楽しむことができます。
地元に人はよく公共サウナに行っています。サウナの造りも、モダンなデザインのサウナから、昔ながらの素朴なクラシックまで、あらゆるスタイルのサウナがあります。
湖が水風呂代わり!?
フィンランドは、冬が寒いので、サウナにじっくり入って温まり、 水風呂代わりにそのまま湖に飛び込む こともよくあるんです。湖に飛び込むなんで日本ではまずないので面白いですよね。
フィンランドの人気&注目サウナ4選
フィンランド最古のサウナ!「Rajaportin」
サウナの街タンペレのピスパラ地区にある「Rajaportti(ラヤポルティン)」は、 フィンランドで最も古い現存の公共サウナ で、1906年にHermanni Lahtinenとその妻によって建てられたサウナです。
中へ入ると、 とても小さな可愛らしい窓から番頭さんが受付をしてくれます 。受付を挟んで両サイドで男女に分かれていて、 サウナは男女別浴、裸 で入ります。シャワーは無く、掛け湯してからサウナに入るスタイル。フィンランドのサウナでは、掛け湯スタイルは珍しいそうです。
階段を上がるとサウナスペースになり、出入りする時に声を掛け合ってロウリュするのがフィンランド流。 中庭が外気浴スペース になっていて、中庭は男女共用場所なので、タオルを着用して外気浴を行います。 ベンチがあり、緑を感じながら風を浴びるのが気持ちがいいですね。
サウナの建物とカフェの建物は分かれていて、中庭で繋がっている造りになっています。カフェでは、伝統的なサウナソーセージ、焼きたてのシナモンパン、地元の醸造元が作る厳選されたビールなどを味わうことができます。
有名な公共サウナのひとつ「Löyly」
「Löyly(ロウリュ)」は、個人化が進む都市環境を考慮しながら、共同体の重要性に着目し、ヘルシンキ市が 2016年にオープンさせた公衆サウナ です。Avanto Architects、Ville Hara、Anu Puustinenの設計による彫刻的な木造建築が特徴のサウナです。
このサウナは、ヘルシンキの沿岸を整備する公園計画のひとつとして建てられました。 スタイリッシュな外観 と、 水着着用の男女混合サウナ ともあって、外国人も入りやすいサウナと、国内外で注目されるサウナのひとつです。
入口は一ヶ所で、レストランのエントランスと同じ中央のガラス扉から入場します。
建物上部へも階段状になった外側から上ることができ、海に面したこの施設の雰囲気を存分に楽しむことができるようになっています。公園に付属しているオシャレなレストランの雰囲気で、実際にサウナの専有面積は全体の約3割ほどのようです。
受付手前のロッカーでコートなど上着をかけ、更衣室へ。ロッカーの数は20個ほどと少なめで サウナの種類は2種類 。ひとつのサウナには10名程度が入れる大きさです。そのためサウナの利用は 予約必須 となっています。また、オープンサウナとは別にプライベートサウナも併設されています。
ひとつは 真ん中に暖炉があるスモークサウナ で、もうひとつが 薪を利用した薪サウナ 。階段状になったサウナ内は上の段ほど温度が高くなっています。バケツに水が汲まれていて、ロウリュはサウナ利用者のタイミングで行えます。
スモークサウナの出たところでは、ビールやワインといったアルコール類を飲んでいる人たちも。受付横で低濃度のアルコール類も販売しているんです!日本だとサウナでアルコールは目にしないので新鮮ですね。
古くからの伝統様式である薪サウナの方は、暗くとても静か。 じっくり汗をかいた後は、外へ出て、そのまま階段を降りて海へドボンッ!最高の水風呂体験ができちゃいます!
また、施設内には、ミートボールやサーモンのクリームスープなどのフィンランドの伝統的な料理を味わえる居心地よいレストランを備えています。
夏の日には、広い屋外テラスで日光浴をしながら、バルト海の素晴らしい景色を楽しむのもいいですよ。
美術館とサウナ!? 世界初の最新アートサウナ「Art Sauna at Serlachius Museum at Göstä」
タンペレからバスで約1時間半の マンッタ(Mänttä) は、 芸術が盛んな街でアート好きな観光客から注目が集めているエリア です。夏には、毎年アートフェスティバルが開催される「 芸術の街 」でもあります。
19世紀に製紙業でこの街を興したセーラキウス一族が、アートコレクションを集めて展示しようとSerlachius Museumを設立しました。
この美術館は、 湖畔に立ち、建物の外には色とりどりの花が咲く美しい庭園 が広がります。そして、 2022年6月に美術館内に世界初のアートサウナをオープンさせました。
フィンランドのサウナ文化は自然と密接に関わっていることから、湖のほとりに立つ自然豊かなこの美術館と融合させようと考えたのがきっかけなのだとか。サウナのまわりにも自然に溶け込むように石のアートが配されていたり、更衣室へ向かう廊下の奥にもカラフルな絵画が飾ってあったりと、期待が高まります。
一般的なサウナは四角い箱型ですが、こちらは、 ラウンド型のサウナ 。オークを放射状に組んだモダンなデザインのサウナは、美術館を造ったのと同じ建築家が造ったそうです。ラウンド型のデザインサウナは、箱型よりもゆっくりと時間をかけて水蒸気が広がるので、 低温でじっくりと温まることができます 。低温な分、サウナストーンがたくさん積まれています。
セルフロウリュウの蒸気と木の香りを感じ、窓からは穏やかな湖が眺められ、完全にリラックスすることができます。そして完全に温まったらまっすぐに伸びる桟橋から湖へ!!桟橋の手前には温水ジャグジーも用意されています。
また、完全予約制のサウナ施設には広いラウンジが併設されており、贅沢なプライベート空間で食事やドリンクも楽しむことができますよ。
アートとサウナが好きな人にとっては、とても魅力的な施設といえるでしょう!
2018年OPEN・レストラン付き注目サウナ「Kuuma」
2018年6月にオープンした「サウナラヴィントラ・クーマ(Saunaravintola Kuuma)」。このサウナは、 レストランが併設した新感覚のデザインサウナ です。サウナで盛り上がるタンペレの中でも注目のサウナスポットとして有名です。
サウナは 昔ながらの薪ストーブ式サウナ と 最新のスモークサウナ の2種類。 薪ストーブ式のサウナからは、タンペレの街並みやタンメルコスキ川を一望することができます 。開放感を感じながらリラックスできるとあってとても人気です。大きなサウナストーブにはサウナストーンが山盛りに積まれていて、ロウリュで体の芯から温まります。
水着着用サウナ なので、カップルや家族同士でも楽しめます。観光客にとっても入りやすいサウナと言えるでしょう。
そしてサウナでたっぷり汗をかいたら、併設のプールでクールダウン。これを繰り返し、「 最高のととのう 」を体験できます。
そして併設するレストランは、モダンデザインとナチュラルな木目で統一されたスタイリッシュなレストラン。ルーフトップバーも併設され、サウナでリラックスした後は、お酒を飲みながら、美味しいお料理をいただて、最高の時間を過ごすことができますよ。
サウナ本場のフィンランドで新しい「ととのう」体験を!
フィンランドにはまだまだ紹介できないほどの素敵なサウナがたくさんあります。サウナ好きな人なら一度は行ってみたいフィンランド。
自分のお気に入りのサウナを見つける旅へ行ってみませんか?
やってみよっか?