玉ねぎの皮で綺麗に染まる!身近な材料で作れる草木染めのやり方 image

玉ねぎの皮で綺麗に染まる!身近な材料で作れる草木染めのやり方

染物というと大変そうなイメージがありますが、実際にやってみると家庭用の調理器具と家にある材料だけでとっても簡単!玉ねぎの皮なら集めるのも楽なので、気軽に楽しめます。

初めての方にぴったりの草木染めを紹介するので、興味がある方はチャレンジしてみてください。

草木染めって?

草木染めとは、 植物などの天然素材を煮出して作った染料で行う染物 のことです。

合成染料を使う染物と区別するために「草木染め」と呼びます。

植物、土、野菜、果物など、草木染めで使う素材は非常に種類が豊富です。植物も葉、枝、花、根、皮といった全ての素材を使うことができます。

草木染めには伝統的な染め方も多く確立されており、日本ならではの名がついた色も多く存在しています。

今回は、自宅でも簡単にできる草木染めで「どんな色に染まるか」を楽しみながら作る方法を紹介していきます。

玉ねぎの皮を使った草木染めのやり方

玉ねぎの皮を集める

染める布の重量と同じ分の玉ねぎの皮を用意します。

今回は1枚10gのハンカチを3枚染めるので、30gの皮を用意しました。

染料の素材をたくさん集めるのは大変ですが、玉ねぎなら日常的に使うものなので1ヶ月もすると十分すぎる量が貯まります。

たくさん貯まったらその分大きくて重い布も染められますよ。

染める布・必要な材料を用意する

染める布は、 綿・麻・シルクなどの天然素材 でできているものを選びます。

化学繊維は染まらないので注意してください。

その他必要な材料はこちら。

  • 無調整豆乳
  • ミョウバン
  • 大きめの鍋
  • 染める布が入るボウル(鍋で代用可)
  • 洗濯ネット、または不織布の袋

ミョウバン以外は家にあるものやスーパーにあるもので揃えることができますね。

【焼ミョウバン】硫酸アルミニウムカリウム(乾燥) 500g
【焼ミョウバン】硫酸アルミニウムカリウム(乾燥) 500g

「焼ミョウバンマツ500g」は、乾燥タイプの硫酸アルミニウムカリウムです。本品を200度で4時間乾燥したものには、硫酸アルミニウムカリウム「AIK(SO4)2」が96.5%以上含まれています。

豆乳を水で1:1に割ったものに染める布を30分ほど浸す

綺麗な色に染めるため、先に布にタンパク質を染み込ませる処理をしておきます。

綿や麻などの植物繊維でできた布は、この処理をすることでより濃い色に仕上がりますよ。

そのまま水気を切って乾かす

浸し終わったら、水で洗わずそのまま絞って乾かします。

玉ねぎの皮を煮出して染料を作る

玉ねぎの皮を洗濯ネットに入れ、そのまま鍋に入れます。

皮が全体的に浸るくらいの水を入れ、ふたをして中火で1時間半煮出します。

水が濃いオレンジ色に染まったら、洗濯ネットごと取り出して完成です。

火にかけておくだけ・洗濯ネットごと取り出すだけなので、とても簡単ですね。

お湯にミョウバンを溶かして媒染液を作る

次に、色を繊維に定着させるための媒染液を作ります。

40度程度のお湯1Lにミョウバン5gを溶かします。

お湯の温度が高すぎるとミョウバンの効果が薄れてしまうので、お風呂の温度くらいを目安にして溶かしましょう。

染める布を染料に浸して20分ほど煮る

布の下処理・染料・媒染液の用意ができたら、いよいよ染色していきます!

布を 40度〜60度に温めた染料に浸して20分ほど煮ていきます

染めムラが出ないよう布は折り畳んで液に浸し、割り箸などを使って 混ぜながらまんべんなく煮る のがコツです。

温度が高いほど濃い色に染まるので、染めたい色に合わせて調整しましょう。乾くと少し薄くなるので、気持ち濃いめがちょうどいいです。

水でしっかり洗う

布が良い感じに染まったら、鍋から取り出して水で洗います。

水に色がつかなくなるまでしっかり洗ってください。

媒染液に30分つけおきする

余分な染料が落ちたら、媒染液に浸して30分放置します。

ミョウバンの媒染液は少し明るめに仕上がるそうで、浸けてすぐに色が明るめに変わりました!

作業を重ねるごとに少しずつ色が変わるのが楽しいですね。

水でしっかり洗い、日陰で乾かす

30分経ったら取り出して、水でしっかり洗います。

水に色がつかなくなるまで洗ったら、水気を切って陰干しします。

完成!

しっかり乾かして完成です!

一つ一つの工程に時間はかかりますが、置いておくだけの作業も多いので合間に別の作業をしながら簡単に作ることができました。

布が綺麗に染まっていく様子は見ていてとても楽しいですね。

色の比較

今回は3枚の100%コットンハンカチをそれぞれ異なる工程で染めてみました。

左が豆乳の下処理なし、60度ほどで20分煮出したもの で一番明るく染まりました。山吹色のような鮮やかなイエローがとても綺麗ですね。

真ん中は豆乳の下処理あり、40度ほどで20分煮出したもの です。ちょうど中間くらいのオレンジ色になりました。

右は豆乳の下処理あり、60度ほどで20分煮出したもの です。これが一番濃い色に仕上がっています。左の明るいイエローとは対照的に、ブラウン系の深みのある色が素敵です。

それぞれ少しずつ色が違うのですが、どれもとても綺麗な色に染めることができました。

草木染めは合成染料と比べて色落ちしやすいのですが、使ううちに色の変わる過程や染め直しなども楽しんで長く使うことができそうです。

自宅で簡単に草木染めを楽しもう

今回行った玉ねぎの皮の草木染めは、初めてでも簡単に楽しめる染め方になっています。必要なものを揃えたらあとは大体置いておくだけで、とても綺麗な染物が作れますよ。

玉ねぎ以外にも初心者向けの素材がたくさんあるので、興味がある方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

やってみよっか?

ログインなしで「いいね!」
あなたに合った情報が探しやすくなります



余暇のアイデア人気ランキング

特集連載

あなたにおすすめ

「いいね」すればするほど、あなたの好みに合った余暇プランがピックアップされます
ログインなしで「いいね!」
あなたに合った情報が探しやすくなります