【ペルー】世界遺産にでかけよう!マチュピチュ遺跡とインカ帝国の歴史に迫る
かつて世界の中心として南米ペルーを中心に繁栄したインカ文明。
日本から遠く遠く離れた、ペルーの山奥にひっそりと佇む天空の都市は、知る誰もが1度は見たいと願う絶景遺跡。この記事では、インカ帝国とペルーの2つの世界遺産、謎に包まれた魅惑の遺跡マチュピチュ&インカ帝国時代の首都クスコについて紹介します。
【基本情報】マチュピチュ・クスコ
マチュピチュへの道のりは遠い!
地球の裏側で南半球に位置し、ブラジルやボリビア、チリと国境を接するペルー。
日本からぺルーへの直行便はない ので、アメリカのロサンゼルスやヒューストンなどの空港で 乗り換えて、まずはペルーの首都リマまで行った後、国内線でクスコまで行くのが一般的 です。
アメリカまでの飛行も結構長いのですが、そこから乗り継ぎでの待ち時間とアメリカからリマ、リマからクスコへの飛行も重なるので所要時間はおよそ38時間以上…2日もかかるような移動になります。厳しいですが、地球の反対側への移動になるので致し方ありません。疲れはするものの、こんなに遠い所まで旅をするのかと感慨深く、異世界への旅行に心躍るはずです。
そしてさらに、 クスコからは観光列車でおよそ4時間 。マチュピチュを訪れるには長旅となります。
ペルー/マチュピチュの気候
ペルーは南半球にあるため、 季節は日本とは逆 です。
首都リマは 夏(11月~4月)は晴天が続き、冬(5月~11月)はくもりの日が多く霧は多くなりますが、年間を通してあまり雨が降らないのが特徴。
マチュピチュやクスコなどの山岳地域は1年を通して20℃前後ですが、 標高が高く日中と朝夕の気温差が激しい ので夏場でもジャケットや長袖は必要です。また、夏場は雨が多いのが特徴です。
インカ帝国とは?
13世紀頃から始まり 15~16世紀にかけて特に繁栄 した、アンデス山脈沿いの南北4,000kmに及ぶ、現在の 南米ペルーを中心とした広大な大帝国 。
インカ帝国はケチュア族によって築かれ、1533年にスペイン人による征服により滅ぼされたため、山岳地帯の先住民の多くは今でもケチュア語を話していますが、現在では スペイン語がペルーの公用語 となっています。
巨大な石の建築と精密な石の加工などの技術、土器や織物などの遺物やインカ道など 、優れたシステムと高度な文明を持ち、それらはインカ文明と呼ばれています。
インカ道
ケチュア語では「王の道」という意味を持つインカ帝国が整備した道路網。
主にアンデス山脈に沿った道と、太平洋岸に沿った道に分かれ、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで続いた道。なんとインカ 最盛期の15世紀には6万kmに到達した と言われています。
マチュピチュ
老いた峰(Old Peak)を意味する「machu pikchu」 というケチュア語から名付けられた遺跡。
マチュピチュの頂上には 太陽の神殿 があり、山腹には 月の神殿 が存在しています。
マチュピチュの背後には尖った山はワイナ・ピチュ(若い峰)と呼ばれ、山頂には神官の住居跡とみられる遺跡や、遺跡内にはインカのシンボルでもある コンドルの神殿 、遺跡の急斜面には 段々畑 が40段もあります。山裾から遺跡の存在が確認できないことから、「空中都市」や「天空の都市」と呼ばれています。
遺跡の入り口を抜けてすぐ、眼下に広がる空中都市は何とも神秘的。長旅の疲れも吹き飛ぶほどの絶景に出会うことができます。
マチュピチュは急な山の斜面に建つ遺跡ですが、 インカ帝国時代の遺跡の中では保存状態がきわめて良く、世界遺産に登録 されています。そして、遺跡内には石の階段が続いており、歩いて観光することが可能です。
アンデス地方に生息する可愛らしいリャマやアルパカも放牧されており、遺跡と共に写真を撮ることもできますよ♪
また、マチュピチュ周辺には他にも、 ウルバンバの谷 と呼ばれる聖なる谷やインカ道、植民地都市クスコなど、考古学上重要な遺跡が多くありますが、 アンデス文明は文字を持たないために解明されていないことが多く いまだに多くの謎に包まれています。
クスコ
マチュピチュ観光の拠点となるクスコ。太陽神を崇拝するインカ帝国の首都として栄えた太陽の都で、 クスコ市街は世界遺産に登録 されています。
ケチュア語で「ヘソ」を意味するこの都市には、インカ帝国のあらゆる地方から人々が集まり、11~12世紀頃に建設されてから16世紀に崩壊するまで、 世界の中心地とし栄えていた 都市。
カミソリの刃一枚通さないとも言われるインカが築いた精巧な石積みの上にスペイン風の建造物が建てられ、インカ時代の名残とスペインのコロニアルな建築物が融合し、独特な雰囲気が漂う街です。
カテドラル、サン・フランシスコ教会・修道院、サント・ドミンゴ教会 などの見どころがあります。
高山病対策
マチュピチュの標高は約2,400m、クスコの標高は約3,400mとかなり標高が高い所にあります。そのため、高山病にかかることがあります。
高山病とは?
簡単に説明すると、低地から高地に上がった時に体が低気圧・低酸素に順応できずに起こる症状のことです。実際に私がペルーのクスコに滞在した時にも知らず知らずのうちに高山病にかかり、 頭痛や息苦しさ、体のだるさ を感じたことがあります。
高山病にかかるかどうかは人それぞれですが、 予防法としては、徐々に高度を上げる旅程プランを立てる、高地では走ったりせずにゆっくりと歩くようにする、アルコールやたばこを控える などが挙げられます。
また、クスコなどの高地のホテルには、体調不良のゲストの為に酸素ボンベ等を準備してあることも多いです。ほとんどの場合、時間とともに徐々に順応して行くことが多いですが、症状悪化の場合には医療機関の受診が必要になる場合もあります。
コカ茶
ペルーではコカ葉は、 伝統的に高山病に効果がある とされており、普段からもよく飲用されています。スーパーなどでも手に入れることができますが、コカ葉はコカインの原料であり、日本を含めてほとんどの国々で違法とされており、日本に持ち帰ることはできませんのでご注意下さい!
古代インカ文明を感じる旅に出よう!
今もまだ多くの謎に包まれた古代インカの遺跡マチュピチュ。
日本からはかなり遠く、日数も要する大変な旅ではありますが、訪れたものだけが得られる感動の景色や体験が待っています。
古代インカの歴史に触れてみませんか?
やってみよっか?