【イタリア】世界遺産の洞窟住居「マテーラ」｜おすすめスポット4選！廃虚美漂う街を探索しよう
約7000年も前から洞窟住居に人類が住み着いたと言われるイタリアのマテーラ。
古い歴史を持つこの街は現在ユネスコ世界遺産に登録され、今もなお石灰岩をくり抜いて形成された住居跡が残されている。
この記事では、なんとも独特な雰囲気の廃虚美漂うマテーラの街をご紹介します。
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経験(難度) ■マテーラとは？
マテーラ（Matera）はイタリアの南部のバジリカータ州にある街です。
人口約6万人と新市街はなかなか発展しているが、マテーラの魅力は旧市街の サッシ地区 にギュッと隠されているのです。
マテーラの歴史は古く、約7000年前に人類が住み着いたと言われています。石灰質の岩肌を掘って造られた 洞窟住居 に住み、住居や教会など 3,000〜4,000個 ほどあったとされています。
しかし当時の人々の生活は貧しく、家畜と一緒に洞穴住居に暮らす生活で劣悪な衛生面から死亡者が多発していったのです。
1950年頃にこの状況を 「イタリアの恥」 とまで呼ばれるようになり、見かねた政府が法整備を行い、住民たちは強制的に移住させられ、この地域は 無人廃墟のゴーストタウン と化してしまったのです。
ゴーストタウンから世界遺産の街へ
1993年にこの洞窟住居のサッシ地区が文化的・芸術的価値が見直され、 ユネスコの世界文化遺産 に登録されました。
これを機にサッシの保存・再開発が進み、宿泊施設やレストラン、販売店などが整備され、観光客も増え、「廃墟美漂う洞窟住居の街」として 世界的に注目 されるようになったのです。
マテーラまでのアクセス
マテーラはイタリアの一番南部、イタリアの国土をブーツの形に例えるとかかと付近にあり、ミラノやローマなどの有名観光からは少し離れています。
一番近い都市はバーリ、又はナポリになり、車でナポリから約3時間、バーリからは約1時間の距離です。
公共交通機関の場合はバス、電車共に利用可能で、ナポリから出発の場合もバーリで乗り換える必要があります。ナポリからは約5時間、バーリからは約2時間です。
現地窓口もしくはアップロ・ルカーネ公式サイトから時刻表を見たりチケットを購入可能です。
しかしチケットの手配、乗り換え等が結構大変です。そこでVeltraの「ローマ発、日帰りマテーラ観光ツアーが」おすすめ！
面倒なチケット手配などのストレスもなく、時間を有効に使ってマテーラをゆったりと観光できます。
マテーラでの見どころ
旧市街「サッシ地区」を探索
石灰質の岩を掘って造られた「洞窟住居」が集まる旧市街の「サッシ地区」を歩きましょう。
入り組んだ細い路地や階段がいくつも続きまるで迷路のようです。そして周りには独特の雰囲気を醸し出す廃墟された洞窟住居たちや岩に掘られた教会。
中には修復され、現在では地元民の住居や宿泊施設、レストラン、カフェ等として整備されている建物もいくつもあり散策しながら観光するのにピッタリです。
「洞窟住居」へ宿泊体験
修復された洞穴住居に宿泊体験も可能です。洞窟ホテルもあり中はベッドやバス・トイレなどの快適に過ごせる空間はしっかり整備されつつ洞窟住居の雰囲気を残し、非日常的な体験ができると人気の宿泊スポットとして選ばれています。
絶景のビュースポットからマテーラの街並みを一望
マテーラの街並みを一望できる 穴場絶景スポット「Belvedere Murgia Timone」 が街の外れにあります。ここからは渓谷とマテーラ全体が見渡せるので、少し足を伸ばして訪れてみてください。
街の中心地から渓谷を挟んで約1時間の軽いハイキングをして到着します。
サッシからティベターノ橋をわたり、反対側のムルジェッキアと呼ばれる旧石器時代の集落跡へ到着します。
当時住居として使われていた斜面岩肌に多数の剥き出しの穴が今も残されています。整備されたマテーラの街並みとはまた異なるのでそれぞれを見比べるのも良いかもしれません。
マテーラの美しい夜景
マテーラは日の出ている明かるい時も美しいですが、夜になると ライトアップ されまた違った美しさをお楽しみ頂けます。
暗闇の中にポツポツと灯るサッシの洞窟住居から漏れる光と、月に青白く反射した街全体がなんとも幻想的な雰囲気を生み出すので、夜景もぜひ忘れずにチェックしてください。
異世界漂う洞窟の街「マテーラ」
廃墟美漂う白い街、マテーラを紹介しました。現在は観光地化されているが、今でも当時の洞窟住居は残され、なんとも不思議な廃墟感漂う幻想的なスポットになっています。
美しく朽ちてく白い街「マテーラ」にぜひ訪れてみてください。
やってみよっか？
