【1月下旬開催】ヴェネツィアらしいイベントに参加しよう!素顔が見えない?仮面フェスティバルとは?
イタリアにある水の都、ヴェネツィアで行われている「ヴェネツィア・カーニバル」をご存知ですか?世界3大カーニバルの一つに数えられているこのお祭り。
毎年、1月下旬ごろに行われるカーニバルの特徴は、なんといってもその賑やかさと、思い思いの仮装に身を包んだ仮面舞踏会のような雰囲気です。非日常を味わえる独特の雰囲気を持ったこのお祭りをご紹介します!
ヴェネツィア・カーニバルの歴史
元々、水の都・ヴェネツィアで12世紀ごろに始まったと言われているこのお祭り。 争いに勝利したヴェネツィアの人々が自分たちの勝利に喜び、祝宴で酔いしれて広場で踊り始めたことがきっかけ だと伝えられています。
このお祭りが18世紀ごろになると、豪華なドレスやタキシードなどの衣装と素顔を隠す様な仮面をつけて、自らの素性を隠して交流するイベントへと変化しました。 日々の窮屈な生活を忘れて楽しんでいましたが、歴史の中で起こったヴェネツィア王家の滅亡の影響により、お祭りも共にその歴史を閉じることとなりました。
現在の様な姿でイベントとして再び人々に楽しまれる様になったのは、20世紀後半のことだそうです。仮面舞踏会の様な幻想的で豪華なイベントは、現在では、 毎年1月下旬から2月の中旬にかけて、2週間ほど開かれるようになりました。
カーニバルの楽しみ方
毎年、 世界中から300万人以上もの人々が訪れる と言われている、最も華やかなこのイベント。街の人々はどのようにしてこの期間を過ごしているのでしょうか?
写真からも見て分かる様に、 街中の人々は思い思いの仮面や衣装に身を包んで街を練り歩きます。 華麗な衣装をイベントのために長期間かけて準備する地元の人も多く、当日はその美しい衣装や仮面に身を包み、思う存分街を歩いています。現代ではなかなか見られない光景は、まるでカーニバルが始まった18世紀ごろにタイムスリップしたかのよう。
このカーニバルには、地元の人々だけではなく、 誰でも参加することができるのが特徴の一つです。 わざわざヴェネツィアまで自慢の自作衣装を持ってきて、着替えて参加する人もいるのだそうですよ!日本でいうコミックマーケと似ていますね。
こちらのイベントに参加している人々を写真で撮らせてもらうこともできます。もちろん、写真を撮る場合は一言かけてからにしてくださいね。自慢の衣装を撮影してもらおうと、撮影にノリノリな人も多いので、ぜひ素敵な方を見つけて写真に収めてみてくださいね!
実際に参加してみよう!
写真を撮るだけじゃなんだか物足りない…。この楽しい雰囲気を自分も一緒に楽しみたい!と思う人もきっといるはず。そんな方にピッタリなのは、 カーニバルで買うことができる仮面をつけてみてはいかがでしょうか?
昔からの名残で素性が分からない様にするため、目元のみを隠す仮面ではなく、顔全体を覆っているフルマスクの仮面がたくさん売られています。細かく、繊細な芸術的な仮面は、選ぶのにも一苦労。それもそのはず、 古くから職人の手によって精巧に作られているそうです。 素敵なマスクばかりでお気に入りの一つを選ぶのにも時間がかかってしまいます。
マスクを選んだら実際につけて、仮装している人々の集団と一緒に歩いてみましょう! マスクをつけることで人の目を気にせず、街を歩いたり現地の人と交流してみたり、マスクの中から見る景色はいつもと違うように感じたりと、貴重な体験ができること間違いなしなので、おすすめですよ!
また、このマスクはお土産としても最適です。珍しいマスクはきっと喜んでくれるはず。訪れたらぜひ購入してみてください!
マスクはなんだか苦手…という人には、 フェイスペイント に挑戦してみてはいかがでしょうか?西洋人向けに作られているので、人によっては若干顔のサイズに合わなかったり、息苦しかったりすることがある様です。
このカーニバルの期間中は、フェイスペイントを施してくれる屋台が出店しています。大人用のマスクが合わない子供たちも、フェイスペイントで参加している姿を見かけます。 ペイントをしていれば、マスクをしていなくてもカーニバルの参加者として認めてもらえるそうです!
賑やかな様子を見ていたら、マスクをつけただけでは物足りない…。もしかすると、そんな思いに駆られる人も少なくないかもしれません。 一緒にもっと本格的に仮装したい!本場の人たちに紛れていつもの自分ではない、中世の素敵な衣装を身に纏った新しい自分になりたい!そんな思いが浮かんできたなら、レンタル衣装店へ行ってみてはいかがでしょうか?
フェイスペイントの屋台と同じように、カーニバルの間はたくさんの素敵な衣装を取り揃えたレンタル衣装店がずらりと並んでいます。もちろん、豪華な衣装なのでお金に余裕を持っていくことをおすすめします。噂によると、フルセットでのレンタルは10万円をこえることもあるそうです…。
でも、そんな高額な衣装代を払うだけの価値はありますよ。このイベントは街を練り歩くだけでなく、 夜は舞踏会が至る所で開かれているので、参加にはフル仮装をしておく必要があります。
舞踏会への参加費もこれまたびっくりしてしまうお値段ですが、参加すれば、 フルコースのディナーはもちろん、オペラを鑑賞したり、生演奏を堪能したりできるなど、まさに中世の貴族のような豪勢な夜を心ゆくまで楽しむことができます。
中世気分を味わえるイベントに参加してみよう!
約2週間の間で開かれるこのヴェネツィア・カーニバル。主に歴史やその内容、仮装の楽しみ方をご紹介してきましたが、それだけではありません、
この期間の間、初日の オープニングセレモニーから始まり、水上で行われるパレードや仮面コンクール、カーニバル・カンパルツィーノと呼ばれる伝統的なパレード、そして最終日には華やかな2週間を締めくくる大々的な花火の打ち上げなど、さまざまなイベント があります。2週間、いつ訪れても楽しむことができますよ!
特に海外旅行に行くと、開放的になる人が多いと言われていますが、いつもの日常を抜け出して開放的になって体全体で楽しむことができるこのイベント。
誰も知らない土地で、誰も知らない自分になって、思う存分中世の貴族の気分を味わってみませんか?一度参加してしまえば、きっと虜になってしまうはずです!
やってみよっか?