まるで「天空の城ラピュタ」幻想的な世界が広がるイタリアのバニョレージョを探索
「天空の城ラピュタ」に出てくるような幻想的な村がイタリアにあるのをご存知でしょうか?まるで雲の上に浮かぶその村への唯一のアクセスは長い橋を徒歩で渡るのみ。
そんなジブリの世界に入ったようなノスタルジック感あふれるバニョレージョの村をご紹介します。
バニョレージョ(Bagnoregio)ってどんなところ?
イタリア中部のラツィオ州にある冬の人口が約12人、夏の人口は約100人の小さな村がチヴィタ・ディ・バニョレージョです。
約2500年前にエトルリア人によって作られ、絶壁の高い丘の上に村を造ることで天然の要塞となり、敵から身を守っていたそうです。
長年の地震や雨風によって土地が浸食していき、このような 天空に浮かぶ孤島 のような形になったのです。
しかし、台地辺縁部の崩落によって年々少しずつ崩れていってることからいつかはなくなってしまう 「滅びゆく村」 とも呼ばれています。
2021年に ユネスコ世界遺産 の暫定リストに候補として挙げられており、これからどんどん 人気が高まる 見込みです。
天空の村を探索しよう
唯一のアクセスは橋を渡って天空の村へ
高くそびえ立つ村への唯一のアクセスは 300mある一本橋 を徒歩で渡るのみです。
村へは車で入れないので手前の駐車場「Alberto Ricci」で車を停め、そのすぐ手前にある展望台からバニョレージョを見るのがおすすめです。
さらにもう少し進むとバニョレージョの村へと繋がる一本の橋が見え ダイナミックなパノラマビュー となっています。村へと続く道のりと景色が インスタ映え間違いなし のフォトスポットとなっていますので、写真の準備をお忘れなく!
- 入場料:大人1人5ユーロ(約805円/2023年11月30日時点)
タイムスリップした村を探索
村までのアクセスが橋一本と不便なため、住人は十数人程となっており、村のほとんどが観光客のための宿やレストラン、お土産屋となっています。
住人が少なく、車も通らないことからまるでここだけ時間が止まったかのような雰囲気が漂い、なんとも ノスタルジックな気分 が味わえちゃいます。
村全体を30分程で周れてしまうほど小さく、どこを見てもおしゃれなでまるで 童話の世界!
ゆったりと村を散歩しながら可愛いお土産屋さんやカフェでまったりしたり、村端の断崖絶壁からの景色を楽しんで過ごすのがおすすめです。
村の博物館で歴史を学ぼう
村にはバニョレージョ博物館(Museo Geologico e delle Frane)と考古学博物館(Museo Antica Civitas)の2つあり、訪れて村の歴史を学ぶことが可能です。
- バニョレージョ博物館入場料:3ユーロ(約483円/2023年11月30日時点)
バニョレージョが造られた歴史や地質、土砂崩れに関する博物館です。
- バニョレージョ考古学博物館入場料:1ユーロ(約161円/2023年11月30日時点)
エトルリア時代の地下洞窟になっており、その時代に使われていた農具や生活用品が展示されています。16世紀に造られたオリーブオイル搾油機などもあり、当時の生活を知ることができとても興味深いですよ。
バニョレージョへのアクセス
バニョレージョへ一番近い主要都市はローマです。ローマ観光と合わせてバニョレージョに訪れるのがおすすめです。
アクセスは車かバスや電車の公共交通機関、そしてツアーがあります。
ローマから車で
ローマから車で一番最短距離、時間で行くことが可能です。
高速道路を利用して約1時間50分。
高速道路を降りてからも森林やオリーブ畑などの農園の道を通るのでイタリアののどかな風景の中をドライブで楽しめます。
ローマから電車、バスの公共交通機関を利用
ローマから電車とバスを乗り継いで約2時間でバニョレージョまで到着できます。ローマのティブルティーナ駅からオルビエト駅まで電車で約1時間。
オルビエトからバニョレージョまではバスが出ていて約50分です。
- 電車料金:9,15ユーロ(約1,473円/2023年11月30日時点)
- バス料金:2,20ユーロ(約354円/2023年11月30日時点)
チケットは駅のキオスク(タバッキ)もしくはサイトから購入できます。
Veltraの日帰り現地ツアーを利用
ローマ発着の日帰りツアーが交通手段を手配する手間がなく、お手軽で便利です。
日本語アシスタント付きで、チヴィタ・ディ・バニョレージョだけでなく、ボマルツォ怪物公園、オルヴィエートの3ヵ所を巡る日帰りツアーになっています。
「滅び行く村」なくなってしまう前に一度訪問しましょう
中世の風景が今もなお続く村、チヴィタ・ディ・バニョレージョ。
年々雨風の影響で土地が浸食し崩れていき、いつか「滅び行く村」。
まるで空に浮かぶ「天空の城ラピュタ」のような 幻想的な風景 を見られなくなる前にぜひ一度訪れてみてください。
やってみよっか?