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【低温調理器】ほったらかしで料理をワンランクアップ!簡単ローストビーフレシピも紹介

自宅で過ごす時間が増えた昨今。おうち時間を充実させるために、料理をする人が増えているそうです。その一方で、毎日の料理が負担になっているという方も多いのではないでしょうか?

そんな中、ほったらかしで美味しい料理を作ることができる低温調理器が話題になっていますが、「実際、低温調理器って便利なの?」「普通に調理するのと何が違うの?」「何だか使い方が難しそう…」など、疑問もたくさんありますよね。

今回は日常的に低温調理器を使っている筆者が、基本情報からおいしいレシピまで詳しくご紹介します。

いつもの食材と低温調理器を使って、本格レストランのような料理をおうちで味わってみませんか?

低温調理器の基本

そもそも低温調理とは?

「低温調理」 とは、 低温(40℃~65℃)をキープした状態で、数時間じっくりと食材を加熱するという調理法 です。もともとこの調理法は肉や魚のコンフィ(オイル煮)やフォアグラのテリーヌなどを提供する高級レストランなどで使われていました。

家庭で低温調理を行う場合、以前は炊飯器(保温状態)、オーブンを低温にして加熱することが多かったようです。しかし 加熱時間や温度を保つのが難しく、ある程度の料理の技術が必要 だったのではないでしょうか。

近年では家庭でも簡単に使える低温調理器が普及し、低温調理が身近なものとなってきました。低温調理の火付け役となったのは、糖質が少なくたんぱく質が豊富なサラダチキンや鶏ハムがブームとなったことも大きいですね。

低温調理器を使う際は、 一般的に食材をジッパー付きの耐熱保存袋に入れ、時間と温度を設定し湯煎 します。主に 肉や魚の調理に使用 することが多く、 食材がジューシーで柔らかくなり、うま味もアップ !高温で加熱し過ぎるとパサつきがちな牛肉の赤身、豚もも肉、豚ヒレ肉、鶏むね肉などがとてもおいしく仕上がります。

低温調理のメリット

柔らかくおいしい

通常の調理ではパサつきがちな安価な肉や魚でも 低温調理することで、しっとりと柔らかな食感 に。そのため、水分やうま味が流れ出ることがなく、ふっくらジューシーな仕上がりになります。

ほったらかし調理ができる

低温調理器を使用した場合、耐熱袋に食材を入れて湯煎するだけなので、準備さえすれば後は専用の機械におまかせ! 火加減による失敗もなく、安定した仕上がりが期待 できます。

火を使わずに調理ができるのも嬉しいことの1つ。調理中に他のことをできますし、寝る前にセットしておけば朝起きたら完成しているメニューもあるんですよ。

低温調理で作れる料理

低温料理で作れる料理はさまざま! 肉・魚料理から卵料理、デザート も作ることができます。

  • お肉料理:ローストビーフ・ローストポーク・チャーシュー・サラダチキン(鶏ハム)・厚切りステーキ・タンドリーチキン・ジャークチキン・ミートローフ・肉や魚のコンフィ(オイル煮)
  • 卵料理:出し巻き玉子・温泉卵
  • 野菜料理:かぼちゃの煮つけ・煮魚・根菜類のポタージュ・さつまいものレモン煮
  • デザート:プリン・チーズケーキ・フレンチトースト

注意点:食中毒の危険性を防ぐには?

ブロック肉などを使用する場合、 肉の中心部分が殺菌効果のある温度 (一般的な細菌は50℃で死滅します)と時間で加熱されてなければ、 食中毒になる危険性 があります。

低温調理を開始し、しばらく加熱した時点で肉の中心に専用の温度計を差し込み、 63℃~65℃ になっていればOKです。中心温度計は100均などにも売っているので準備しておくと安心ですね。

低温調理器を使用の際は、購入先の公式サイトなどを参考にしてください。食材が同じでも部位によって設定温度と加熱時間が違うので注意しましょう。

また、清潔な道具、新鮮な食材を使うこと。 低温調理後は放置しておくと細菌が増える可能性がある ので、すぐに食べない場合は冷蔵庫に入れて急冷することも大事です。

低温調理で失敗しないコツ

耐熱性があり丈夫な保存袋を使うこと

湯煎の場合、耐熱性があり丈夫な保存袋を使うことが大事です。長時間加熱するのでジッパー部分からお湯が入らないように袋を二重にしておくと安心ですよ。また真空状態で加熱し、 一定の温度が食材全体に伝わる ことでムラのない仕上がりになります。

設定温度を適正にする

設定温度が高すぎたり、加熱時間が長すぎるとパサついた食感 になってしまいます。食材の部位によっても最適な温度が違いますので、よく調べてから加熱してくださいね。

食材は水気をふきとってから使う

新鮮な食材を用意し、 キッチンペーパーで水気をふきとって から使ってください。肉や魚の場合、臭いが気になる場合は先に塩・胡椒などの調味料で味付けしたり、ニンニク・生姜などの香味野菜、ローリエ・ローズマリーなどのハーブなども一緒に入れて加熱すると良いでしょう。

おすすめ低温調理器具「BONIQ(ボニーク)」

BONIQ(ボニーク)の特徴

低温調理器の中でも日本製で品質が高く手軽に使えるとして人気の『 BONIQ(ボニーク) 』。オシャレなデザイン性も高く評価されています。

神奈川県のメーカー(株式会社 葉山社中)が「一家に一台、一店舗に一台、低温調理を」を目指し、作り上げた低温調理器です。もともとはクラウドファンディングで立ち上げたプロジェクトで、2017年の発売開始から現在まで累計出荷台数は10万台を超えています。

BONIQ(ボニーク)は食材のうま味や栄養素を逃がさない 「真空低温調理」 が簡単にできるということが最大のポイントです。温度と時間を設定し、食材を市販のジッパー付き耐熱保存袋に入れ、後はお湯の中で真空にしながら入れて放置するだけ!火を使わず調理できるので誰でも気軽に取り扱うことができます。

温度調整は0.5℃単位となっており、設定温度は5℃~95℃まで可能です。細かく設定できるのがとても便利。

最新BONIQ2.0の色は二色展開です。(ヘイズブラックとミスティホワイト)

BONIQ2.0 カラー

BONIQ(ボニーク)の公式サイトには、たくさんの低温調理レシピが掲載されています。食材や部位を検索すると温度設定や加熱時間、調理工程が詳しく載っているので、メニューの幅がどんどん広がりそうです。

BONIQ(ボニーク)のメリット・デメリット

まずはメリットから...

  1. 火加減を気にせず 「ほったらかし調理」 ができ、コンロでの調理と同時進行ができる
  2. 水分が流れでないので、 うま味と栄養分が逃げない
  3. 安価な肉や魚でも しっとり柔らかい食感
  4. 仕上がりが美しい
  5. 機材がコンパクト

デメリットは...

  1. 各食材の部位によって最適な設定温度が違うので コツをつかむまで多少時間がかかる
  2. 長時間かかるので、 前もってメニューを決めておかないといけない
  3. 専用の鍋、もしくは深さのある鍋が必要

以上をあげてみましたが...デメリットほうはBONIQ(ボニーク)を使いこなす上での楽しい時間ともいえますね。鍋もある程度の深さがあれば持っているものでも使えます。

BONIQ(ボニーク)でローストビーフを作ってみた!

BONIQ(ボニーク)と手持ちの鍋を使って実際にローストビーフを作ってみました。ここでは最適な鍋の大きさや、おすすめの鍋も紹介します。

BONIQ(ボニーク)に適した鍋の大きさは?

BONIQ(ボニーク)は 鍋にクリップを固定 して使用します。商品自体が縦長のため、 鍋の高さが15㎝以上必要 です。この高さよりも低い鍋を使用してしまうと、水の量が少なくなり、故障や事故の原因になる可能性があります。また、 鍋のふちが斜めになっているものや、厚みがありすぎてもクリップがうまく挟めず、安定しない ので気をつけましょう。

BONIQ(ボニーク)専用 の蓄熱性が高いホーロー鍋が別売りであります。BONIQ(ボニーク)の公式鍋【BONIQ 深型キャセロール鍋】のサイズは次のようになっています。

  • 直径:22㎝
  • 高さ:15㎝
  • 重さ:1.9㎏
  • 重量:5.6ℓ

【BONIQ 深型キャセロール鍋(価格:7,128円)】

鶏むね肉なら4枚ほどまで一緒に調理 することができます。公式の鍋はBONIQ(ボニーク)の良さを最大限に感じられますが、 同じくらいのサイズであれば手持ちの鍋や容器でも代用 できますよ。

おすすめなのは公式と同じような 保温性が高いホーロー鍋 です。(ルクルーゼ、富士ホーロー両手鍋 ディープ キャセロール ソリッドなど)

ステンレスやアルミの鍋 でも調理可能ですが、 ホーロー鍋よりも冷めやすい ので、アルミホイルや蓋で覆うなどの工夫をすると良いでしょう。また、耐熱が可能でBONIQ(ボニーク)本体が取り付けられるものであれば、コンテナや米びつでも使用できます。

富士ホーロー 両手鍋 ディープ キャセロール ソリッド 22cm
Photo by Amazon
富士ホーロー 両手鍋 ディープ キャセロール ソリッド 22cm

・サイズ: 幅29×奥行22×高さ19cm
・本体重量: 1.9kg
・材質: ホーロー、フェノール樹脂
・満水容量: 5.6L

ローストビーフのレシピを紹介!

低温調理器の素晴らしさを最も感じられるメニューの1つがローストビーフです。今回は 実際にBONIQ2.0を使用して作ったローストビーフのレシピ をご紹介します。

用意する材料も比較的少なく、 簡単においしく作れるレシピ です。マスタードの酸味と蜂蜜の甘さ、赤ワインの華やかなコクが絶妙なハニーマスタードソースが、しっとり柔らかなお肉と良く合います。

(材料)

  • 牛ももブロック肉...350g(厚み3.5㎝)
  • オリーブオイル...大さじ1
  • 塩...適量
  • 胡椒...適量
  • 低温調理時に出た肉汁...大さじ3程度(もしくは全部)

<A>

  • オリーブオイル...大さじ1
  • ローリエ...1枚

<ハニーマスタードソース>

  • 粒マスタード...大さじ山盛り1
  • しょうゆ...大さじ2
  • 赤ワイン...大さじ3
  • 蜂蜜...大さじ1.5
  • ジッパー付きの耐熱保存袋...2枚

※低温調理時の温度と時間 59℃/2時間40分

(作り方)

①キッチンペーパーで牛もも肉の水分をふき取り、全体に塩と胡椒をまぶします。

②鍋に水かお湯を入れ、BONIQ(ボニーク)を59℃/2時間40分にセットします。

③フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、強火で牛もも肉の表面に焼き色をしっかりとつけます。

④焼き色をつけた牛もも肉を耐熱袋に入れて<A>も入れます。

⑤BONIQ(ボニーク)が設定温度になったら④をお湯の中に入れつつ、空気を抜きながらジッパーを閉じて真空状態にします。ここから放置して低温調理開始です!

⑥低温調理が終了したら、ハニーマスタードソースの材料を全て小鍋に入れて火にかけ混ぜながら煮詰めていきます。

⑦粗熱が取れたら牛もも肉を耐熱袋から取り出します。表面の水分をキッチンペーパーで押さえ、お好みの厚さにスライスし、ソースを添えれば完成です。

仕上がりは驚くほど柔らかくジューシーでした!色も綺麗でテーブルが華やかになります。

ローストビーフは低温調理後、1時間位経ってからスライスすると綺麗に切れますよ。残った分は冷蔵庫に入れておきましょう。翌日は更にしっとりしておいしいので、残った分はサンドイッチなどにするのもおすすめです。

この日は、チリコンカンやサラダと合わせてトルティーヤで巻いて食べました。ローストビーフ丼やサラダ仕立てなど、色々とアレンジが効くのもローストビーフの良いところです。

低温調理を楽しもう!

BONIQ(ボニーク)を使って休日にのんびりクッキングというのはいかがでしょうか!

ぜひ参考にして低温調理クッキングを楽しんでくださいね。

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