簡単!レジンで作るシーグラスのアクセサリー【ハンドメイド】
今回は夏にぴったりの、涼しげなシーグラスのアクセサリーの作り方をご紹介します。
難しい穴あけや、技術のいるワイヤーで巻く作業はなく、レジンで固めるだけなので、短時間で完成するところがポイント。レジンのみで固めていますが、しっかり強度を保つコツも合わせてお届けします。
シーグラスとは
海岸や湖畔で見つけることができるガラス片です。海を漂流するうちに、角が取れて丸くなり、磨りガラスのような質感になるのが特徴。色は元々のガラスの色によって変わり、青、緑、透明、茶色などさまざまな色があります。ガラスという人工物でありながら、 年月を経て、自然によって形が変えられ一つ一つ異なる形は、まるで天然石のような独特の魅力があります。
シーグラスどこで手に入れる?
基本的には海岸で拾って入手します。特に 砂利や小石の多い海岸 は、石に混じってシーグラスの落ちている可能性が高いです。また 漂流物がたまりやすい凹んだ形の海岸 なども狙い目。拾って手に入れる以外であれば、 フリマサイト などでも販売されています。また インテリアや工作の用途にガラスを加工して作られたもの もあり、そうしたものであれば100円ショップでも入手可能です。
アクセサリー加工について
シーグラスをアクセサリーに加工する際にネックになるのは、アクセサリー金具へつなぐ作業。個人で行う際には一般的にパワーのあるリューターなどで削って開けることになりますが、穴あけ作業に向いた工具は数千円から数万円することもあり高価です。また削る際に摩擦で熱を持つため、作業は水をかけながら注意深く行う必要があり、 初心者にはややハードルが高い と言えるでしょう。
このほかにはワイヤーで巻いて加工したり、マクラメ糸で枠を編んだりする加工方法もありますが、いずれも 技術が必要 です。そこで今回はレジンで固めてアクセサリーにしてみました。 レジンで固める際には強度を保つ必要があるため表の隙間や裏側、またサイドへしっかりレジンを盛ることが重要になります。
用意するもの
- シーグラス
- UVランプ
- クリアファイル
- 爪楊枝
- ビニール手袋
- 接着剤
- アクセサリー金具
以下はお好みで
- パール(花の中心に入れる石)
- ジェルネイル封入用のパーツ
- 竹ビーズ
お花のイヤリングの作り方
選定
シーグラスの中から、 縦長で、片方の先端が尖った形のものを10個 選びます。
左右でなるべく同じ形になるように花びらの形に5個ずつ並べて配置を決め、クリアファイルの上に置きます。
仮硬化
花びらの中心にレジン液を1滴落として仮硬化します。
本硬化
裏側にして全面にレジンを盛り、しっかりと硬化させます。
その後、花びら中央付近の側面にもレジンを塗り、硬化させます。
金具付け
接着剤でイヤリング金具を固定後、その金具の隙間を覆うように裏面一帯を再度レジンで盛り、硬化させます。
パール付け
最後に表に返し、中央にパールをつけ硬化させます。その後パールの側面も、レジンで補強し、硬化させたら完成です。
(今回は真円のパールを使用しましたが、裏がフラットになっている半球型の方がしっかりと接着できます。花の中央の石はパールのほか、スワロフスキーなどもおすすめです)
完成
扇型イヤリングの作り方
選定
シーグラスの中から、 ふっくらとした正三角形に近い形を10個 選びます。(今回は色の濃いものと薄いものを交互に選びました)
左右でなるべく同じ形になるように扇型に5個ずつ並べて配置を決めます。
モチーフを固める
クリアファイルの上にレジン液を画像のように出します。その上に決めた配置通りにシーグラスを並べ仮硬化させます。
裏返してレジン液をまんべんなく塗り、硬化させます。(この際、サイドにもレジン液を塗っておくのを忘れずに)
金具を付け、表面の加工
接着剤でイヤリング金具を固定後、その金具の隙間を覆うように裏面一帯を再度レジンで盛り、硬化させます。
レジン液を少しだけ爪楊枝に取り、竹ビーズと銀箔をワンポイントとして付けた後、硬化させます。
銀箔を貼り付けた部分は、再度レジンを盛ってコーティングします。
完成
バレッタの作り方
選定
シーグラスの中から、 正方形に近い形を、バレッタの長さ分 選びます。(今回は8個使用しました)
接着剤で金具に貼り付け
接着剤で端から順に、バレッタ金具に貼り付けていきます。
表面の加工
少量のレジン液を爪楊枝に取り、交互にホログラムとシェルパーツを貼り付けていき、硬化させます。
その後、再度パーツを貼り付けた箇所にたっぷりレジン液を盛り、しっかり硬化させます。
完成
最後に、爪楊枝でサイドにもレジン液を塗って硬化させ、完成です。
作り方のポイント
選び方
作りたいモチーフが決まったら、それに最も適したシーグラスを選びます。シーグラスは一つ一つ形が違うので、選ぶ際には 全てのパーツが確認できるよう、広い場所で作業 するといいでしょう。形のほか、 厚みを揃えるのも忘れずに。
表面の質感を大切に
シーグラスの魅力であるマットな質感はレジン液で覆うと消えてしまいます。ラメを乗せたりして、あえてマット感を消すとき以外は、 表面の質感はなるべく残せるよう注意しながら作業しましょう。
強度を増したい場合には
今回イヤリングはシーグラスのクリアな質感を優先して、あえて土台は付けずに加工しました。裏や側面に丁寧にレジンを重ねることで、アクセサリーとしての使用に耐えうる強度になります。それでも心配な場合には、 モチーフの1/2〜1/3程度のサイズのプレートや透かしパーツを裏面に付けるとぐっと強度が増します。 扇型の場合は、程よいサイズの リングパーツを半分に切って裏側に配置 するのもおすすめです。
レジンでシーグラスのアクセサリーを作ってみよう!
「海からの贈り物」とも言われるシーグラスは、きれいな色に加えコロンとした形とマットな質感、また一つ一つ異なる形が想像力をかきたて、なんともロマンチックな素材です。
レジンであれば少しのコツで、難しい作業を経ずにアクセサリーに加工できるので、ぜひ自由な発想で夏にぴったりのアクセサリーを作ってみてください。
やってみよっか?