初心者必見♪苗から植えるかんたん果物づくり!失敗しないイチジク栽培の3つのコツ!
果物栽培の難しさは人工授粉などの手間と「虫」による害です。
あまくて美味しい果実には虫問題がつきものですが、比較的害虫に強く、人工授粉などの手間が不要、庭に植えても鉢でも育つ「イチジク」は初心者でも育てやすい果樹の一つです。
最低限の必需品だけで育てるコツ、イチジクの家庭栽培について詳しく説明してみます。
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イチジクの栽培はかんたん!
イチジクの魅力は?
向かって左が過熟(熟しすぎ)気味、右が適熟です。
スーパーなどで売られているイチジクは適熟の状態のものが多いのですが、その理由は過熟状態のイチジクはすぐに潰れてしまうためです。
自家栽培なら過熟の実を楽しむことができます。
過熟のイチジクはとろとろでとても甘く、皮ごと食べられて濃厚でとてもおいしいです。
過熟イチジクを味わうことができる…イチジクを育てるコツは3つ!
- 日当たりがよい場所で育てる。
- 水切れを起こさないように注意する。(特に鉢植え栽培の場合)
- カミキリムシに注意する。
この点に気を付ければ誰でも簡単においしいイチジクを育てることができます。
イチジクの苗の値段は?初めに準備するものは?
日本で一番出回っている「桝井ドーフィン」の苗木は1,738円(税込み)程度です。(値段はお店によります。この値段は埼玉県の大型園芸店での販売価格です。)
実つきがよく育てやすい品種ですのでおすすめです。
イチジクを植える時期は?
2月下旬から5月、9月~11月に育て始めるとよいとされています。
植えたらどれくらいで実がなる?収穫の時期は?
イチジクは通常は2、3年ほどで実がなるといわれています。
もっと早く収穫したいという方はイチジクの「2年生苗」「3年生苗」を購入してください。
2年生苗、3年生苗から始めれば1年で実が収穫できます。
8月某日のイチジクです。
イチジクは「1日1果」(1日に1個収穫できる)といわれるほどよくなります。
我が家で育てているイチジクは「ホワイトゼノア」という種類で、6月下旬から9月下旬に収穫できるタイプ(夏秋果兼用種)です。
8月になると1日1個どころか2個、3個と収穫できる日もあるほど!
イチジクの種類は?
「イチジク」とひとことにいってもいくつか種類があります。
- 夏(梅雨の時期)に収穫するタイプ
- 真夏に収穫するタイプ
- 秋に収穫するタイプ
梅雨の時期に実がなるタイプのイチジクは「腐りやすい」という難点があります。
初心者さんはできれば梅雨が終わってから実がなる「桝井ドールフィン」から始めてみるとよいかもしれません。
(※「桝井ドーフィン」は7月から10月に収穫できるタイプ(夏秋果兼用種)です。)
我が家のイチジクです。
一畳ほどのサイズの敷地に苗から植えたイチジクが育ち、毎年50個前後のイチジクの実がなります。
いくらかは鳥に食べられてしまっているので、本当はもっと収穫できるかもしれません。
地植えならば定期的な水やりを必要とせず、雨に任せればOK(地面がカラカラになったら水はあげてくださいね)というずぼらさんでも育てやすい果物代表といえそうです。
強い生命力をもっていますので、条件が合う場所で育てればさほど手がかからずに勝手に育っていきます。
- 日当たりのよい場所を好む(地植えなら南向きの場所に)
- 肥料切れを起こさないように追肥する
この条件を満たすことができればすくすく育ってくれます。
実際のイチジクの育て方
鉢植えで育てる場合の注意点
鉢植えで育てるならば、以下のことに気をつけるとよいでしょう。
- 日当たりのよい場所に置く
- 水切れを起こさないように土をチェックし、与える
鉢にもいろいろなサイズがありますが、今回は8号サイズの鉢での栽培について具体的な方法、与える肥料の分量などについて紹介してみます。
8号鉢(直径24cm)の鉢で栽培を始める場合
イチジクの栽培は「鉢」か「地植え」か選べます。
地植えの場合、大木になりますが、鉢植えの場合はコンパクトに栽培可能です。
日当たりのよいベランダ、庭の一角で栽培できる鉢植え栽培について詳しく紹介してみます。
鉢栽培のためにまず購入するもの
- 鉢で育てたイチジクの苗(ホームセンター・園芸店などで購入できます。)
- 市販の培養土(100均の土でもOK)
- 鉢底網(100均でも購入できます。)
- 化成肥料(100均の肥料でもOK)
- 窒素肥料(100均の肥料でもOK)
- ダイアジノン(コガネムシの幼虫用薬剤です。ホームセンター・園芸店などで購入できます。)
- 鉢底石(100均の石でもOK)
※日当たりがよい場所で育てられる場合には「鉢底石」がなくても栽培できます!
購入したものでイチジク栽培の準備開始
- 鉢の底に鉢底網を敷きます。
- 化学肥料・窒素肥料・ダイアジノンを適量配合し、培養土とよく混ぜます。
- 購入してきたイチジクの苗を鉢に植え付ける。
- 鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水やりをします。
春秋は日当たりがいい場所、真夏は西日に当てない場所に置きましょう。
育つまでは肥料を与えると効果的!与える種類とタイミング
2月には(元肥)油かす 30gを与えるとよいでしょう。
6月には(追肥)化成肥料 10g
10月には(お礼肥)化成肥料 10g
これらの追肥で成長を助けることができます!
「オイリング」で実を早く熟させる
「オイリング」とはイチジクの実の成熟を7日から10日ほど早める裏ワザです。
果皮が黄緑色になって目の部分(果頂部)が赤くなってきたら、目の部分にオイルを2、3滴注入します。
- オリーブオイル(植物オイル・ゴマ油など)
- シリンダー、もしくは細いストローでもOK
実際に実験してみたところ、2日後には適熟になっていました。
イチジクの実の効能、イチジクの葉にも効能が!
イチジクの実は便秘解消の効果があると知られています。
イチジクの葉も
- 煎じて飲むと高血圧・動脈硬化・肝機能の問題に効く
- 乾燥させてお風呂に入れると体がポカポカする
などの効能があるといわれています。
注意すべきポイント
天敵はカミキリムシです。
カミキリムシがついていたらすぐに取り除きましょう。
木の幹のなかがスカスカになるまでかじられてしまいます。
カミキリムシに注意する程度で、ほかの果樹栽培に比べても非常に育てやすい果実です。
庭植えでも鉢植えでも楽しめるイチジクを育ててみてください!
やってみよっか?