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本格的に家庭菜園を考える方に必見~古民家購入から畑作りまで~

コロナウィルス感染症による行動制限は解除されつつも、私たちの生活は変化するばかり。物価高騰の中で野菜類は家庭菜園で収穫を目指すご家庭も増えています。

そんな中、私たち夫婦は千葉県千葉市から山口県美祢市へ移住を決意し、本格的な家庭菜園を始めるべく、まずは古民家を購入しました。

この記事では、古民家購入から菜園の整備までをご紹介いたします。ご自身の人生の選択肢としてでも、参考にしていただけますと幸いです。

まずは、移住計画をゼロから…

私たち夫婦が移住先を探し始めたのが2020年の冬でした。

新型コロナウィルス感染症が初めて中国・武漢研究所より、感染が確認されたと報道があった頃です。

まさか、あれほどの世界中を震撼させるパンデミックに拡がる感染症であるなんて考えもつかない頃で…とにかく、ネットで全国を調べつくしていました。

ところが民間不動産会社での物件になりますと、良い物件情報は多数あるものの、私たちが希望する物件で価格面でミスマッチするばかりでした。なかなか希望物件探しは困難が伴い、諦めムードになっていた頃に都道府県が募集の空き家バンクにたどりつき、私たちには希望の光となりました。

空き家バンクで古民家購入を!

空き家バンクは、空き家の売却又賃貸を希望している所有者からの情報を、定住を目的として空き家を利用する希望者に紹介するサービス です。

地方への定住や移住(Iターン、Uターン)や田舎暮らしなど、特に、 本格的な家庭菜園を始めたい方にはおすすめの情報 になります。

この空き家バンクは、地方の深刻化する空き家問題を解決するため国がはじめた制度で、お問い合わせは各自治体のホームページで紹介されておりますので、気になる方はぜひ覗いてみてください。

ご縁があったのは「山口県美祢市」

私たち夫婦は歴史的背景の強い山口県に絞って情報集めを行いました。

申請先は岩国市、萩市、阿武町、美祢市の4市町で、特に、幕末に活躍した吉田松陰や数々の獅子を生んだ萩市希望でした。

申請後、現地訪問へ!東京で初めての新型コロナウィルス感染者が発生した頃に、岩国市→萩市→阿武町→美祢市へと移動を続け、移住先は希望の萩市ではなく、美祢市に決定しました。美祢市に、どうやらご縁がありました。

山口県へ2回のみの訪問でスピーディーに契約書を交わすことになりました。

新型コロナウィルス感染症の感染拡大で、この時期を逃してしまうと、契約が難しくなりそうな…?

美祢市

空き家バンクの利用特典

田舎で本格的な家庭菜園をしながら田舎暮らしを実践したいというお考えを持つ方は 空き家バンク を使用しない手はありません。

空き家バンクは、基本的には空き家の情報を提供し、契約等の詳細な作業は自己責任の中で行うことで、多少のデメリットがあるものの、 諸費用が低く抑えられるメリットがあります

自信のない方は、地元不動産会社との連携もありますので仲介が可能です。

それに、美祢市の場合には最大300万円の住宅取得補助金をはじめとして、定住促進策として住宅関連の支援が充実しています。

  • 定住奨励金…10万円の商品券(空き家物件を賃貸マンション契約で支給の対象)
  • 美祢商い活性化応援事業…最大104万円(空き家の店舗を活用で支給の対象)
  • 美祢市移住創業等支援事業…最大60万円(商品券で支給の対象)
  • 美祢市就職祝い金…最大3万円(移住後に美祢市内の企業に就職の場合に支給の対象)
  • はじめてみ~ね農業応援事業…最大170万円(移住後に農業を起業する場合に支給の対象になります。家庭菜園の場合は不可)
  • ハッピーウェディング支援事業…最大1万円(独身移住者に結婚活動支援として会員登録支援など)
  • 浄化槽設置支援(市町村役場の地域振興課へお問い合わせください)

*住宅取得補助金は新築と中古では異なり上限の300万円は新築の場合と考えてください。

*物件見学費用として1回に限り一部支給されますのでお忘れなく申請をおすすめいたします。

因みに私たち夫婦で32,500円の補助がありました。

美祢市へ移住

私たち夫婦が美祢市への移住は2020年9月、新型コロナウィルス感染症は第二波の真っ盛りで、三密をはじめ行動制限が厳しい中での移住になったわけです。

購入した古民家は美祢市内の校長先生のお住まいで、昭和15年に建築されたもの 、しかも、空き家バンクのお試し住宅に利用されていたもの。母屋と別棟が2階の渡り廊下で連結された珍しい家です。

建築当時の囲炉後やかまどに井戸も残っているものの、水洗化のトイレ等リフォームされています。10DKは2人では広すぎで、夏季は涼しく過ごせるも冬期は寒さに忍耐が必要です。

ところで、美祢市と言ってもイメージ的に分かりにくいというのが本当のところかもしれません。

美祢市は、秋吉台国定公園の傍らに位置する と申し上げるとすれば…いかがでしょうか?

日本最大級のカルスト台地の秋吉台は、ほとんどの方がご存じであると思います。それに 日本では最大級の規模を誇る秋芳洞という鍾乳洞で名高い美祢市 です。

菜園というより荒れ地、自分たちの手でととのえる

カルスト台地の石灰岩の岩肌の美しさは、秋吉台そのもので、天然記念物の秋芳洞は観光名所です。また、家庭菜園で栽培したい「 美東ゴボウ 」、「 厚保栗 」などは美祢市の特産品になっています。

古民家と共に購入した菜園(畑)は自宅に隣接して高台に位置し水はけは良いようにみえても、購入当初は菜園とはとても言えないただの荒れ地にすぎません。誰がみても荒れ地です。

かろうじて、昔は菜園(畑)の畝が残っているものの、人の背丈以上の雑草が生い茂っている荒れ地で、聞くところでは15年以上放置された結果でした。当然と言えば当然なのでしょう…近所の方々は誰しもが畑は無理と思っていたに違いありません。

とにかく、広さがあるだけです。菜園(畑)と果樹園合わせて900坪以上。

まずは草刈り機で草刈り始めました。しかし、草を刈り上げてもすぐ成長する。どうやら草の土壌は長年の放置から「根っ子天国」化でしたので、スコップで1本ずつ抜いていくという手作業が必要でした。何日も根っ子との闘いの日々が続きます。

ようやく耕運機が使用可能な環境に整えたところで耕し…多少は菜園(畑)らしくなりました。

この時点ですでに1ヶ月以上が経過しながらも…美祢到着後に秋に栽培可能なネギの苗床や数種の苗床を準備をしていたことで即席的に植えつけることができました。

やってみよっか?

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