厳しい環境を耐え抜いた北の大地のパワースポット・北海道神宮
現在の北海道は今から150年前、明治になってから開拓された新しい国土です。
広大な北の大地を開拓するには気が遠くなるような手間と時間がかかり、過酷な自然に犠牲になった方々も少なくありません。鎮魂の意味を込めて建てられた神社もあります。
北海道にはじめて建てられたという神社、北海道神宮を訪れてみます。
厳しい環境を耐え抜いた北の大地のパワースポット・北海道神宮
北海道開拓の心の礎として
札幌の中心街から車で約15分ほど走ると、街の喧騒とは無縁の北海道神宮が見えてきます。地下鉄東西線・円山公園駅から歩いておよそ15分です。
札幌ドームの3倍 はあるという広大な敷地を持つこの神社は、明治のはじめに「蝦夷地」と呼ばれた北の大地 「北海道」へと渡ってきた開拓民たちの心のよりどころとなった、 国土開発の守護神 たちがお祀りされている場所です。
北海道神宮の起源
明治二年、政府はここ「蝦夷地」を日本の国土として明確化するため「北海道」と名付けました。 それとほぼときを同じくして、重要な国策である国土開拓の守護を目的に、開拓三神を東京にてお祀りしたのが、北海道神宮のはじまりです。 その後、今でいうなら官僚にあたる開拓判官・島義勇(しまよしたけ)が、御神体を背負って東京から運び、明治4年、札幌円山の地に札幌神社が設営されました。 札幌神社は、1964年・昭和39年に、 社名を現在の北海道神宮へと改められました。 日本という国土をひとつにまとめようという想いとともに、御神体を託された島判官は、不屈の意志と情熱で、東京から蝦夷までの道程を踏破したとされています。また、極寒の大地で原野を開拓してきた無名の開拓民たちもまた、数々の艱難辛苦に耐え、現在の北海道を造りあげました。それだけに北海道神宮の境内には、時代を生き抜いた人々を思わせる力強い気質と、日本の国民すべてが幸せになってほしいという慈愛があふれています。今は苦しいけれども、最後には必ず花を咲かせてみせるという強い志をもって参拝すれば、必ずや導きの御神気を感じ取ることができるでしょう。
挫けそうになったときほど参拝したい
この神社は大国魂神(おおくにたまのかみ)やそれを手助けした少彦名神など、「国造り」と関係の深い祭神が多いところです。それだけに自分自身のことだけでなく、日本全体が幸せになるようにと願いながら、 祈りと感謝を捧げる こともお参りのコツです。 また、自分の気持ちが小さくなってしまったときに、雄大な気持ちや心の広がりを授けてくれるご利益を持ったスポットです。たとえば、人生の中で今まで出会ったことのない難関にぶつかったときや、大きな仕事をしなくてはならないのに少しも勇気が湧かないとき、一皮剥けて雄大な自分になりたいと思ったときに、くじけることなくバネにして成長し、自分自身のサイズをひとまわりもふたまわりも大きくしてくれるような魂の気質を与えてくれる神域です。
自然の精霊が宿るネイチャースポット
北海道神宮は深い森に抱かれています。 開拓以前のこの地はもしかして原生林だったのでは?と想像させるほどの豊かな自然が残る地です。冬になると、この境内が白一色の美しい景色に変わります。そして春には、雪の中からふきのとうがちらほらと顔を出し梅の花がほころびます。生命の息吹、自然の鼓動を感じられるネイチャースポットでもある神社です。
魂の力を表す花「梅」を使った御神酒
神宮の社務所では、御神酒として、清酒ではなく梅酒を授与していますが、柔らかい味わいがとても飲みやすいと人気の高い逸品です。神道において「梅」は、酷寒の中でも見事な花を咲かせるという魂の力を表す花を意味します。まさに過酷な状況の中でも、人生の花を咲かせるエネルギーの象徴ともいえるでしょう。 神社で頒布されている御神酒や御神水は、神様の気が込められたものです。神社の気をよりしっかりと受け取りたいときはぜひ、いただいてみてください。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
ネイチャースポット北海道神宮
デスクワークを中心にしていると、どうしても気持ちが小さくなりがちですが、小さなことで悩んだりくよくよしてしまうからこそ、自然の深さや大地の大きさを感じることができることもあります。
たまには自然と神様を感じられるネイチャー&パワースポットへ行き、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
やってみよっか?