【ハンドメイド】使い方とマナーを知って楽しもう!想いを込めるご祝儀袋の作り方
結婚式や出産祝いに欠かせない祝儀袋。最近はかわいい柄やデザインのものも増えてきました。贈る側も、もらう側も楽しみが増えます。
しかし、おしゃれなご祝儀袋は思ったより値が張ります。
しかし、ご祝儀袋は手作りすることもできます。手作りすることで伝わるものもたくさん!
贈る人を想って世界に一つのご祝儀袋を作ってみませんか。とても大切な思い出になりますよ。
ご祝儀袋の作り方と一つ一つのパーツに込められた意味やマナーもご紹介します。
ご祝儀袋とは
ご祝儀袋は、結婚式など人生の節目やイベントごとに欠かせないアイテム。
お祝いやお心づけとして紙幣などを入れて包んだ美しい紙の袋。 お祝い事をお互い支え合い、喜びあうという意味も込められています。
日本では昔から人は汚れていると考えられています。手で直接贈り物を渡すと相手に汚れを移してしまいますね。
そこで真っ白な紙で包むことで清らかなものであるという意味を込めています。
祝儀袋にかける水引には魔よけの意味も。 最近は人と人を結びつけるという意味合いが強くなっています。
ご祝儀袋を使うシーン
ご祝儀袋は結婚式や出産祝いなどお祝い事に使います。
また、入学祝いや引っ越し祝いなど様々なシーンで使う場面があります。
お祝い事によってご祝儀袋のサイズや水引の結び方の違いなど様々なマナーが。 手作りする場合は前もって失礼に当たらないように確認しておきましょう。
ご祝儀袋を手作りするメリット
使い方を間違えると失礼になってしまうご祝儀袋。自分の手作りでもいいのだろうかと迷うこともあります。
しかし、ご祝儀袋を手作りするメリットもたくさん。その中で3つご紹介します。
- 他の人とかぶらない
- 想いを伝えやすい
- コストを抑えられる
まずは人とかぶらないところ。最近は様々なご祝儀袋が文房具店だけでなく、雑貨屋さんや100円ショップ、コンビニでも売られています。
しかし、 100円ショップ などたくさんあるお店のものやオーソドックスなデザインは人とかぶりがち。 結婚式で友だちに贈るときなどはやはり特別な気持ちも伝えたいですね。
お友だちの好きな柄やデザインを選んで作ることができるのは手作りならでは。 祝福したい想いをより伝えることもできます。
また、 コストを抑えたい時も手作りがおすすめ。
かわいくて華やかなご祝儀袋は思ったよりも高価な時があります。手作りすることで好きなデザインを使い、工夫を凝らすことができます。素材も選び方でしっかりと節約に。
こんな場面で手作りのご祝儀袋を贈りたいと思ったら作ってみましょう。
ご祝儀袋の選び方
手作りする前にご祝儀袋を選ぶポイントを見ておきましょう。
基本は包む金額によってご祝儀袋のサイズやデザインを変えます。
- 1~2万円程度:1cm×18.cmのシンプルなデザイン
- 3~5万程度:13cm×20cmの少し豪華なデザイン
- 5~10万:15cm×22cmの高級さのあるデザイン
- 10万円以上:16cm×23cm:亀や鶴をモチーフとした水引の華やかなデザイン
3~5万程度のサイズまでは友人や親しい間柄で贈ることが多いです。
カジュアルなデザインを使うのであれば1~2万程度。3~5万程度でも親しい間柄であれば喜ばれそうです。
少し高級感や上品さを出したい時は素材に和紙を選びましょう。
デザインペーパーで作るご祝儀袋
デザインペーパーや和紙などを使ってオリジナルご祝儀袋を作りましょう。
色も柄もバリエーション豊かに組み合わせることができます。 贈りたい人にぴったりの1袋を作ってあげることができますよ。
材料と道具
- 画用紙:25.3cm×35.2cmのもの
- デザインペーパー:2種類くらい
- のり
- ものさし
- はさみ
まずはベースになるパーツの材料です。
デザインペーパーは1種類は柄が多くもう1種類は無地にするとバランスよくなります。
少し高級感を出したい時はデザインペーパーよりも和紙がおすすめ。
- 水引
- 和紙や折り紙
- レースペーパー
- マスキングテープ
- 両面テープ
水引や熨斗などご祝儀袋に必要なパーツの材料です。
水引は100円ショップで買うことができます。パーツの手作りが難しい時は 市販のご祝儀袋のパーツだけ使いましょう。
【作り方】画用紙のサイズを22.5cm×35.2cmにカット
画用紙をカットします。サイズは横が22.5cm、たてが35.2cmです。
今回の画用紙はたてがぴったりサイズ。横岳カットしました。
ただし、内袋のサイズによっては収まらない場合があります。内袋がすでにある場合は内袋の2枚分と半分より少し織り込める長さ。たては包んだときに下半分が少し上に重なる長さが必要です。
今回の内袋は8cm×16.7cmの1万円札がぴったり収まるサイズ。
【作り方】画用紙を折る
画用紙を折り形を整えましょう。
真ん中に内袋を置きます。 左端と真ん中は内袋と同じサイズになるように折りましょう。
残りを右から中心に折ります。 左が下、右が上になるように。 右端は少し短めです。
【作り方】デザインペーパーを3cmずつカットしてのりづけ
デザインペーパーの短辺を3cmに細長くカット。 2色使います。
カットしたら メインにしたい柄を左端に貼ります。 裏に1cmほど。表に2cm程出るようにして大体真ん中にのりづけしてください。
右端にはもう一色を同じように貼ります。
上下を内袋のサイズに折りましょう。 下半分が上になるように重ねます。
ここまででベースが完成しました。
【作り方】短冊をつける
短冊はご祝儀袋の表につける「名目」を書く細い紙です。
短冊は画用紙などを細く切り、文字を書き入れましょう。上の1辺だけに両面テープをつけて貼ります。
「名目」という短冊に書く文字はお祝い事によって様々。
- 結婚祝い:「寿」「御祝」「御結婚御祝」
- 出産祝い:「御祝」「御出産御祝」
など。 「御祝」は多くの場面で使うことができます。
結婚祝いに「Happy Wedding」と書いてある短冊もあります。 もし使いたい時は友人同士のカジュアルな場にしましょう。
市販のご祝儀袋には短冊が何種類か入っています。取って置いて活用してもいいですね。
短冊をつけて物足りないと思ったらレースペーパーがおすすめ。はさむだけで華やかさがアップするのでおすすめです。軽くのりづけしてください。
【作り方】水引をつける
シールタイプもありますが、 基本は水引を使ってください。 市販のご祝儀袋から再利用することもできます。
あわじ結びはかわいらしく、結びやすいのでおすすめ。
水引にもマナーがあるので結び方を確認しておきます。
- 結び切り
- あわじ結び
- 梅結び
- 蝶結び
結婚式であれば「結び切り」「あわじ結び」「梅結び」。
「一度結んだらほどけない」ので結婚が人生で一度きりであるようにという意味があります。
「蝶結び」は、ほどいて何度も結び直すことができます。 出産祝いなど「何度も繰り返して良いお祝い」に使いましょう。 結婚式ではマナー違反に。
水引の本数にも意味があるので参考にしてください。
- 3本や5本:1万円以下包むとき
- 7本:1万円以上包むとき
- 10本:結婚祝い専用
【作り方】熨斗(のし)をつける
熨斗(のし)はご祝儀袋の右肩についている飾りのことをいいます。
もともとはあわびを薄く伸ばしたもので「のしあわび」と言いました。昔は神事のお供えものとしても使われていたあわび。縁起もよいので贈り物にも添えられていました。その習慣が今も残っています。
のしはシールタイプもあり手作りも簡単です。作ったご祝儀袋に色を合わせたい時は手作りしてもいいですね。
手作りに必要なものはのりと和紙などの紙のみ。
まず3cm四方に切った紙、細長い2種類の紙を作ります。正方形の紙を半分にして折り目をつけます。その中心線にむかってななめに。その真ん中から折り返します。反対も同じようにしましょう。
最後に細長い紙を組み合わせて完成!ご祝儀袋の右肩に貼りましょう。
想いを込める手作りご祝儀袋
贈り物を紙に包み、水引をかけ、熨斗紙をつける。昔は贈り主が手でひとつひとつ仕上げていました。 ご祝儀袋のパーツ一つひとつにも意味が込められています。
華やかでおしゃれなご祝儀袋をお店で買うのは簡単。すべて整っているのでマナー違反の心配もありません。
しかし、 不器用でも手作りすることはご祝儀袋本来のあり方に沿っていると感じました。 お友だちや親せきのハレの日を心からお祝いする。
マナーよりももっと大切なものを感じられる時間になりますよ。
出典・参考
やってみよっか?