新緑が美しい7つの京都おすすめスポット!身も心もリラックス
京都といえば、神社仏閣・桜・紅葉のイメージが強いかもしれません。
しかし、森林浴のように緑にはリラックス効果が期待でき、新緑の季節を京都でゆったりと過ごしてみるのもいいものです。
今回は、新緑が美しい京都のおすすめスポットを7つ紹介します。ぜひチェックして、緑に癒やされる時間を作ってみてください。
新緑が美しい京都のおすすめスポット7選
赤い灯籠とのコントラストが美しい「貴船神社」
貴船神社(きふねじんじゃ)は、 縁結び・運気隆昌・諸願成就にご利益 があるとされるパワースポットとして有名な神社です。本宮・奥宮・結社の三社で構成され、古事記や日本書紀に登場し、京都の水源を守る龍神である高龗神(たかおかみのかみ)を本宮に祀っています。
貴船神社は水と森に囲まれた立地が特徴で、京都市の市街地よりもかなり涼しい避暑地でもあります。特に注目してほしいのは、 本宮へと続く参道 。両端に赤い灯籠がずらりと並ぶ石段の参道を見上げると、木々の緑と相まったとても美しい光景が広がります。
また、本宮で大人気なのが 「水占みくじ」 という珍しいおみくじ。授与所で選んだ占いの用紙を石垣から湧き出る御神水に浮かべると結果が浮き出てくる、水神を祀った貴船神社らしいおみくじです。
【基本情報】
- 所在地:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
- 拝観時間:6:00〜18:00
- 参拝料:無料
みたらし団子発祥の地でもある「糺の森」
糺の森(ただすのもり)は、通称 「下鴨神社(しもがもじんじゃ)」 で知られる賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)を囲んで南に広がっている森です。 ユネスコの世界遺産に登録 されている歴史あるスポットでもあります。
現在は約36,000坪の糺の森ですが、その昔は約150万坪の広さだったと伝えられています。樹齢200年から600年を誇る木が約600本もあり、参道を包み込むように高く伸びる木々はまさに 緑のトンネル と言えるでしょう。静寂に包まれた空気に参道に沿って流れる瀬見の小川のせせらぎが心地よく響き、神秘的な雰囲気を味わえます。
また、意外に知られていないのが、 みたらし団子の発祥 が糺の森の中にある 「みたらし池」 であること。池に湧き出す水の泡を形にし、下鴨神社の本殿から西にある 「加茂みたらし茶屋」 が最初に作ったとされています。糺の森を訪れた際には、ぜひ一緒に立ち寄ってみてください。
【糺の森・基本情報】
- 所在地:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- 時間:自由
- 入場料:無料
【加茂みたらし茶屋・基本情報】
- 所在地:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
- 営業時間:9:30〜19:00
- 定休日:水曜日(祝日営業)
畳に座って庭園の緑が眺められる「圓光寺」
圓光寺(えんこうじ)は、国内数学の発展を目的に 徳川家康によって建立された お寺です。敷地内の奥には洛北の市街地が見渡せる場所があり、東照宮と家康の墓が建てられています。歴史ファンにはぜひ訪れてほしいスポットです。
圓光寺には 「奔龍庭(ほんりゅうてい)」 と 「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」 という2つの庭があります。
奔龍庭は、白砂で渦を描き、天空を自在に駆ける龍を表した枯山水です。
一方で十牛之庭は、牛を追う牧童の様子を描いた十牛図を題材にして作られた緑豊かな庭で、水琴窟からの澄んだ水の音だけが響きます。この 十牛之庭を書院の奥に座って眺める と、額縁に入れられた絵画のように楽しめるのが圓光寺の特徴です。
瑞々しい緑の中に光が差し込む光景は、時間の経過を忘れてしまいそうになるほど見入ってしまいます。
【基本情報】
- 所在地:京都府京都市左京区一乗寺小谷町十三番地
- 拝観時間:9:00〜17:00
- 拝観料:大人600円、高校・中・小学生300円
一面に鮮やかな緑の世界が広がる「祇王寺」
祇王寺(ぎおうじ)は、京都でも人気の嵐山エリアにある竹林と青もみじに囲まれたお寺です。 平家物語にも登場 し、平清盛の心変わりにより都を追われた白拍子の祇王が嘆きながら母と妹を連れて入寺したというエピソードから、 悲恋の尼寺 として知られています。
他の嵐山の観光スポットとよりもこぢんまりとした印象がある祇王寺。しかし、 中央には美しい苔庭 があり、さらに参道を進むと 竹林 もあります。足元から頭上までどこを切り取っても青々とした緑が楽しめるスポットです。
また、草案の控えの間には 「吉野窓」 と呼ばれる丸窓も必見です。境内にある木々の緑を通った陽の光が障子に多彩な色彩を映し出すため、 「虹の窓」 とも称されるほど幻想的な美しさに出会えます。
【基本情報】
- 所在地:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
- 拝観時間:9:00〜16:30
- 参拝料:大人300円、小人(小中高)100円
よりフォトジェニックな緑が楽しめる「竹林の小径」
京都の嵐山で渡月橋の次に思い浮かぶ場所といえば、竹林の小径ではないでしょうか。CMなどでもよく使用される場所で、 野宮神社から天龍寺北門を通って大河内山荘へ抜けていく道 となっています。
背の高い竹やぶが道の両端に広がっているため少し薄暗い竹林の小径は、暑い夏の時期でも少し涼しい空気が漂うのが特徴。観光名所として有名なだけに常に観光客が訪れて思ったように写真が撮れないケースもあります。しかし、実は 新緑が美しいこの時期は比較的観光客が少ない ため、新緑の絶景を堪能するのにぴったりです。
さらに、女性に人気の神社である 「野宮神社」 にも立ち寄ってみてください。源氏物語にも登場する有名な神社で、縁結び・子授け・安産の神様が祀られています。
【基本情報】
- 所在地:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
- 時間:自由
- 料金:無料
大きな池にたくさんの睡蓮が咲く「大覚寺」
大覚寺(だいかくじ)は、876年に 嵯峨天皇の離宮として建立 された真言宗大覚寺派の本山です。お堂エリアと大沢池(おおさわのいけ)エリアの2つに大きく分けられるほど、広い敷地があります。 いけばな発祥の花の寺 でもあり、 時代劇やドラマのロケ地 に選ばれることもある有名なスポットです。
大覚寺の東に広がる 大沢池 は、国内最古の人工の林泉で国指定の名勝地でもあります。 ビューポイント から大沢池を見ると、水面に空が映し出され池の周囲の緑と相まった素晴らしいパノラマが目の前に広がるので、ぜひ足を運んでみてください。
また、大沢池には至るところに 睡蓮 が植えられており、例年 5月中旬から7月下旬に見頃 を迎えます。可愛らしい睡蓮が大沢池を覆うように咲き乱れた風景が目を奪われるほど美しいですよ。
【基本情報】
- 所在地:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
- 拝観時間:9:00〜17:00
- 休み:無休※寺内行事により内拝不可日あり
- 参拝料金(お堂エリア):大人500円、小中高300円
- 参拝料金(大沢池エリア):大人300円、小中高100円
梅雨の季節は蛍にも会える「哲学の道」
哲学の道は、蹴上から南禅寺を経由し銀閣寺へと続く水路のうち、 若王子橋(にゃくおうじばし)から浄土橋までの水路に沿った約2kmの小道 。周辺には京都大学があり、昔から多くの学者や文化人が住んでいた歴史もあったことから、地元の方々の保存運動により現在の名称となりました。
沿道には桜並木があり、春には多くの観光客が訪れる桜の名所である哲学の道。しかし、新緑が美しい初夏の時期にはほとんど人がいないため、 鮮やかな黄緑色の新緑をじっくりと散策 できます。点在する 「法然院(ほうねんいん)」 等の寺社も訪れると、趣のある景色も楽しめるので充実した時間が過ごせるでしょう。
また、 5月下旬から6月の梅雨の時期には蛍にも会える 場所として地元民の間で有名です。特に多いと言われるのは 大豊橋の近く で、雅な京都らしい神秘的な光景に巡り会えます。
【アクセス】
<北側から歩く場合>
- 地下鉄烏丸線「今出川」駅から市バス102・203「銀閣寺道」下車、徒歩すぐ
- 京阪電車「出町柳」駅から市バス102・203「銀閣寺道」下車、徒歩すぐ
- 市バス100「銀閣寺道」下車、徒歩すぐ
<南側から歩く場合>
- 地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅で東西線「蹴上駅」下車、徒歩約20分
- 市バス100「宮ノ前」下車、徒歩5分
通な京都を楽しむなら新緑の季節
歴史的な建物が多い京都は、観光客も比較的減っている新緑の季節も独特の魅力があります。
自然の緑との絶妙なコラボレーションが魅力的な場所は、今回紹介した場所以外にもあるので、自分のお気に入りの場所を探してみるのも面白いでしょう。
ぜひリフレッシュも兼ねて、新緑の京都を訪れてみてください。
出典・参考
やってみよっか?