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【初夏の散策】歴史散策を楽しもう!岐阜 - 飛騨高山さんぽ

夏に街中を散策するとなると、どうしても暑さや湿気で汗をたくさんかいてしまうので、歩くのが億劫になってしまいます。

そんな時におすすめしたいのが、飛騨高山です。

日本の歴史と文化が残る飛騨高山は標高が高い場所にあるため、夏場でも涼しくカラッとしているので、初夏のさんぽにもってこいの場所です。

今回は飛騨高山の見どころやグルメなどを紹介していきます。是非参考にしてみてください。

飛騨高山の基本情報

飛騨高山の歴史

飛騨高山とは現在の 岐阜県高山市 のことを指します。高山市一帯は元々は 飛騨国 と呼ばれており、その国の中心が飛騨高山地域でした。

険しい山々の中にポツンとある盆地の地域が飛騨高山ですが、人類の居住の歴史は古く、 縄文時代には既に人々が居住 していて、縄文時代の遺跡も多く残っています。

奈良時代には飛騨の優れた職人が奈良の都へ行って、宮殿や寺院を建築していました。高山には奈良時代全国に建設された国分寺、国分尼寺も建てられてます。

その後、平家の領国から三木氏、金森氏と領主が代わり、 江戸時代に木材や金など豊富な資源があることから、幕府直轄地となり、江戸から来た代官は「高山陣屋」で政治を行いました。 幕府直轄時代は25代177年間も続きました。

険しい山奥の中に「 小京都 」と呼ばれる美しい街並みがあるのもこのように古くから都の人々との交流があったから出来上がったのだなと歴史を学ぶとよくわかります。

明治に入って飛騨県~高山県~筑摩県となったのちに現在の岐阜県となっています。

初夏の気候

飛騨高山は高山駅のある地点で、 標高573m と高い場所にあります。周りを山々に囲まれており、気候区分も「 内陸性気候 」に属します。

冬は大変寒さが厳しくなりますが、 夏は平地に比べて気温は低く、カラッとした陽気 です。しかしそうはいっても8月などの真夏には30度を超える暑さとなるため、観光をするには初夏の季節が適していると言えます。

6月~7月の初夏のころは平均気温20~25度 くらいですので、散策するにはちょうど良い気候です。

アクセス

車で行く場合

名古屋方面、北陸方面から行く場合、高速道路を利用するのが便利です。 東海北陸道飛騨清見ジャンクションから中部縦貫道を経由して高山IC を下りれば、 高山市街地まで20分 ほどで到着できます。

東京方面から行く場合は、 長野県松本から国道158号線を通っていくルート が最もよく使われます。途中上高地入口を通過したのち、 中部縦貫道の一部である安房峠道路(安房トンネル) を抜けて行きます。このルートは途中道幅も狭い山道ですので、運転には十分注意してください。

電車で行く場合

高山には JR高山本線 が通っています。高山本線には特急「 ワイドビューひだ 」が走っているので、こちらの特急を利用すると便利です。 名古屋駅からは2時間20分、富山方面からは1時間30分 ほどで到着することができます。大阪からは直通のワイドビューひだが1日1往復走っており、こちらは乗り換えなしで行くことができます。

飛騨高山のおすすめスポット

上三之町(古い町並)

飛騨高山の人気が高いのは古い街並みが今でも数多く残っていて、その美しさが人々を魅了し続けていることがあげられます。 古い町並散策は高山を観光する上で欠かせないスポット です。

高山市街は城下町の中心で、商人町として発展した上町と下町が古い町並として残っています。

出格子の連なる建物の軒下には用水が流れる風情のある街並みになっており、建物内は造り酒屋、伝統工芸店、駄菓子屋や土産屋、飲食店 などがあります。

中でも「 上三之町(かみさんのまち) 」が最も人気で、連日多くの観光客が押し寄せており、休日になると通りを人が埋め尽くすほどです。

この 古い町並の景観は、国選定重要伝統的建造物保存地区として保護 もされていて、 ミシュランの観光ガイドでも三ッ星を獲得 しています。

宮川朝市・陣屋前朝市

飛騨高山では古い町並散策と並んで名物となっているのが 朝市 です。朝市という名前の通り、 朝7時~8時頃から開店し、正午には閉まってしまいます ので、午前中の散策で訪れるようにしてください。

農家さんの手作りの新鮮な野菜や漬物、お餅やお花など、 お土産屋さんでは売られていない手作りのお土産を買えることが魅力 で、素朴なおばあちゃんたちとのやり取りにほっこりします。

朝市は2か所で行われており、宮川沿いに並ぶように建つ「 宮川朝市 」、高山陣屋の入り口の広場で行われる「 陣屋前朝市 」があり、いずれも距離は離れていないので、徒歩で2か所めぐることもできます。

高山の朝の新鮮な空気と宮川の心地よい川の流れ、地元のおばあちゃんとのやり取りなど、早起きして訪れてほしい名物スポットです。

高山陣屋

江戸時代、飛騨は徳川幕府の直轄地となりました。直轄地となって以降は、 江戸から来た代官たちがこの高山陣屋に滞在し、飛騨の政治を行いました。陣屋とは今でいう役所のこと です。

直轄地時代は明治まで25代177年間続きました。明治以降もこの陣屋は地方の役所として使われ続けてきました。 陣屋の建物が現在でも残っているのは全国でも高山陣屋だけ の貴重な建物です。

飛騨民俗村 飛騨の里

飛騨地方には厳しい自然に耐えてきた合掌造りや茅葺き屋根の建物など特有の建物があります。

飛騨民俗村では移築された飛騨の民家などが30数棟立ち並び、昔の農村風景を形作った集落の博物館 で、広大な敷地は散策にはもってこいの場所です。農山村の生産・生活道具を展示しているほかに、わら細工や組みひもなどの実演、四季折々の催事なども行っています。

飛騨高山の街並みとはまた違った自然の風景に心を癒される場所です。

日枝神社

飛騨高山では春と秋に盛大な「高山祭」が行われます。 日枝神社は高山に春の訪れを告げる春の高山祭(山王祭)の例祭の場所である神社 です。

人気アニメ「君の名は」や「氷菓」などのモデルにもなったともいわれている神社です。

神社内は木々が生い茂り、拝殿前には樹齢1000年以上の大杉があり、自然のパワーを感じることができます。

櫻山八幡宮

日枝神社が春の高山祭の例祭の場所であるのに対して、 櫻山八幡宮は秋の高山祭(八幡祭)の例祭の場所になる神社 です。

境内には火防鎮護の「秋葉神社」、菅原道真公がご祭神の「天満神社」、五穀豊穣・商売繁盛の「稲荷神社」、海上交通安全の「琴平神社」、武勇と歯の神様である「照前神社」などの末社があり、境内を参拝しながらゆっくり散策ができます。

日下部民藝館

江戸時代に幕府の御用商人として栄えた日下部家の邸宅で、 明治時代に焼失した後に飛騨の匠の技を集めて、江戸時代の建築様式をそのまま造り上げた のが現在の日下部民藝館です。

どっしりとした重厚な構えに美しい出格子、邸内に入ると見事な梁や大きな仏壇など飛騨の人々の生活を垣間見ながら建物の美しさに感動します。

昭和41年には明治以降の町や建築として初めて 国の重要文化財にも指定 されています。

吉島家住宅

日下部民藝館に隣接した建物で、こちらも 国の重要文化財に指定 された建物です。こちらも明治時代に入って建築されました。合わせて見学することをおすすめします。

日下部民藝館が男性的な重厚な建物に対して、吉島家住宅は繊細な女性的な建物であると言われています。

飛騨高山のお土産やグルメ

さるぼぼ

飛騨地方では、 赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、さるぼぼとは「猿の赤ちゃん」という意味 です。

雪深い飛騨の里で、 母親やおばあちゃんが娘の縁結び、安産、夫婦円満を願って、また子供たちが健やかに育つことを願ってこのさるぼぼを作った と言われています。

お土産屋ではさるぼぼのお人形屋キーホルダーのほか、さるぼぼに関連したグッズがたくさん用意されています。

かわいいさるぼぼグッズは飛騨観光のお土産には欠かせないグッズでもあります。

飛騨の地酒

飛騨地方は豊富できれいな水資源を活かして、古くから酒造りが盛んな地域 です。

古い町並を散策していると、酒蔵があちこちに構えていて、地酒めぐりを楽しむことができます。

各酒蔵では試飲もできるので、飲み比べをしながら、ちょっとほろ酔い気分で好みのお酒をお土産に購入するのもいかがでしょうか。

高山ラーメン

飛騨高山は「 ラーメンの町 」といった顔も持っており、ご当地ラーメンでもある「 高山ラーメン 」は、訪れたら是非食べていきたいグルメです。

高山ラーメンの特徴は、 鶏ガラや野菜をベースにしたあっさり醤油スープに、細ちぢれ麺を使用 しています。

高山市内には人気のラーメン店が数多く点在しているので、散策しながら自分好みの名店を見つけてみてください。

お土産店では高山ラーメンをお土産として持ち帰ることもできます。

飛騨牛

飛騨牛は、岐阜県内で肥育された黒毛和種の和牛で、その中でも特に優れた牛肉に「飛騨牛」の呼称が許された貴重なブランド牛 です。

日本各地にはブランド牛が数多くありますが、飛騨牛はその中でも特に全国的にもその名を知られています。

高山市内では飛騨牛の専門店があり、高級な飛騨牛を堪能することができます。また古い町並などでは飛騨牛のにぎりなども販売されていて、行列ができるほど人気があります。

散策の途中で見つけたら、是非食べてみてください。

初夏の飛騨高山で歴史散策を楽しもう

飛騨高山は標高が高い場所にあるため、夏場は涼しく、湿気もカラッとしているので、初夏の散策にはもってこいの場所です。

また日本の歴史と文化が今でも街中のあちこちに残っていて、その魅力は多くの人々を惹きつけています。近年では日本の文化を知ることができる町として、多くの外国人観光客も訪れています。

また歴史だけでなく、グルメも満喫できるのが高山の魅力をさらに引き上げています。初夏の街中さんぽには飛騨高山がおすすめですので、今年の初夏は是非訪れてみてください。

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