【ヨーロッパのおすすめグルメ】定番から高難度の名物まで｜現地スタッフに聞く”食”の楽しみ方とは
旅の大きな楽しみといえば、現地で食べられるグルメ。人気のローカルフードや伝統料理を食べることを目的に旅をする方もいるのではないでしょうか。
今回は、今までいくつかのツアーを特集してきた気軽なバス移動で楽しめる「ランドクルーズ」ヨーロッパ周遊ツアーの現地スタッフがピックアップした、各地のイチオシ料理をご紹介してまいります！
「ランドクルーズ」とは？
行程中の都市間のバス移動＆ホテル宿泊＆日本語ガイド（区間によっては英語ガイド）がセット となった人気の周遊ツアー。個人で手配するとなると手間もお金もかかる計画が 手軽かつお得 に楽しめるとあって、大変好評です！
エリアによって は昼食・夕食が自由 なので、お目当ての料理やレストランを求めて、 ご自身でお食事のアレンジができる のもランドクルーズのお楽しみポイント。ツアーバスに添乗する 現地日本語係員におすすめのお店や郷土料理を教えてもらう こともできますよ！
【東ヨーロッパ】
ハンガリー
ふんだんに使われた パプリカ 、内陸国のため魚よりも 肉料理が多い のがハンガリー料理の特徴。優しい味わいの素朴な料理が多く、旅行で訪れた 日本人から美味しいと評判が高いヨーロッパ料理の一つ です。
プルクルト（Pörkölt）
ハンガリーの 伝統的なシチュー料理 です。牛肉（鶏肉、豚肉、鹿肉の場合も）、玉ねぎがメインで使われており、何時間も煮込んで作られます。シンプルながら凝縮された味で、 ほろほろっとほどけるお肉がとっても美味！ 一緒に提供されるダンプリング（小麦で作るすいとんのようなもの）やショートパスタ、じゃがいもなどと食べます。
有名なハンガリー料理「グヤーシュ」に似ていますが、グヤーシュはスープ料理。一方プルクルトはより汁気が少なく、メイン料理の位置づけです。
田舎のほうではよく「ボグラーチ」という専用鍋を各家庭で持っており、外で作ることもあります。
【西ヨーロッパ】
フランス
いわずもがなの 世界三大料理 のひとつ、 フランス料理 。旅行で訪れた際に町中で気軽に食べられるものとして、 パリのビストロの定番料理 を挙げてみます！
エスカルゴ（Escargot）
ブルゴーニュ地方 の名産で、ガーリックバターの香りが食欲を掻き立てる 王道の前菜 です。フランス語で「エスカルゴ」はカタツムリ全般を指しますが、日本で見るようないわゆるカタツムリとは別物。粒が大きく、ブドウの葉や穀物を食べて育ち清浄に管理された 「リンゴマイマイ」 という品種が主に食用とされています。
オニオングラタンスープ（Soupe à l'oignon gratinée)
バターでじっくりきつね色になるまで炒めたタマネギをブイヨンと一緒に更に煮込み、トーストした薄切りフランスパンを浮かべ、その上にチーズがた～っぷりかけた 定番スープ 。 玉ねぎの一大産地であるリヨン のものが特に有名です。冬場は街歩きですっかり冷えた体に染み渡ります。
キッシュ（Quiche)
パイ生地やタルト生地の中に卵、生クリーム、ラードンやベーコンなどを混ぜたアパレイユ（卵液）を入れてオーブンで焼いた アルザス・ロレーヌ地方 の郷土料理です。 「キッシュ」とはもともとドイツ語でケーキという意味をもつ「クーヘン」という単語が語源と言われています。確かにドイツ国境近くなので、納得です。
クロックムッシュ／クロックマダム（Croque monsieur／madame)
食パンにハムとチーズを挟み、表面をカリっと焼いた パリ生まれのホットサンドイッチ 。トロトロに溶けた濃厚なチーズは絶品です。 ちなみに 「クロックマダム」 は目玉焼きが上に乗っかっています。是非食べ比べてみてください！
ドイツ
ドイツというと思い浮かぶのは ビールとソーセージ ばかり…という方もいらっしゃるかもしれませんが、現地スタッフがぜひ皆さんにご賞味いただきたい 季節を感じさせる逸品 はこちら！
グリューネゾーセ（Grüne Soße）
フランクフルトの名物 「グリューネゾーセ」 。今では一年中愛されているソースですが、もともとは 春の訪れを知らせる季節ならではのご当地名物 です。一般的には、ゆで卵とジャガイモにソースをかけて食べます。
この綺麗な緑色のソースの正体は、 7種類のハーブとヨーグルトやサワークリーム 。見た目よりさっぱりしていて、 日本人の口にもとっても合う のです。 シュニッツェル と一緒に食べるのも美味しいですよ！
【南ヨーロッパ】
スペイン
ヨーロッパでも指折りの 美食大国 、スペイン。たっぷりの日差しと豊かな海に恵まれたスペインには、 素材そのものを活かした美味 がたくさん！
パン・コン・トマテ（Pan Con Tomate）
カタルーニャ州 の食事で欠かせないのが パン・コン・トマテ 。 バゲットにニンニクとトマトをこすりつけオリーブオイルと塩をかけるだけ のシンプルなパンですが、とても美味しいです。 アンチョビやトルティージャ（スペイン風オムレツ） などを乗せて一緒に食べるのが最高に美味！
メノルカ島の郷土料理／ロブスター料理（Caldereta de langosta）
バルセロナの南東沖マヨルカ島の隣に浮かぶリゾートアイランド・メノルカ島。 近海で獲れる大きな活きが良い ロブスター をトマトやにんにくパプリカなどで煮込み、 ブイヤベースのように楽しむ島の名物料理 です。
一般的にはスープのみを食しますが、最近ではご飯を追加してリゾットのように食べることもあります。ロブスターの旨味がぎゅっとスープに凝縮され、飲んで美味しい、ロブスターの身も食べても美味しい！ どこをとっても大満足の逸品 です。
ちなみに、スペインで海鮮を食べる機会があるなら、 Zamburiñas という小ホタテの一種もぜひお試しください。 スペインのオリーブオイルとガーリックとの相性が抜群！ 一人で何個でも食べてしまうくらい、 地元の方にも大人気の料理 です。
マテ貝（Navajas）
海に囲まれたスペインの美味しいシーフードの中でも特に人気の マテ貝 。 オリーブオイルで鉄板焼きにしたものが定番 ですが、 創作料理の一品 となったり、スペインの お寿司屋さんではネタのひとつとして出てくる など食べ方もいろいろです。
イタリア
ピッツァやパスタなど日本人にもポピュラーな料理がたくさん挙がるイタリアの料理からご紹介するのは、常連の地元客に混ざってぜひ味わいたい ベネツィア人のソウルフード ！
チッケッティ（Cicchetti）
地元民がワインを立ち飲みで楽しむ伝統的な庶民の居酒屋は 「バーカロ（Bacaro）」 と呼ばれ、 ベネツィアの名物 です。朝からでもワインを楽しむことができ、そのお酒のお供は総称して 「チッケッティ（Cicchetti）」 と呼ばれています。
チッケッティは 小さなフィンガーフード で、 1品1～2ユーロ程度と気軽な価格 。シーフードやチーズ、ハム、サラミ、オリーブなど地元の素材を取り入れた味わい深いものが多く、これが 地元のワインに合ってとっても美味しい んです！
ベネト地方の食文化の一部として愛されているバーカロでは、 立ち飲みでサクッと飲んで退店する のが地元流なのだとか。
【北ヨーロッパ】
イギリス
イギリスの食事は…と 侮ることなかれ 。例えばロンドンでは 世界中の屋台グルメやイギリス伝統料理を巡るフードツアーが大人気 だったりと、じつは 隠れたグルメ天国 。そんなイギリスからは、 近年評価がうなぎ登りのあの飲み物 と、 うなぎを使った名物 をご紹介！
イギリス産ワイン
ワイン通の間で 「イギリス産ワインが美味しい！」 と注目されるようになってきているのをご存じでしょうか？
イギリス南東部 では、 冷たい風の影響を受けにくい立地 と 海に近いことで温暖に保たれている気候 を活かし、葡萄作りが行われています。その上、近年は 気候変動の影響 で更に温暖になり、その気候は フランス・シャンパーニュ地方 に似ているとも言われています。 そのため良質ワインの生産地であるということが世界で認識され始めており、特に スパークリングワイン は評価が高く 数々の賞を獲得するほど！
イギリスへお越しの際は、ぜひ イギリス産ワイン をご賞味ください！
ウナギのゼリー寄せ（Jellied Eels）
イギリスでは魚といえば白身魚が一般的ですが、 かつてはテムズ川でウナギがたくさん獲れ、ロンドンの名物だった そう。そのウナギを煮こごりにしたのが、ウナギのゼリー寄せ（Jellied Eels）です。
煮込んだウナギぶつ切りにしゼラチンで固めただけ の 磯の香りたっぷり の一品！生臭さが残っているのでレモンや酢、チリをかけていただきますが、 見た目も匂いも食べるには少し勇気がいります 。
現地スタッフはウナギ食べたさに魚屋でパックで売られているのを買ってはみたものの、そのままでは生臭くて食べきれず、お醤油で煮込んでやっと食べることができたとのこと。これが好物と言えるようになれば、あなたも ロンドンっ子 を名乗ることができそうです。
魅惑のローカルグルメに出会うヨーロッパ周遊の旅へ！
ヨーロッパの各エリアの国の料理を選抜してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「これを食べに行きたい！」 という食の探求は、旅の醍醐味のひとつですよね！ぜひヨーロッパをはじめ様々な地で、新たな食の発見や美味との出会いをお楽しみください。
やってみよっか？
