簡単★手作りドライフルーツ レア食感はお店では買えない極上の味わい
アンチエイジングや美肌、老化予防に役立つと、美容家やモデルさんの間で話題にあがる果物を乾燥させたドライフルーツ。日本でも各地に専門店がオープンしたり、道の駅やお土産屋さんでも、その土地の特産品などの果物で作ったこだわりの商品と出会うことも多くなりました。
そんなドライフルーツ、自分でも作ることができるのではないか?と思いチャレンジしてみました。おうち時間で旬の果物をカットして天日干し、翌日、翌々日と食感の観察を楽しみ、自分のお気に入り食感を見つけ楽しんでみるのはいかがでしょう。
アンチエイジングや美肌に大活躍のドライフルーツ
美に関心の高い人々の間で注目のワケ
モデルさんや美容家のSNS等を見ると、おやつの時間や小腹が空いた時、ロケの移動中にドライフルーツを食べている投稿を見かけることがあります。ドライフルーツは乾燥させる前に比べるとカロリーはそこまで変化はありませんが、 食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養成分が凝縮し倍以上に増える栄養素もある と言われています。
体内循環や代謝が促進 し、 便秘解消 や アンチエイジング効果 が期待されています。またカラフルな色はフィトケミカル。第七の栄養素として体のサビを流し出すお手伝いや粘膜強化、美肌にも役立ちます。果物が太陽をたっぷり浴び、自然からもらったパワーを丸ごといただきたいですね。
デトックスやダイエットにも期待大
果物に含まれる食物繊維は、水分をとばし乾燥させてドライフルーツにすることで約5倍にも増えるといわれています。水溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し、粘着物質に変化して糖質吸収速度を緩やかにし、食後の血糖値上昇を抑制に役立ちます。不溶性食物繊維は腸内にある有害物質を吸着し、しっかりと排出させる役割があり、この両者のバランスが「2:1」に整うことで、腸内環境を整えてくれると言われています。果物には水溶性が多いと言われておりますが、他の食材との食べ合わせで効率よく食物繊維を摂取し、 デトックスやダイエット に役立てましょう。
マンションのベランダで作ってみました
手作りポイント!皮ごと一口大に切り、ザルにのせ天日干し
作ってみたいな♪と思って下さった方がいらしたら嬉しいです。我が家はマンションなので狭いベランダで作りました。作り方はとても簡単なのでポイントをお伝えしたいと思います。
□皮ごとがおすすめ
ドライフルーツは皮ごと食べることができるのも嬉しい食べ方です。 果物や野菜の皮と実の間には栄養がたっぷり 。さらにドライにすることにより水分を飛ばし栄養成分が凝縮するので皮を剥いてしまうのはもったいないです。皮の食感が気になる方や皮の表面に何か残っていないか気になる方は皮はむいてください。ご自身の判断で大丈夫です。
□太陽にたっぷり当てる
一番のおすすめはカラッと乾燥していて、太陽燦燦の快晴の日にベランダに出し、干しておくことです。太陽をたっぷり浴び、豊かな甘みが蓄えられること間違いなし。皮ごと食べやすい大きさにカットした果物をザルか網など空気が通るものにのせ、我が家はベランダで干しています。果物によりますが 2日~3日 でセミドライになるもの、もう少しかかるものなど様々です。毎日味見しながら好きな食感を見つけてみて下さい。
□保存したい時のポイント
ドライフルーツは果物に含まれる水分がとび、糖度が高くなり、カビの繁殖をおさえるとして昔から世界各国で愛食されていました。保存性はとても高いですが、今回ご紹介している手作り、自家製の場合、水分が全て抜けきっていないことが多いです。そのレア食感、セミドライフルーツを何日かで食べてしまえばよいのですが、もしも保存したい場合は ジップロックなどの密閉した容器や袋 に入れ 冷蔵庫の野菜室 で保管してください。そのまま出しておくと空気中の水分を吸収し腐る原因になってしまいます。
小さめ大きめ、薄め厚め、自分の好みを見つけよう
果物にはそれぞれ特徴があり、すぐに乾燥するもの、なかなかドライにないものなど様々です。苺は縦に切るとすぐに乾燥して小さく細くなってしまいました。大き目の輪切りにするのがおすすめ。キウイは厚めの輪切りにしセミドライ食感に、パイナップルも厚めに切りセミドライで頂くのも美味しいですし、五日ほど乾燥させると口の中に入れた時にジューシーさが広がるまた違う食感が楽しめます。自宅で手作りすることで、作っていく過程で色々味見ができますので、自分の好きなドライ具合を見つけてみてはいかがでしょうか。
私の経験談をお伝えすると、メロンとみかんはなかなかドライフルーツになってくれず苦戦しました。水分が多いようです。みかんは薄皮をむかず、皮ごと干すことがポイント。メロンは薄目にカットし完全にドライにするのではなく、セミドライフルーツとして楽しみましょう。
チャレンジしてみたかったマンゴー
大好きなドライマンゴー。フィリピンやマレーシアなど南国に旅行に行ったら必ずお土産にたくさん買ってきていた大好物。もしかしたら自分でも作ることができかもしれない!と思いスーパーにマンゴーを買いにいったら想像以上に高く、作ってみるか悩みましたが、思い切ってチャレンジしました。
大きめ、細めなど色々カットして試してみました。結果マンゴーは大きめにカットすること、そして網に着く面が狭い方が、網からはがしやすく作りやすいことが判明。角をうまく利用して網につく面を少なくして干すことがポイントです。表面からどんどん乾燥していき、うまくいきそうです。
マンゴーを干してから2日目と3日目で比較してみました。2日目はまだジューシー感が残りレア食感。3日目になると中も凝縮してきてねっとり感が出てきます。5日位干してみようかと思いましたが、せっかくの手作りなのでお店では買うことができないセミドライの極上食感を楽しみました。それよりも、レア食感のドライマンゴーがたまらなく美味しすぎて全て食べてしまったという結末でした。
マンゴーをドライフルーツにする上で、もう一つ伝えておかなければならないことが!最初、このような囲まれているネットを100円ショップで購入し、使っていたのですが、マンゴーはこちらだと切りたてを入れるのも一苦労、そしてドライ具合をみたり、上下を返すのも一苦労だったので、今回はフライパンの油はね防止用の網を使いました。戸建てのお庭の方やマンションの低層階の方は虫や鳥が心配かもしれませんので、何か空気が通る囲いをかぶせてあげるとよいと思います。マンションの高層階の方は網にのせておけば大丈夫だと思います。
漢方の世界でも注目されるナツメ
変わり種をもう一つ。ナツメと聞くと、身体がポカポカ温まる韓国料理のサムゲタンに入っているのを想像する方も多いのではないでしょうか。漢方では「たいそう」と呼ばれ、クコの実(ゴジベリー)やみかんの皮部分を乾燥させた陳皮とともに多くの漢方薬に使われています。我が家もスープを作る時、乾燥のなつめを入れることがよくあります。それ以外使ったことがなかったのですが、今回、ドライフルーツにできると知り作ってみました。
我が家に常備しているナツメは韓国食材のお店で購入したもので、もう表面が乾燥していたの4~5等分の輪切りにしてみました。真ん中に種があるのでそのまわりを食べます。とても軽いので飛ばされないよう、囲いのあるザルに入れて天日干しにしました。
3~5日程度で、サクサクとしたスナックのような食感のドライナツメが完成しました。美味しいです。ナツメには若返りのビタミンEやアンチエイジング、抗酸化作用につながる栄養がたくさん含まれています。中国では毎日なつめを3粒食べると「若返り効果」があると言われています。さらにクルミやアーモンド等のナッツ類と一緒に食べることで、良質なオメガ3脂肪酸が脳や腸、細胞などのあらゆる部位において有効に作用することで、細胞膜が安定化しさらに効果大と言われています。サムゲタン用に購入したナツメがまだまだたくさんあるので、持ち運べるおやつのドライナツメにしていきたいと思います。
少ない量で大きな美容、健康効果
一般的なフルーツから珍しいものまで紹介してきましたが、まずは身近なスーパーで売っている旬の果物でぜひドライフルーツを手作りしてみて下さい。手作りや自家製と聞くと手のこんだ大変そうなものを想像しがちですが、今回ご紹介したものは 切って干すだけ と簡単です。しかも、ドライフルーツは水分を飛ばすことで栄養価が増え、少ない量ですが 大きな美容や健康効果 が期待できます。また、保存性も増すため規格外品など市場に出荷することができない果物を活用することもでき、食品ロス問題の改善にもつながります。
水分がぬけ軽く小さくなることは腐敗を防ぎ、保存できるうえに持ち運ぶこともできるので、手作りドライフルーツを作りジップロック等に入れ、おやつとして仕事場、旅先にもっていくこともできます。ドライフルーツには砂糖や香料、着色料を使っているものもありますので、手作りすれば自分好みの自然の甘さと食感を楽しむことができるのも嬉しい部分です。生の果物に比べて身体を冷やしにくいとも言われていますので、冷えでお悩みの皆様ぜひお試しください。
私もまだまだ作ってみたい果物がたくさん! 柿、ブルーベリー、生姜、プルーン、桃、いちじく、バナナ、ぶどう等 。旬の果物でこれからも手作りドライフルーツ作ってみたいと思います。
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