【世界遺産の街】チェコのクリスマスマーケットとは?見どころや基本情報をご紹介 image

【世界遺産の街】チェコのクリスマスマーケットとは?見どころや基本情報をご紹介

東ヨーロッパにあるチェコ。

小さな国で、日本人にはあまり馴染みのない国ですが、とにかくおとぎ話の世界のように街が美しいのです。首都プラハは、「建築博物館」「世界遺産の街」など数々の異名を持ちます。

そしてプラハのクリスマスマーケットは「世界一美しいクリスマスマーケット」と言われるほど。今回は、そんなチェコのクリスマスを取り上げてみたいと思います。

世界一美しいクリスマスマーケット

まずは人生で一度は行ってみたい、まるでおとぎ話のようなクリスマスマーケットです。チェコのクリスマスマーケットはどんな風に楽しむことができるのでしょうか。

旧市街とヴァ―ツラフ広場の美しい会場

チェコの首都、プラハのクリスマスマーケットは12月の上旬から始まって、クリスマスイブ、クリスマス当日、大晦日、元旦すべて開催されます。ヨーロッパではクリスマス前にクリスマスマーケットが終わってしまうところも多いですが、クリスマス~年末年始をチェコで過ごしたい観光客にとってはとても好都合ですね。

旧市街広場とヴァーツラフ広場の2か所が主な会場です。2会場は徒歩圏内なので両方楽しむことができます。 美しい街並み とクリスマスのイルミネーションがキラキラと融合し「 世界一美しいクリスマスマーケット 」と称されたようにまるで絵本の中の世界のようです。プラハは街自体がとても美しく、またヨーロッパの様々な建築様式が見られるということもあり、「建築博物館」とも言われるほど建築を見て回るのにも楽しい街です。

世界で活躍する建築家にもチェコ出身の建築家がとても多いのです。主な2会場の他にも、共和国広場、ハヴェル市場、カンパ島、プラハ城内の聖イジー教会など小さなマーケットが開催されます。街自体が美しいので、温かい恰好をして、街中を見物するのもいいですね。

天文時計の展望台からの景色を見る

天文時計の展望台からのマーケットの 夜景が本当に美しい ので日没から夜の暗くなるころに行って、登ることをおすすめします。中に入るにはチケットが必要ですが、しばし夢の世界に浸ることができるので是非入りたいスポットです。ただ、エレベーターに乗るにも有料のチケットが必要です。そして、有料でチケットを買ったとしても乗るのにかなり並ぶこともあるので、体力に自信がある方は階段で登ることをおすすめします。

マーケットグルメ

マーケット内では チェコの郷土料理 が楽しめます。チェコは内陸の国で、もともと肉料理が多く、魚は淡水魚を食べることが多いです。また、パンもよく食べます。トゥルデルニークはプラハの郷土料理で、パンを棒に巻いて焼き上げたもの。周りにお砂糖がついていて、焼きたてのものが本当に美味しいです。

クロバーサはチェコのソーセージで、パリッと食べ応えがあります。さすがビール大国のソーセージ、ビールにも良く合います。他にもフルーツチョコや揚げパンのようなもの、クリスマスのジンジャーブレッドなど種類は様々。

ハニーワインというはちみつ酒やホットワイン、ホットチョコレートなども売っていることが多く、アルコールや温かい飲み物を飲みながらほんのりして見て回るのもいいですね。もちろん、せっかくチェコに来たのなら、ビールも是非飲んでみてください。ビールの消費量世界一、というだけあり、種類もたくさんあり、そして水よりもビールが安いのです。これには驚きですよね。一人当たりのビール消費量が多い理由の一つは水より安いから、ということも大いにあるそうです。

お土産はクリスマスマーケットで!

チェコの雑貨はとっても可愛いのですが、お土産屋さんで購入すると高いのです。しかしクリスマスマーケットならかなり安く買うことができます。ランチョンマットや小さな置物もあれば、 クリスマスのオーナメント もとっても可愛いものばかり。500円以下で買えるものも多いのでお土産を複数買わないといけない方にももってこいです。チェコ名物といえばボヘミアングラスも有名です。ボヘミアングラスの食器やアクセサリーなどを置いているお店もあるので、是非見てみてください。 巨大なツリー を横目にクリスマスのお買い物を楽しむのはとてもワクワクします。

日本とはちょっと違ったチェコの家庭のクリスマス

クリスマスはチェコ特有の伝統や習慣が存在します。チェコではクリスマスは1年で最も重要なイベント。約4週間前から準備が始まったり、イベントが催されたりします。日本とはかなり違いがあるチェコのクリスマス。どんな風習があるのでしょうか。チェコでは日本で言う居酒屋のようなお店も多くあり、そこでは家庭料理を楽しむことができます。ローカルなお店によってクリスマスの雰囲気を楽しむのもいいですね。

チキンではなく、鯉を食べる

キリスト教では「24日は肉を食べてはいけない」という決まりがあります。その為チェコではクリスマス料理には「鯉」を食べます。チェコは内陸国なので魚といえば、淡水魚を食べることが多いのです。日本ではチキンが出回るクリスマス、全然違いますね。

また、お皿の下に鯉の鱗を置く習慣がありますが、これは鱗を持っていると一年中お金に困らないと言われているからです。その鱗を財布に入れて持ち歩く人が多いそう。鯉の料理はチェコの様々なお店で様々な調理方法で食べることができるので、是非試してみてください。

サンタクロースではなく聖ミクラーシュ

日本ではクリスマスにはサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれますが、チェコではサンタクロースは聖ミクラーシュです。聖ミクラ―シュは12月5日に天使と小鬼と一緒にやってきて、1年間いい子だった子供には天使からプレゼントが、悪い子だった場合は小鬼から石炭やジャガイモをもらいます。ちなみに小鬼はいたずらっ子の子供の鬼のような存在なので怖くはありません。

クリスマスイブは家族みんなでワイワイ占い

クリスマスイブは家族や親せきで集まる日。日本では恋人と会う日、というイメージも強いですがチェコでは家族や親戚と過ごすことが一般的です。家族みんなで集まり、伝統的な風習や食事、プレゼント交換などをします。日本のお正月みたいですね。

その中でも面白いのが占いです。リンゴをカットし、種が五芒星の形なら、来年は同席するみんなが健康に過ごせるというリンゴ占いや、外で靴飛ばしをして、靴のつま先が家のドアの方を向いていれば、次の一年で結婚ができるという結婚占いなど。また、朝から夕方まで何も食べずに過ごすと、お腹が好きすぎて幸運の象徴の金色の豚(の幻覚)を見ることができるという迷信もあります。

うっとりするようなクリスマスを

いかがでしたでしょうか。スタイルは違いますが、クリスマスをお祝いする気持ちは世界共通。そして楽しみたいという気持ちも世界共通。今年のクリスマスには、日本を飛び出して、チェコの絵本の中に潜り込んだかのようなクリスマス、幻想的なクリスマスを過ごしてみませんか?

出典・参考

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