パーティに!ご挨拶に!在米ソムリエが選ぶ日本では珍しいカリフォルニアワイン6選【購入先リンクあり】
おいしい食事とワインがお好きな下平さん親子は、美食の宝庫サンフランシスコに在住し、ワインツアーガイドとしても多くの日本からのお客様をご案内されています。日本人が好む味にも精通しているワインのプロのお二人。ご自宅でも日々ペアリングをしては、日本食との新たな発見に出会ったり、たまに失敗したりとワインライフを楽しまれています。今回は年末年始の会食やご挨拶が増えるこの季節に、初めてVELTRAで厳選カリフォルニアワイン6本セットが販売されるということで、セレクトいただいたお二人にこの冬おすすめのカリフォルニアワインについてお話を詳しく伺ってきました!
VELTRA:今回の6本、わたしも早速飲ませていただきました!バラエティ豊かだなと感じているのですが、何かテーマとかあるんでしょうか?
下平さん親子:ベルトラさんで初めてワインを販売するので、日本にゆかりのある造り手のワインをメインに選びました。あとはカリフォルニアではいろいろな品種のブドウを育てているのですが、今回はよく皆さんが飲まれているであろう親しみのあるブドウ品種というところにもこだわってみましたよ。
VELTRA:なるほど、では早速それぞれがどんなワインなのか教えてください!
ワインツアーガイド下平さん親子のご紹介
下平さん キャリア32年のソムリエ
下平健二さん マスターソムリエ協会認定ソムリエ(CS)
今回オススメするカリフォルニアワイン6本のご紹介
左から ルーマ・ワイン/カベルネ・ソーヴィニヨン、ルーマ・ワイン/ソーヴィニヨン・ブラン、B.コスゲ・ワイン/シャルドネ、B.コスゲ・ワイン/ピノ・ノワール、ミカミ・ヴィンヤーズ/ジンファンデル、フォーク・マシーン/白ブレンド
ワイン好きが集まって造ったワイン
「ルーマ・ワイン(Luuma Wine)」のソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・ソーヴィニヨン
VELTRA:ラベルがおしゃれですね!どんな造り手さんなんでしょうか?
下平さん親子: 実はルーマ・ワインはワイナリーではないんですよ。 ワインの卸業者のオーナーがいろいろなところの醸造家の人たちと、自分たちのおいしいワインを造ってみよう!と始めたんです。ナチュラルワインの造り方を大事にしていて、今回紹介しているソーヴィニヨン・ブラン(白ワイン)もカベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)も保存料などを極力使わない形で造られています。
VELTRA:ワイン好きが集まって造ったワインなんですね。
下平さん親子:そうですね。まずソーヴィニヨン・ブランはヨークビルハイランドAVA(AVA=American Viticultural Areas の略でアメリカ政府承認ぶどう栽培地域の意)のシングルビンヤードのブドウで造られています。 ちょっと珍しいのがステンレスで発酵させた後、少しだけ樽熟成させている んです。そうするとソーヴィニヨン・ブランのきりっとした酸がやさしい酸に変化し、 ギリシャヨーグルトのようなまろやかな風合 になるんです。なので青魚やお刺身よりも、 魚介のバターソテーや塩コショウだけしたチキンソテー なんかが合いますね。あとちょっと驚いたのはブルドックのウスターソースが合う!たこ焼きやお好み焼きも美味しくいただけました。(オタフクソースやほかのソースはまだ試してないのでわからないです、、笑)
VELTRA:えー、ウスターソースは驚きですね!カベルネ・ソーヴィニヨンはどうですか?
下平さん親子: この1本はなんといってもコストパフォーマンスがいい です!ナパワインでこの味わいのワインをこの価格で飲めるのは本当にすごいと思います。オークノールAVAという場所で造られたブドウを使用しているのですが、この土地はちょうど山の谷間にあるんです。両側の山は火山土壌と石灰土壌とそれぞれ土壌が異なり、その土壌がちょうどその谷間に流れ込みます。つまりこの谷間の土地は両方の土壌のミックスということですね。
VELTRA:おもしろい!2つの土壌のいいとこどりのワインですね。
下平さん親子:そうですね、 ミディアムボディなんですが少し酸のある料理との相性がいい ですよ。赤みのお肉はもちろんですが、トマトの酸とお肉が合わさったミートソースやペパロニピザはピッタリです。あとワイン自体は少し酸素に触れた方がおいしいかなと思うので、飲む1~2時間前に抜栓しておくといいと思います。
ルーマ・ワイン(Luuma Wine)
品種:
ソーヴィニヨン・ブラン
Sauvignon blanc 白(写真左)
ヴィンテージ: 2019年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 13.5%
品種:
カベルネ・ソーヴィニヨン
Cabernet Sauvignon 赤(写真右)
ヴィンテージ: 2019年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 14.5%
カルフォルニアワインの概念を覆す エレガントなワイン
「B.コスゲ・ワイン(2018 B. Kosuge Wines)」のシャルドネとピノ・ノワール
VELTRA:こちらのワイン初めて飲んだのですが、旧世界を思わせるエレガントなワインですね。
下平さん親子:実はB.コスゲ・ワインさんはエレガントなワインを目指して造っている造り手さんなんですよ!何度もお会いしているのですが、とても素敵な方で、少し日本語もお話されるんです。
VELTRA:急に親近感です!私は和食に合わせていただきましたが、どんなお料理に合うのでしょうか?
下平さん親子:シャルドネ(白ワイン)の使用するブドウはペタルマ・ギャップAVAという比較的新しい産地で造られてます。このエリアはとても涼しい気候なので、 ワインにはレモンやライムといった明るい酸味とナッツのような風味が感じられる はずです。おっしゃる通り ブルゴーニュの様な上品さ もありつつ、 カリフォルニアの芳醇さを兼ね備えたワイン ですね。和風出汁のきいた料理はあったんではないでしょうか?ピノ・ノワール(赤ワイン)も霧がかかるような涼しいエリアで栽培しているので、ブドウ自体がゆっくりと成熟していきます。その為香りはフルーティなレッドフルーツの印象というより、少し落ち着いたカシスなどの印象ですね。
VELTRA:少しタンニンが強いかな、、と感じたんですが。
下平さん親子:もしかしたらブルゴーニュのワインをよく飲む方はそう感じるかもしれませんね。タンニンは動物性の脂との相性が良いので、 チーズやバターでソテーしたお肉やお野菜を合わせるとより美味しくいただける と思います。あとは お食事の1~2時間前に抜栓して、酸素に触れさせておくのもいい方法 だと思います、もし気長に待てる方はあと4~5年おいてもいいかもしれません。
VELTRA:もう飲んじゃいましたよ、そんなに待てませんでした!笑
B.コスゲ・ワイン(2018 B. Kosuge Wines)
品種: シャルドネ Chardonnay 白(写真左)
ヴィンテージ: 2016年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 13.3%
品種: ピノ・ノワール Pinot Noir 赤(写真右)
ヴィンテージ: 2018年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 13.8%
若手造り手のチャレンジ精神があふれる
「フォーク・マシーン(Folk Machine)」のブレンドの白ワイン
VELTRA:ポップなラベルのイメージ通り、さわやかですっきりした味わいのワインでした!アルコール度数も低いので飲み疲れしない、気軽に飲めるワインですね。
下平さん親子:それが造り手さんのフィロソフィーでもあるんですよ。 若い造り手さんでナチュラルであること、そして気軽に飲めるワイン というのを大切にされているようです。またいろいろチャレンジングなこともしていて、この1本もそのひとつと言えると思います。通常白ワインのブレンドは2~3種類であることが多いのですが、 このワインは5種類も混ぜ合わせている んです。混ぜる前のワインがそれぞれおいしいのであれば、それを混ぜたら美味しくならないはずがない!という思考から生まれたんでしょうかね。笑
VELTRA:なるほど 笑。ただ組み合わせ次第で美味しくも、まずくもなると思うのですが、、これはとっても美味しいですね!
下平さん親子:フレッシュなワインなのでシーフードやイタリアン、メキシカン、スペイン料理、とにかくなんにでも合う万能ワインです。
フォーク・マシーン(Folk Machine)
品種: 白ワインブレンド White Light 白
ヴィンテージ: 2019年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 12.5%
親子3代で受け継ぐブドウ畑で造られる味
「ミカミ・ヴィンヤーズ(Mikami Vineyards)」のジンファンデル(赤ワイン)
VELTRA:わたし実はジンファンデル大好きなんです!ミカミ・ヴィンヤーズのワインも類に漏れず、しっかりとした果実感が感じられる濃厚なワインでした。
下平さん親子:ミカミさんは日系3世で、おじい様の代からブドウ造りを始めたそうです。昔はブドウを造る農家で、ワイン造りはされていませんでした。そんな中、今のオーナーの代からワイン造りを始め、今では数々の賞を受賞するまでになりました。現在も 育てたブドウの品質が非常に高いことから、高級ワインメーカーもこちらのブドウを使用してワインを造っている んですよ。それに オーパスワンで修行した人もスタッフさんにいる とか、、そう考えると飲まずにはいられませんよね。
VELTRA:赤身のお肉、そしてデザートに濃いめのチョコレートとあわせていただきましたが、他にはどんなお料理があいますか?
下平さん親子:日本ではあまりスーパーで売っていないのかもしれませんが、 ラム肉などの少しクセのあるお肉をコショウでしっかり味付けしたステーキは合います ね。あとはクミンやハーブなどを多く使った中東やモロッコなどの料理にもよくあいます。余談ですが、 ワインボトルにシリアルナンバーが記載されている ので探してみてください!
VELTRA:ほんとだ!ボトル捨てるの惜しくなっちゃいますね。(ぜひみなさんもお手元でご確認ください)
ミカミ・ヴィンヤーズ(Mikami Vineyards)
品種: ジンファンデル Zinfandel 赤
ヴィンテージ: 2016年
原産国: アメリカ合衆国
容量: 750ml
アルコール度数: 14.8%
最後に、YOKKAをお読みいただいているみなさんにメッセージをいただけますか。
「皆さんのカリフォルニアワインのイメージはどんなものでしょうか?温暖な気候で育ったブドウを使用した、トロピカルな香り、そして味わいがしっかりとしていてボリューム感のあるワインでしょうか?
今回はそんな皆さんのイメージを覆すようなワインを集めてみました。カリフォルニアワインは日々進化を遂げていますので、ぜひ新しい「カリフォルニアワイン」を楽しんでいただければ嬉しいです!」
ありがとうございました。もっとカリフォルニアワインについて知りたい!下平さん親子とワインの話をしてみたい!という方はオンライン講座もご用意していますのでぜひチェックしてみてください。
いかがでしたか?ひとことでカリフォルニアワインといっても様々な種類がありますので、選ぶのに迷ってしまいますよね。。その時の気分やお食事に合わせてお選びいただけるようなヒントをいくつかお届けしましたが、ワインは楽しく飲む!が一番おいしく感じていただけるはずです。あまり深く考え込まずに、ぜひ年末年始のひとときをカリフォルニアワインと一緒に素敵にお過ごしください。
日本ではめったに購入できないカリフォルニアワイン 6本 購入方法
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