【ガーデニング】インテリアとして楽しむ球根植物!冬~春におすすめの飾り方
チューリップやヒヤシンス、ムスカリにスイセンなどの春の訪れを告げる球根植物たち。香りもよく、かわいらしくて、春を楽しみにさせてくれるようなどこか前向きな気持ちにしてくれます。
今回はこれらの秋植え球根たちを室内で育てたり飾ったりと、冬のインテリアとして楽しむアイディアをご紹介します。
球根植物とは?
地下に球根を作って繁殖するのが球根植物です。
球根植物というと身近に感じられるのがチューリップですが、さまざまな種類の球根植物があります。形も種類によって違い、チューリップのような玉ねぎ型をしたタイプだけでなく、丸いものや根の形に似たものなど4タイプに分けられます。
植え付け時期と種類
形のほかにも、植え付けの時期によって春植え球根・夏植え球根・秋植え球根に分けられます。
春植え球根は4月頃に植え付け、5月~10月頃に開花するもので、ダリアやグラジオラス、カラーなどが代表的です。
夏植え球根は8月頃に植え付け、9月~11月頃に開花するもので、リコリスやサフラン、ダイヤモンドリリーなどが挙げられます。
秋植え球根
そして秋植え球根は10月頃に植え付け、3月~6月頃に開花する植物を指します。チューリップ・ヒヤシンス・ムスカリ・スイセン・アネモネ・クロッカス・ラナンキュラス・フリージア・ユリなど、園芸植物としては種類が豊富です。
夏場に雨の少ない地域が原産の植物が多く、原産地では植えっぱなしで毎年咲いたり増えたりします。しかし日本の高温多湿には弱く、夏前に一度掘り起こして秋に植え直す必要がある品種もあります。
春の球根植物をインテリアとして楽しもう
室内でも栽培できる?
球根植物の中には、条件が合えば室内でも育てられる種類がいくつかあります。特にコンパクトで管理しやすい秋植え球根は、室内栽培に人気です。
ただし、 秋植え球根を開花させるには、一定期間寒さに当てる必要があります。 低温にさらされることで生長誘導が引き起こされ、気温の上昇とともに開花する性質があるためです。そのため、球根を1~2ヶ月冷蔵庫で保管するなどの春化処理をしてから育てるのが基本です。
難易度に合わせて挑戦してみて
ではここからは、春の球根植物を楽しむアイディアを紹介します。初心者でも手軽に始められる方法を集めてみました。慣れたらどんどんステップアップしながら楽しめるのも、球根植物栽培の魅力です。冬からでも始められるので、球根を買い忘れた!植え忘れた!という人も必見ですよ。
手軽でおしゃれ!水耕栽培
水耕栽培とは
水耕栽培とは、土を使わずに水で栽培する方法です。土を使わないのであれこれ揃えなくても手軽に始められ、初心者でも挑戦しやすい育て方です。
秋植え球根ではヒヤシンス、ムスカリ、クロッカスやスイセンなどが水耕栽培に向いています。チューリップも可能ですが、水に弱いため難易度はちょっと高めです。この中で咲かせやすいのはヒヤシンスで、初めての人にはおすすめの品種です。
器も魅力的
近年インテリアとしても人気が高まってきて、球根の水耕栽培用の花器がたくさん出回るようになりました。
球根に水がつきすぎない構造になっており、その形も魅力的なうえ、おしゃれな器もたくさんあります。気に入った花瓶を見つけるところから始めてみても楽しいかもしれませんね。
ただし、ヒヤシンスやチューリップは特に花の頭が重いため、花器ごと倒れてしまうことがあります。背が高すぎない、どっしりした形を選ぶとよいでしょう。
アイテムを足して実用的かつおしゃれに
水耕栽培用の花器でなくても、口の広い花瓶に砂利を敷いて水耕栽培する方法もあります。砂利を敷くことで球根が水に浸かりすぎないように調節でき、花の重みで花瓶が倒れるハプニングも防ぎます。石の大きさで雰囲気を変えたり、ガラスボールなどお好みのアイテムにしてもおしゃれですね。
また、ムスカリなどの水に強い球根植物なら、水苔を敷いた中に球根を入れて育てる方法もおすすめです。球根のテラリウムのような仕上がりになりますよ。
冬からの水耕栽培はキットがおすすめ!
本来は秋に球根を買っておかなければなりませんが、球根は12月も半ばになるともうほとんど店頭からなくなってしまいます。
そこで、球根を買い忘れた!という人にもおすすめなのが水耕栽培キットです。10月~1月頃に販売されていて、栽培に必要なものが揃っています。
植物の種類に合った器がついていて失敗しにくく、育て方が分かりやすいセットになっているので、子どもと一緒に育ててみるのもおすすめですよ。
芽出し球根で上級者インテリアに
芽出し球根とは
芽出し球根とは、球根から芽が出ている状態のことです。
3号ポット苗などで土に植えられたものが1月頃から店頭に並び始め、種類によっては3月頃まで手に入ります。秋に球根をゲットしそこねた!という人も、球根から育てるのはハードルが高い…という人にもおすすめです。
芽がすでに出ているので花が咲きやすく、より手軽に楽しめます。
水耕栽培や寄せ植えスタイルも
もちろんそのまま土に植えて育ててもよいですが、土をきれいに落として水耕栽培にすれば室内でも育てられます。このとき、 根を切ってしまわないように注意 しましょう。
また、芽出し球根はチューリップ・ムスカリ・スイセン・ヒヤシンス・クロッカス・スノードロップなどいろんな種類が出回ります。好みの植物を組み合わせて、寄せ植えにするのもとってもおしゃれですよ。
切り花の旬は12月~3月頃
チューリップが花屋に並ぶのは冬
チューリップというと入学式の頃に咲くイメージがありますが、切り花としてお花屋さんに並ぶのは年末からで、12月頃には出回り始めています。実際にチューリップが咲く頃には切り花はあまりありません。春を先取りして、切り花で楽しむのもおすすめですよ。
ほかにもスイセン、スノードロップ、フリージアやアネモネ、ラナンキュラスなどが12月頃から出回ります。
球根付き切り花もかわいい!
最近は球根付き切り花も人気で、花屋でもちらほら見かけるようになりました。チューリップやヒヤシンス、ムスカリなどがよく出回っています。飾り方は簡単で、根っこが浸るくらいの水を入れた花瓶に入れておけばOK。切り花よりも長持ちして、見た目もかわいくておすすめですよ。
終わった球根は翌年にトライ!
インテリアとして球根植物を楽しんだら、次は来年の秋植えに挑戦してみませんか?ムスカリやヒヤシンスなら植えっぱなしで来年も咲いてくれますよ。
水耕栽培や芽出し球根の花が終わったら、葉っぱは残して花茎を根元からカットします。そのあと、肥料を混ぜた土に球根が隠れるくらいまで植え込み、適宜水やりをしながら育てます。チューリップの場合は、その後5月頃に葉が枯れたら球根を掘り起こし、乾燥させて秋に植え直します。
春の球根植物でおうちを明るく
球根から伸びる姿は可憐ながら、パワフルな生命力を見せてくれる春の球根植物。まだ寒い冬のおうちをパッと明るく温かくしてくれます。成長が分かりやすいので、お子さんとも一緒に楽しめます。
また香りがいいのも魅力です。ただしヒヤシンスは1つでしっかりと甘い強い香りがするので、育てる量には気をつけましょう。スイセンは種類によってスパイシーな香りを楽しめるものもあります。ぜひいろんな種類に挑戦してみてください。
やってみよっか?