【ブラジル】音楽好き必見!リオデジャネイロでボサノバの舞台となったスポット4選&ボサノバ名曲4選
カフェやバーで耳にする、柔らかなリズムの優しい音色。それはもしかしたらブラジル音楽のひとつ、ボサノバかもしれません。
ボサノバの有名な曲には、ブラジルの大都市リオデジャネイロが舞台のものが数多くあります。そんなボサノバを聴きながら、リオデジャネイロを旅してみませんか?
ブラジル第二の都市、リオデジャネイロ
リオデジャネイロはブラジル南東部に位置するリオデジャネイロ州の州都で、略称はリオ。サンパウロに次ぐブラジル第二の都市です。中心部のグアナバラ湾は世界三大美港の一つ、リオのカーニバルは世界三大カーニバルの一つといわれるほど、魅力的なスポットやイベントが満載の観光都市です。
その美しくも文化的な景観は「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」として、世界遺産リストにも登録されています。その登録理由として「リオデジャネイロの劇的な景観は、芸術、文学、詩歌、音楽などの多くの表現様式にとってのインスピレーションを提供した」などと説明されていることからもわかるように、リオデジャネイロは音楽をはじめとする文化・芸術に多大な影響を与えてきた都市なのです。
リオデジャネイロ生まれの音楽、ボサノバ
リオデジャネイロの美しい景観は多くのミュージシャンを魅了してきました。そこで生まれたのがボサノバ(Bossa Nova)。1950年代、コパカバーナやイパネマなど海岸地区に住む裕福な白人ミュージシャンたちが、サンバやショーロなど古くからあるブラジル伝統音楽に、ジャズの要素を取り入れ都会的な音楽を創り出したことがはじまりです。そう、まさにボサノバはリオデジャネイロ生まれの音楽なのです。
リオデジャネイロで訪れたい観光名所
そんな音楽的背景を持つリオデジャネイロの観光名所は、山や海など自然の魅力で溢れています。ボサノバにインスピレーションを与えてきた太陽や空、風を感じる場所です。
コルコバードのキリスト像
コルコバードの丘に立つ巨大なキリスト像は、リオデジャネイロさらにはブラジルの象徴でもあり、写真で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ブラジル独立100周年を記念して建設されたもので、高さは39.6mあり、中には礼拝堂があります。
丘の標高は710m。登山列車に乗りさらに階段を登り向かいますが、エレベーターとエスカレーターもあるので安心です。頂上に辿り着くと眼下にはリオデジャネイロの美しい展望が広がります。展望台はキリスト像を真似て、両手を広げて写真を撮る観光客で賑わいます。
シュガーローフ山
グアナバラ湾に突き出す半島の上にある奇岩。現地では「ポン・ヂ・アスーカル(砂糖パン)」と呼ばれているように形が棒砂糖に似ていることが名前の由来ですが、英語では意訳され「シュガーローフ」と呼ばれています。標高は396mで、ロープウェイを乗り継ぎ辿り着く展望台からはコルコバードの丘同様にリオデジャネイロの美しい景色を一望することができます。
実はこの山、ロッククライミングのメッカでもあります。この絶壁に果敢に挑戦するクライマーを横目に、観光客はロープウェイで頂上まで向かいます。
コパカバーナビーチ
リオデジャネイロを代表するビーチで、その白く美しい砂浜は全長4kmにも及びます。ビーチではコパカバーナ発祥のサッカーボールを使ってプレーするバレーボールやフッチバレーで遊ぶ人もちらほら。ビーチ沿いの通りにはホテルやレストランなどが建ち並びます。
イパネマビーチ
コパカバーナと並び、リオデジャネイロを代表するビーチ。コパカバーナの西に広がる海岸で、こちらも美しい砂浜を有します。ボサノバの代表曲「イパネマの娘」の舞台としても有名ですね。特に夕焼けの時間帯が美しく、浜辺をゆっくり散歩しながら過ごしたくなります。
リオデジャネイロが舞台のボサノバ曲
ボサノバにはリオデジャネイロの光景を歌った曲がたくさんあります。特にリオデジャネイロ出身で「ボサノバの父」とも呼ばれている作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンは、リオデジャネイロを舞台に、数多くの名曲を生み出しました。ここに彼の作品をいくつかご紹介します。
イパネマの娘
イパネマビーチを歩く美しい娘にインスピレーションを得て作られたといわれている、ボサノバの代名詞的な曲。のちに英語詞も付けられ、世界中で大ヒットしました。
リオデジャネイロには、この曲が生まれたといわれるカフェ「Garota de Ipanema」があります。コーヒーやお酒、ブラジルの名物料理を楽しむことができ、装飾や写真、グッズなど、ボサノバにまつわる展示も充実!ボサノバ好きはぜひ訪れてみたい場所です。
コルコバード
窓から見えるコルコバードの美しさを描写したのがこの曲。コルコバードの丘にインスピレーションを得て作られたといわれています。その美しい歌詞と静かなメロディを聴くと、とても穏やかな気持ちになりますよ。
彼女はカリオカ
カリオカとはリオデジャネイロ生まれの人という意味で、いわば「江戸っ子」ならぬ「リオっ子」。リオデジャネイロの美しい女性を歌った曲で、軽快なリズムとスキャットを聴けば気持ちもウキウキしてくるはず。
ジェット機のサンバ
航空会社のCMソングとして発表されたといわれるこの曲。飛行機で降り立つ時のリオデジャネイロに帰ってきた心浮きたつ様子を歌っています。歌詞の中にもリオデジャネイロの様子がふんだんに描かれていて、耳にするとリオデジャネイロの光景が目に浮かんでくるようです。
空港の名前までボサノバテイスト!
リオデジャネイロの国際空港の名称をご存知でしょうか。その名も「アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港」。上でご紹介したボサノバの名曲を作ったジョビンに由来して名付けられています。それほど彼とボサノバは、リオデジャネイロさらにはブラジルを象徴する存在なのかもしれません。
自然と音楽が魅力の街、リオデジャネイロ
美しい山と海に囲まれたリオデジャネイロと、そこで生まれた音楽ボサノバ。ボサノバを口ずさみながらリオデジャネイロを歩けば、足取り軽く気分も弾み、心も体もリズミカルに躍るはずです。
やってみよっか?